2018年6月27日水曜日

港珠澳大橋がいよいよ開通する?


こんにちは、ヒナタです。

香港・マカオ・珠海を結ぶ全長55㎞にも及ぶ橋が、いよいよ今年の夏に開通します。

もともと2016年完成予定だったのですが、工事が遅れに遅れ、本当に開通するのかとまで言われていましたが、最新情報では今夏いよいよ開通かと言われています。

港珠澳大橋とは
その名の通り、「香港・珠海・マカオ」をつないで海上に橋がかけられます。

これまで主に海のルートで行き来していた香港ーマカオ間、香港ー珠海間を、この橋によって陸路で移動できるようになります。

開通後のメリット
今まで香港ーマカオ間は海のルートが主で、香港からマカオを往復する観光客は高速フェリーに乗るのが主流でした。今後、香港を訪れる観光客がマカオを往復するのにバスで移動することが可能になります。

また、珠海からの観光客、つまり大陸側から香港にやってくる観光客の増加が見込めます。これまで大陸から香港へ陸路でアクセスするには深センから入境する必要がありました。今後は珠海からのルートも可能になります。

観光客の増加の他に、物流面での効率アップが見込めます。香港~珠海間は距離的にはとても近いにもかかわらず、貨物はほとんど海上輸送されてきました。海上輸送よりは陸送の方が断然コストも安く、時間も手間も短縮できます。

開通後のデメリット
デメリットというか懸念というか、香港側の受け入れキャパシティが心配されています。

大陸から香港へ来る旅行者は年々増え続け、今や市の中心部は大陸から来た中国人で溢れかえっています。新しいホテルが増えているにもかかわらずホテルはどこもいっぱいですし、宿泊料金もどんどん高くなっています。純粋な観光客の他に、運び屋のような中国人も多く見かけます。彼らはブランド物などを購入し、それを大陸へ持って帰って高く転売して儲けています。

数年前と比べると香港の地下鉄は混み合うようになり、市内をタクシーやバスなどで移動しようにも渋滞が激しくかなり不便になりました。今ですらこんな状態なのに、橋の開通によって今後もっと中国側から車の乗り入れが増えれば香港の交通網は麻痺してしまうかもしれません。

橋への期待
香港は今回の建設費用にも多額のお金をつぎ込んでいますが、実際はそういった事情で香港側に果たしてお金をかけただけのメリットがあるのかどうかまだわかりません。

中国側としては国家の重要プロジェクトとして橋の建設にかなり期待をしているようです。香港も今後ますます中国との繋がりを強めていくことになるので、これもその一部なのでしょう。

個人的な感想
個人的な考えですが、何事も最初は色々な意見が飛び交うものの、いざ始まってしまえば慣れるのだと思います。今はまだ「海上ルートがあるのに、別に橋まで作らなくてもいいのに・・」と思っている人が大多数だと思いますが、できてしまえばそれはそれで便利でしょうし、慣れれば昔は不便だったなあと思うようになるのでしょう。

もう一つ懸念されているのが橋の安全性ですが、こればかりは作った人に聞いてみないと分かりません。ケーブルカーのゴンピン360°がオープン当初から何度かトラブルに見舞われたことを思うと、最初は慎重に利用するのがベターかと思います。

全長55㎞ということは、フルマラソンなんかも余裕で開催できますから、橋を使ったイベントや、ライトアップなんかも期待できるかもしれませんね。

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