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2019年7月10日水曜日

実体験の記録、現地採用で働いた香港の職場


こんにちは、ヒナタです。

仕事を辞めてもう丸3年、最近になって仕事をしていた頃の夢をよく見ます。
東京へ行って、以前仕事でお世話になった方たちに再会する夢も。
本当に久しぶりに東京へ行って、そういう方々に会えればなと思いました。

今日は(個人的な回想ですが)香港で仕事をしていた頃のことを書きたいと思います。
香港での仕事(1社目)
まだ新卒同様で香港に来た私が最初に就職したのは、
日本人が香港で起業した小さな会社でした。

日本人は社長と副社長のみ、その下のマネージャーは香港人でした。

その会社では、日本のように先輩や上司が懇切丁寧に仕事を教えてくれるはずもなく
何度も苦い経験をしながら、時には叱られながら、
右往左往しながら、仕事を覚えていった気がします。
仕事がなかなか終わらず毎日22時、23時まで残業していました。

そんなある日、日本人の友達とたまたま給与の話になり
私が給与額を言うと、かなりの低さに驚かれました。

新卒同様の私にワーキングビザを申請してくれるだけでありがたく、
私を採用してくれた会社には大変感謝していたのですが
冷静になって考えると、私は給与も低い上に残業代もついていませんでした。
友達から、労働条件が悪すぎると指摘されて初めて、転職を考えるようになりました。

私は香港に来た当初は北京語しかできなかったのですが、
その頃には広東語が仕事で使える程度になっていました。

転職するなら労働条件が整っていて、福利厚生がきっちりした大手がいいと思いました。
香港でのスキルも多少ついたことだし、給与アップも見込めます。
香港での仕事(2社目)
次に採用してもらったのは日系の大手メーカーでした。

職場環境があまりに良く、今までの苦行のような職場とは正反対でした。
任されたポジションでも、とてもスムーズに仕事ができました。
それは私の実力ではなく、環境が整っていたからでした。

前任者からの丁寧な引継ぎと、完璧な仕事マニュアルがあったことをはじめ、
上司、同僚、本社の方、グループ会社の方、
とにかく周囲の色んな方々に手厚く助けてもらいながら仕事ができました。

この職場では褒められたことも多々あり、
それは全て周りの人、会社、環境がしっかりしていたからだと心底思います。
お互いが助け合って、結果を褒め合う、
なんというか職場環境に良い風が吹いていました。

今思えば、前の会社は小規模で立ち上げすぐだったので、
営業でも会計でも何でもこなせる即戦力が必要だったのだと思います。
ここでは当然ながら営業も会計も部署に分かれていて、細かく役割が分かれていて、
自分が全てのプロでなくても、それぞれの分野で頼れる人がいました。

そして前職が大海原に放り込まれ一人で溺れながらでも泳げと言われていたとすれば
ここでは手取り足取り泳ぎ方を段階的に教えてもらって、
もともと泳ぎが上手くない私でも人の手を借りながら泳げていたような気がします。

そんな職場も、日本への帰国を決意し数年後に退職しました。
当然のことながら、仕事に対する不満は全くなく、
むしろ職場を去ることを惜しむ気持ちしかありませんでした。
香港での仕事(3社目)
日本へ完全帰国したものの、何かの運命で数年後に再び香港へ戻って来ました。

次に就職したのは日系の大手商社でした。
2社目と同様に福利厚生は整って会社本体がしっかりしていました。

但し会社がいかに素晴らしくても、
香港での自分の部署、ポジションだけの話をすると労働環境は良くありませんでした。

とにかく忙しい部署で、人手が足りない上に、仕事だけは山ほどありました。
景気もいまひとつで営業にも頑張って出ないといけないので
中国出張も一人で、早朝から夜中の日帰り、
交通手段はより安い方法でということで深夜に国境超えのバス移動もしました。

多忙で残業は毎日のこと、夜ごはんはほとんど家で食べたことがなく
22時くらいに「お先に失礼します」と帰る毎日でした。
一体何がそんなにハードだったのか今では思い出せません。
とにかく走り続けるしかない状態で、社員旅行すら出張が重なって1日早く帰りました。

仕事が大変だったものの、同僚や上司との関係に大きな不満はなく、
残業代が出たのも原動力で、なんとかハードな毎日をこなしていました。

そんな日がずっと続くと思っていた矢先、2社目の会社から
もう一度戻ってこないかと声をかけられ、悩んだ末に戻ることにしました。

香港での仕事(4社目※2社目と同じ)
勝手知ったる職場、同僚、取引先、本社の人・・
転職したにもかかわらず、こんなに居心地の良い職場はありませんでした。

ただ、出だしは色々とありました。
なぜ私が呼び戻されたのかというと、
一風変わった若いスタッフたちのお世話、仕事のフォローと、
職場の雰囲気の改善が当面の課題でした。

同じ職場とはいえ、数年前とは人も体制も入れ替わって
雰囲気も少し変わっていました。

それでもやっぱり、この職場にいると自分の居場所を確認することができました。
その後も色々と仕事内容も変わっていき、全く別の事業にも関わったり、
今思えばとても貴重で面白い経験ができたと思います。

今度こそずっとこの職場でやっていくのだろう、と思っていたものの、
妊娠・出産をきっかけに退職しました。
おわりに
あなたは職場でも、学校でも、憧れの人っていたでしょうか。

私はいました。
高校の吹奏楽部では、技術も人間性も全て憧れていた先輩がいて、
その先輩のことが大好きで、その先輩の言葉ひとつひとつが腑に落ちて、
先輩みたいになりたくて練習を頑張ったり、生き方や考え方を真似したりしました。

2社目(と4社目)の職場でも、私にはカリスマに見える憧れの人がいました。
その人は仕事ができるのは当然のこと、上とも下とも関係が良く、
メールや発言の一言一言が、親近感が持てる上にスマートでした。
一緒に仕事ができるのが光栄で私も頑張っていました。

人生にそういう人がいるだけで、自分が正しい生き方を選べるし、
憧れの人が自分の生きざまを見てくれていると思うと頑張れました。
そういう人のおかげで大幅に道を外さないでこれたという感謝すらあります。

会社関係で知り合った人で、退職後も連絡を取り続けている人は少数です。
たまに思い出して、どうしているかな、お話したいなと思っても
今さら同僚でも上司でも取引先でもない人に連絡する勇気はありません。

あの人はもう定年退職されたかな・・
東京に帰国されてからどうしてるかな・・

私のことも、少しでいいので覚えていてもらえたらいいなと思います。

2019年6月2日日曜日

これがリアルな香港の職場!オフィスのハラスメント事情

こんにちは、ヒナタです。

出産を機に仕事を辞めて早3年、すっかり会社員とは対極の生活をしています。
あの頃は主婦って優雅でお気楽なイメージを持っていましたが、
いざ主婦になってみると、家事も子育ても想像以上に負担で重労働でした。
今ではオフィス街をさっそうと歩く女性が眩しく見えたりします。

さて、今日は香港で日系会社を3社経験した私が、リアルな香港の職場をご紹介します。
これから香港で働く方の参考になると良いなと思います。

基本的には、日本の職場と同じ
私は日系会社にしか勤めていなかったので外資系のことはわかりませんが、
3社を通して、根底の部分は日本と同じだなと思いました。

どうしても相容れない人・ルーズな人・デキる人・要領が良くてズル賢い人・
こっちがストレスになるほど苦手な人・・・

どこの職場に行っても、国が違っても、います。

人間関係が嫌で転職しようが、どこに行っても同じような人はいるもんですね。
ちなみに私は人間関係が一番の理由で転職したことはありませんが、
転職したことで関係が切れてホッとしたという経験はあります。
パワハラ事情
自分や香港人の同僚のことで、パワハラと感じたことはありませんでした。
香港人がそういうのを対等に受けて立つからでしょうか?

日本人同士だと、今思えば結構あったような気もします。

私も好きでもない取引先の独身男性とくっつけられそうになり
上司からバレンタインにチョコを買って渡すよう指示されたり、
無理やり別行動になり二人きりにされたり、わざと同じタクシーに乗せられたり、
膝の上に座るよう言われて、営業だろと言われて仕方なく座ったり・・

まあ、冗談と取るかパワハラと取るかは、受け手の問題なのですが
その時の自分は仕事の一部だと思って諦めてやっていましたが
あとあと思い出すと、結構ひどかったなと思ったりします。
セクハラ事情
私がセクハラと感じることは何にも思い出せません。

一番気になったのは、香港人が香港人に対してオフィスで皆に聞こえる声量で
「彼氏いるの?」と堂々と聞くことは許されるのに
「いま何歳なの?」がタブーということです。

香港人って年齢不詳な人も多いし、みんな年齢より子供っぽくて若く見えるのですが、
実年齢が結構いってたりします。
お互い年齢を公表していないパターンが多かったです。

彼氏がいるのか、それを20代の女性に聞くのではなく
アラフォーくらいの女性に聞いたりします。
職場で結構あけすけに、皆が彼氏いるの?彼女いるの?と聞いています。

私はいつもアラフォー女性が聞かれているのを内心とても心配していて
「もし辛かったら、私から皆にやめるよう言いましょうか?」とこっそり言ったら
別に失礼なのではなく、みんな気にしてくれているだけ、という印象だそうです。

とてもポジティブに捉えていて良かったです・・
マタハラ事情
これも受け取り方なのでしょうが、私はマタハラに感じました。

香港人は結婚した女性に対してとっても明るく「妊娠した?」と聞いてきます。
私の職場には私の他にも結婚3年未満の同僚が2人いたので、
私だけに限った質問ではなかったのですが、とにかく姑のようによく聞いてきます。

私が結婚後に、体調を崩して会社を休んだりすると
早速同僚から携帯にメッセージが届いて「妊娠したの?」と質問がきます。
しかも同僚数人のグループラインで聞いて来たらもっとややこしくなります。

さらに、女性ならともかく、男性が聞いてくるので私はとても嫌でした。

同僚女性が妊娠したら、私への質問はさらにしつこくなり、
「先を越されたね」「早く妊娠した方がいいよ」「あの子より年上なのに!」
と、日本でなら完全にマタハラであろう言葉を言われて
あの頃、本当に鬱になるかと思いました。

これほど妊娠が大好物の人たちなので、
本当に妊娠してからも安定期を過ぎるまでは公表しなかったのですが
いつも飲むのにお酒を飲まなかったり、お茶を飲まなくなったりすると
すぐに察知して「妊娠したの!?」と質問攻めにあいました。
妊娠したらどうだっていうのでしょう。

あまりにマタニティ系の質問が多くて、妊娠初期という精神の不安定もあって、
あの頃は質問してくる人(特に男性)に嫌悪感、聞かれるたび虫唾が走りました。

結論、香港人はマタニティ系のことをずけずけと聞いてきます。

2019年5月8日水曜日

「私、定時で帰ります。」から知る、香港の職場が理想的な理由

こんにちは、ヒナタです。

2019年春ドラマ「私、定時で帰ります。」を見ています。
日本のリアルな職場が描かれていて、とても興味深いです。

日本以外の国でも、これほど定時で帰れない職場文化はあるのでしょうか?
香港で働いて、海外の国々と仕事上でやり取りをした経験から言うと、
おそらく、定時で帰れないのは日本独特のようです。

今日はドラマを参考にしつつ、香港の職場について書いて行こうと思います。
香港では定時で帰るのは基本
香港人は、基本的に残業はしません。

残業代が出るか出ないかにもよりますが、残業代が出ないならなおさら定時で帰ります。
日本人のようにお金も出ないのにサービス残業なんて損だからです。

ただ必ず定時に帰るかというと、切りの良いところまでやってから帰る場合もあるので
だいたい定時30分以内には退社する人が多いです。

どうしても対応しなければならない急ぎの案件があったりすると残業することもありますが、本当によほどのことに限ります。明日の朝一番じゃ間に合わない場合のみです。

香港では有給を消化するのは当然
香港の職場にいると、ほぼ毎日のように誰かが有給をとって休んでいます。

なんでもない平日に1日、いきなり休みます。
病院だったり、何か特別な用事がある時でなくとも、休んだりします。

上司に申請するのも簡単で、事前に申請書を出すのですが
結構ギリギリに書いて出す人もいます。
香港人はチームプレイではなく個人プレイで仕事をするので
周りに助けを求めることは少なく、自分の取引先に明日は不在だからと連絡し
今日のうちに仕事を片付けるか、休み明けに対応するように調整しています。

日本人の場合、せっかく有給を取って休んでいても、
周りは仕事をしているからと取引先や上司が個人的に連絡をして来たりしますよね。
香港の場合、休んでいる人に連絡をしてくることは滅多にありません。

香港では病欠で休むのは当然
一年間に取得できる有給とは別に、病欠の上限があります。

例えば有給が年14日、病欠が7日だとします。
すると、香港人は病欠もなるべく消化しようとします。

つまり、私が風邪で1日休んだとしても、有給とは別に病欠というのを申請でき、
いわば有給と同じように欠勤しても月給は満額もらえるのです。

病欠は急な病気のために使うもので、むやみに取得するものではないのですが
一般的に有給と勘違いしているというか、過大解釈な気がしなくもないですが
とにかく香港人は年に定められた病欠を消化しています。

昨日まで元気だった同僚が、今朝突然具合が悪いとメールが来て欠勤、
翌朝、何事もなかったかのように元気な姿を見せて病院の診断書を持ってくる。

もちろん病院の診断書がないと申請できないので、
仕事に行きたくない時に、とりあえず病院に行ってお腹がいたいとか適当に言って、
そのまま休むというのが本当のところのようです。

病院の方も、その辺は合わせてくれるというか、診察代が儲かれば良いので、
このくらい大したことないから仕事に行きなさいとも言いませんし、
なんなら「病欠2日必要と書いておこうか」と言ってくれたりするようです。

また、上司や総務も病欠について問い詰めたりしません。
病欠の申請書と診断書があれば何ら不備はありませんし、
本人が今日から元気に仕事に戻ってくれればそれで良いのです。
香港の職場環境
ここまで書いていると、香港人が極端なまでに現実的な印象かもしれませんが、
香港に長くいてこの環境に慣れると、労働環境としては非常に合理的だなと思います。

定時に出社(香港人は多少、遅刻しますが許されます。朝ごはんもデスクで食べます。)
定時に昼休み(たまにであれば、混んでいたりして戻るのが多少遅れても許されます。)
定時に退社(定時よりちょっと前には帰り支度を済ませ、あとは社員カードをかざすだけ)

そして決められた日数の有給、病欠を消化する。

これは労働契約書に書かれた内容を遵守しているだけで、社員には当然の権利です。
香港人に学ぶ効率の良さ
何度となく香港人は効率が良いのか、そうではないのか、について
このブログで個人的な見解を述べてきました。

彼らが自負するほど個人レベルでの効率がずば抜けて良いとは思いませんが、
それでも日本の「なあなあな職場」に比べたら、効率が良いのも否めません。

電話が早い・・余計なことをしゃべらない、要点だけ話す。
メールが早い・・返信が早い、簡潔。(お世話になっております・・なども不要)
担当が明確・・これ私の担当じゃないから!と余計な仕事を引き受けない。
上司への態度がでかい・・上司にヘコヘコしない、出来ないことをはっきり言う。
会議が早い・・会議や打ち合わせは目的が明確で簡潔に終わる

などなど、そういうことをリストアップしていくと
日本人はすぐにダラダラとやり取りしたがるのが、すごく無駄に思えてきました。

日本で市役所などにいくと、すごく無駄な説明が長くてびっくりします。
例えば婚姻届けなどでも、私は香港で先に婚姻届けを出したと言っているのに
「日本で出した場合はこう、海外で出した場合はこう」と説明されます。
「日本で先に出した場合」のパターンは私には当てはまらないのに
延々とこの説明からしてくれます。つくづく日本は懇切丁寧だなと思うわけです。
定時に帰るメリット
「私、定時で帰ります。」では残業をしている同僚たちが
無理をし過ぎて体調を崩したり、残業ばかり長くて実は仕事をしていなかったりしますが
とても共感できると思いました。

実際に、私も主人公のように香港では定時で帰っていたので、
仕事の後で友達と食事や飲みに行ったり、
習い事をしたり、カフェや家でTOEICの勉強をしたりと、
平日の夜がとても充実していたと思います。

それに、有給を取って日本に帰省したり、海外旅行をしたり、
リフレッシュは結果として仕事へのやる気につながったと思います。

日本はまだまだ働き方改革の途中、一人一人の意識改革は先が長そうですが
このドラマが将来「まだ働き方改革の過渡期だったんだな」と
評価される日が来ると良いと思います。

2018年4月26日木曜日

効率重視の香港人


こんにちは、ヒナタです。

香港といえばビジネスの効率性が世界的に評価されています。
税率の低さ、地理的な条件の良さもありますが、
香港人の気質として「効率重視」であることも関係しているようです。

香港のテレビCMでも最近ありましたが、「香港人、好有効率」と自ら言ってしまうほど
香港人は効率的で、その自負も十分にあります。

私も確かに香港に住んでみて、香港人の口から「香港人は効率が良いから~」という
枕詞を聞いたことが何度もあります。
その度に、本当にそこまで効率が良いかな?と違和感を感じてしまうのが正直な感想です。

今日は香港人の「効率性」について書いていこうと思います。
香港人はメールの返信が早い
WhatsappやLINE、Messengerなどで香港人とやり取りをすると返信の速さに驚きます。
常にスマホを握りしめていますし、いつどこで誰と一緒にいてもスマホを気にしているのでスマホに新着メッセージが届くと、香港人はすぐに返信をします。

日本の場合、仕事中に私用でスマホをいじることは良しとされませんので、昼休みや朝晩にしか返信は返ってきません。

もちろん返信は早いに越したことはありませんが、ビジネス用件ならともかく、プライベートの用件に関してはそんなに早く返事をもらう必要があるのかと日本人としては思ってしまいます。

香港人と一緒に食事をしている時、香港人の友達はいつもスマホをテーブルの上において、私と一緒に食事をしながらもスマホの返信は怠りませんし、その返信をするとまた返信、返信、で結局目の前の私との会話よりもスマホの向こうの誰かとの会話の方がはずんでないか?と思うことすらあります。ちょっと空しくなってしまうのは私だけでしょうか?

香港人は歩くのが早い
香港のエスカレーターは日本のに比べてものすごくスピードが速いですよね。
いつも利用していると、あの速度に慣れてしまって日本に帰ると遅いなあと感じるものです。
香港人はこのエスカレーターをさらに駆け上ったりしますから、本当に早足です。

あのエスカレーターは健康な若い人には向いていますが、体の不自由な方や、お年寄りなんかはケガをしないのかなといつも気になってしまいます。そういう人はエレベーターを使うのでしょうね。

それに気になることといえば、そんなにギリギリで走っていくくらいなら、どうしてもう少し余裕を見て早めに出発しないのだろう、ということです。例えば朝、香港人は出勤時間ギリギリかちょっとすぎくらいを狙って出勤しますので、結果としてどうしても急ぎ足になってしまいます。

では休みの日など、特に遅刻するわけでもないのに急いでいるのはなぜかというと、それはもうDNAレベルで急ぎ足が身についているようです。私も香港人と一緒にいて、特に何時までに到着しなければならないという時でも、やはり香港人は速足で歩いています。のろのろ歩いていると時間がもったいないようです。

高速道路なんかでも、制限速度より多少は周囲の速度の流れに乗る方がスムーズだったりしますからね。香港人はあの速さが心地よいのだと思います。

ムダなことはしない
香港人の場合、サービス残業や与えられた自分の担当以外の仕事はしません。そんなことをしても自分には何の得にはなりませんから、きっぱりと線引きをしています。

日本人は自分の仕事だけするのは当たり前、それ以上やってこそ完璧という文化ですよね。
これも日本人的には美徳なのですが、香港人からすれば無駄な事をするバカにしかうつりません。

最近は日本でも残業は見直しされてきていて、勤務時間内に仕事を終えてこそできる人のような言い方もされてきています。しかし実際ほとんどの会社ではまだまだ残業は発生していますし、定時で上がりにくい雰囲気がある職場もあります。

とにかく、香港人はできる人もできない人も、定時になったら帰るものなのです。
そしてプラスアルファのお願いでもしようものなら「私の仕事ではありません」と断わってきます。

買う気のない客の相手はしない
日本のサービスが良いというのは有名な話なので今更な気もしますが、やはり日本人にしてみれば香港の店員さんは驚きのサービスをしてくれます。

例えば、探しているものがあってお店に入ると、店員さんに「何をお探しですか?」と声を掛けられます。正直に「何々を探しています」と注げると「ありません」の一言を言い放つと店員さんはそっぽを向いてどこかへ消えてしまいます。もう私には用はないということです。探している物はここに無いし、なんとなくその店に居続けるわけにもいかず、こっちが気まずくなって店を出てしまいます。

香港人ならこういう時、「あっそう、無いんだね」と客の方もあっさり店を出るのでしょうか。
あるならある、無いなら無いで、すぐに結論が出た方が客も店員も無駄が無くて良いのでしょうね。

なぜかトイレが長い
香港人のいうところの効率の良さについて書いてきましたが、逆に効率が良いとは思えない場面があります。

まず香港人のトイレの列の並び方、日本ならフォーク並びが主流ですよね。
女子トイレなど、トイレの個室の前で並んでいた場合、先に来たのに横に並んだ人の方が早く進んでしまう場合があります。そういった不平等を失くすために一列に並んで、空いた個室に順番に入って行く並び方です。これは香港でも習慣となっています。

ただ、なぜか香港人(女性)はトイレがものすごく長い気がするのです。
これだけたくさん個室があるのに、どうしてどこも開かないのだろうか、まさか全員が下痢でトイレから出れない状況とは思えませんし、スマホでもいじっているのでしょうか?

これだけ混んでいるのだから少しは早く済ませて出ようとか思わないのか?と並んでいる側としては本当に疑問で仕方がありません。もちろん、後の人のために・・といった周りの人への配慮というのは日本独特の考えなので、おそらく彼らは個室に入ってしまえば自分の時間なのだと思います。

スーパーのレジが遅い
効率の悪さを一番感じるのがスーパーです。
日本と香港を比べると、スーパーのレジに関しては断然、日本の方が早いのではないでしょうか。

日本の場合買い物カゴを置くとそのまま店員さんがバーコードを通してきっちり別のカゴに入れてくれ、お金を支払った後で自分でレジから離れたカウンターへカゴを移動させて袋に詰め、カゴを所定の場所に返して店を出ますよね。

香港の場合は、せっかく入れた買い物かごから商品を取り出してレジのカウンターにひとつづつ出し、それを店員さんがバーコードを通す(その手さばきは早いのものの手際が悪い)、そこでビニール袋に詰めてくれるサービスがあるものの、袋の中でうまく整理整頓ができないのでめちゃくちゃに放り込んだだけ、ヨーグルトなどはさかさまになります。バーコードが通らない商品はたくさんあって、レジの向こうの同僚にこれいくら?と大声で聞いたり、売り場まで見に行ったりするのでレジが一時止まったりします。しかも気持ちだけは焦っているので、支払いを終えた後でカウンターにまだバーコードを通していない商品が残っていたりして、それを別会計にするため二回レジを打つことになります。

レジだけは本当に、お願いだから日本の方式を採用してくれないかと思ってしまいます。

イオンやシティスーパーではレジの台数が多くて、袋詰めも比較的うまくやってくれるので教育を受けているのかなと思います。

話はそれますが、プレゼント包装を見ていると香港人は不器用だなと思います。
あまりプレゼント包装をする機会がないのか、なぜかお店でプレゼント包装を頼むと店員さんはものすごく包装紙がブカブカだったりシワだらけの包み方をします。折り紙なんかも苦手なのでしょうか。そんなに難しいことじゃないでしょうし、店員さんなら包む機会もありそうですが、まるで小学生が初めて包装するかのような手際の悪い包み方をします。


さて、今日は香港人の効率について書きました。
良くも悪くも、結論として香港人は効率重視の一方で、マイペースということでしょうね。

2018年3月25日日曜日

金利は20倍差!香港と日本の銀行の違い


こんにちは、ヒナタです。

香港といえばアジアの金融都市ですよね。

香港は日本に比べて税率も安いですし、
色々な保険商品を買ったり投資のために香港に移住してくる人もいるほどです。

今日は日本の銀行と香港の銀行の違いについて書こうと思います。
香港は手数料がかからない
預けておいたお金を自分の口座から引き出す時、日本では手数料が取られてしまいますよね。

平日の日中であれば手数料がかからない銀行もあるのですが、
内勤で働いている人にとって、その時間帯に銀行に行くことは困難です。
たとえATMであっても、9時5時で働いている人間には無理な話ですよね。

日本では、引き出しや振り込みなど、何をするにも手数料を引かれてしまうのが現状です。

ところが、香港の銀行はほとんどの手続きに手数料がかかりません。
ATMはもちろん手数料などかかりませんし、
銀行の窓口に行って現金を引き出したり送金しても、無料です。

私は日本円を口座から引き出すことがあるのですが、
一度に15万円以上を引き出そうとすると0.25%の手数料がかかります。
しかし15万円ごとに何回か分けて引き出せば良いので、問題ありません。

よくよく考えてみれば、自分の口座のお金を引き出すのに手数料がかかるって変ですよね。
まあ銀行も商売なので、何をするにもサービス料がかかるということなのでしょうか。
しかし、我々はお金を預けているということは銀行にお金を貸しているも同じなので、
そう思えば手数料がかかるのは腑に落ちません。

銀行によって手数料が違う
日本人旅行者が現地で外貨両替をするなら、チョンキンマンションへ行く人が多いと思います。
ただ治安が心配なチョンキンマンションに入るのは勇気がいるし、両替商で偽札をつかまされたという話は聞きませんが、マンション内でスリに合うリスクがあります。両替屋を離れたなら、その鞄には現金が入っているのは誰の目にも明らかですからね。

旅行者はあまり無理せず、銀行で両替をするのがベストだと思います。
私も手数料がかかるのは承知の上で、香港に来たばかりの頃は銀行で両替をしていました。

そこで気づいたのですが、香港は銀行によって各種手続きの手数料が違うのです。
私は当時、宿泊先から違い場所にあるHSBC銀行で両替をしていましたが60HKDくらい手数料を払っていました。その後、ある時なにげなく交通銀行で両替をしたら手数料が30HKDだったのです。そこで初めて、香港では銀行によって同じサービスでも手数料が違うのだと気づきました。

HSBCはご存じの通り大手中の大手なのですが、その分サービスの質も高く、手数料も高いのです。どこの銀行でも手数料が似たり寄ったりの日本から来た私には驚きでした。

お金を預けるだけが銀行ではない
日本人が銀行へ行ってすることと言えば、お金を預けることがほとんどですよね。
あとは商売をしている人なら融資を受けることがあるでしょう。

それ以外のことで銀行にお世話になることはまずないと思います。

しかし香港の場合、口座を持ったら色んなことができます。
外貨を購入してFXをやったり、投資をしたり、保険を買ったり、クレジットカードも管理できます。

とにかく日本でいう銀行の概念よりももっと幅広く銀行を利用することができます。

香港の金利
先日、日本で長年たんすに眠っていた貯金を日本の某銀行に預けました。
一度に100万円弱を持って行ったので、不本意にも怪しまれてしまいました。
正真正銘、自分で貯めておいたものなので堂々と口座に入金してもらいましたが、
給与も振込みが主流なのに今どき現金をこんなに持ち歩いている人は確かにいないでしょうね。

そこで、窓口の職員さんが定期にしないかと聞いてきました。
今の残高と合わせて、預金の一部を定期にすれば半年間は引き出せませんが普通預金より10倍の金利がつくと言うのです。

10倍と聞くと、驚きですよね。
別にすぐに使う予定もないし、半年くらい預けておいても生活に支障は無さそうです。

しかし、金利が低いと言われて久しい日本で、10倍といっても具体的にいくらなのでしょう。

「例えば100万円預けたら普通預金の金利と定期預金の金利はいくらですか?」
と職員さんに聞きました。

ふいに来た質問に職員さんの方がびっくりしています。
「えっと0.001%が0.01%になるので・・」と計算機を持ち出して来て職員さんが計算をしています。
「10円が100円になります」

おもわず鼻で笑ってしまいました。
銀行に半年預けて10円が100円になるのです。
ここの銀行まで来る交通費にもなりません。

しかも半年以上預けようが、10年預けようが、金利は0.01%のままだそうです。

香港の銀行はというと、例えば大手HSBC銀行で半年の定期預金とした場合、
利率は0.05%です。なんと日本の5倍です。
さらに一年の定期を組むと利率は0.2%となります。日本の20倍です。

つまり100万円を預けた場合、
日本の銀行なら半年でも1年以上でも金利は100円
香港の銀行なら半年で金利は500円、一年なら2000円になるのです。

いかに香港の銀行の方がお得なのかが分かりますよね。

いかがでしたか。香港に移住するなら、是非銀行も活用してほしいと思います。

2018年3月22日木曜日

真の男女平等は香港にあり?


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港の職場環境、特に男女平等について書いて行こうと思います。

日本でも昨今、男女平等が叫ばれるようになってきました。
しかし本当に男女平等に扱われる職場環境になったかというと、実際はまだまだでしょう。
若い社長のいるベンチャー企業や、一部の大手企業に限って意識されているだけの気がします。
多くの日本の会社は、現実的には古い習慣、制度、社内文化、のままだと思います。

香港は日本に比べると男女平等を感じることができます。
どういったところが違うのか、私の体験から書いていこうと思います。

上司が女性
日本の場合、管理職といえば普通は男性ですよね。
女性もいるにはいますが、異色の存在です。キャリア重視で独身、40代から50代、新人の男の子には甘くて女の子には厳しい、他の男性営業から頼りにされているものの怖がられている、など。
とにかく日本では出世した少数の女性は、頭はキレるけれどあまり良いイメージがありません。

香港でももちろん、頭が良くて仕事ができないと出世できませんが、日本ほど異色ではありません。既婚者子持ちの穏やかな女性上司がいるのです。まあ穏やかといっても香港人の女性は基本的に日本人女性よりも強いので、そういう意味では奥ゆかしさや大和なでしこが女性らしいとされる日本においては、女性の進出がより難しくなっているのかもしれませんね。

事務(クラーク)は女性、営業(セールス)は男性が多い
男女平等だからといって、香港では女性が営業に出て男性が事務員をやるのかといえば、そういうことではありません。日本と同様に、事務員のほとんどは女性ですし、営業の多くは男性です。ただし営業に関しては女性も珍しくなく、男性と同じように出張で飛び回ったりします。私も日本人採用なので、日本人顧客の専用対応窓口というポジションにどうしてもなってしまうため、転職してどこの会社にいっても事務と営業を兼任していました。

何が違うかというと、日本の場合、営業が上で、事務が下、というような雰囲気があります。
何もかも営業が仕切っていて、事務は営業の指示通り動けば良い、社内で書類さえ作ってくれればそれ以外は出てくる必要はない、という調子です。

男女平等よりも前に、日本の場合は事務の女子社員も、自分で決定権を持とうとはしていません。
完全に営業の陰に隠れていますが、それがむしろ隠れていたいとすら見受けられる時があります。

香港の場合、事務も営業も対等な関係です。日本のように「うちの女の子に請求書を作らせて送りますよ」なんて言い方をしたら、事務の女性はやってくれません。営業のいう事を聞けなんて態度では取り合ってくれないのです。

採用枠に性別は関係ない
辞職などで空いたポジションを埋めるために採用活動をしますよね。その時、男女は関係ありません。事務、営業、管理職、前任者が男性であろうが女性であろうが、次に採用する人が同じ性別とは限りません。

私も勤めていた会社で、女性の営業が採用されたり、事務だった女性が営業に異動したり、男性
営業が事務に異動したり、定年退職したポジションを埋める新しいマネージャーが女性だったり、色々なケースを見てきました。前任者が男性だから男性でないといけない、営業は男性でないといけない、というのは案外思い込みなのかもしれませんね。

産休が取りやすい
香港人の産休は通常約10週間ほどですが、妊娠期も検診などで度々休まなければなりません。
香港の場合、社員の有給消化は当然の福利厚生なので病院へ行く時は堂々と休みます。

そして、産後もすぐに復帰するので職場に戻りやすいのです。
復帰後の子育ては実家の両親か、義両親か、フィリピン人のアマさんを住み込みで雇うなど、第三者の手を借りることになります。香港では共働きが基本なので、これは普通のことです。
また、育休などに関しても、男性でも遠慮なく取得します。子供を幼稚園へ送るので毎日遅刻すると言えば個別に出勤時間を変えてもらえたり、遠慮せず会社と折り合いをつけています。

飲み会がない
私は日本人顧客を相手にすることが多かったので、香港にいてもどうしても日本人社会の中で仕事をすることが多かったです。取引先との飲み会は多いし、お酌もするし、些細なセクハラはあるし、下ネタを聞かされたりするし、カラオケを歌ったり、キャバクラに付き添うこともありました。とにかく男性社会だなといつも実感していました。日本の場合、仕事もさることながら接待が男性社会なのです。お酒は飲めれば飲める方が良いし、少々下品な話題でも着いていかなければ仕事になりません。

それが香港の場合はどうでしょう、まず夜の飲み会はありません。もちろん会社の新年会や創立記念式典、出張先で泊まるので夕食を一緒に食べるなど、そういったパターンはあります。
香港人にとって退勤後は家族との時間ですから、夜中まで仕事関係の人と飲み歩くことはしません。そもそも食事でコミュニケーションを取るならランチを一緒にすればよいので、夜にお酒を飲みながらダラダラと話す必要はありません。夜の接待がなければ、当然のことながらビジネスが男性中心になることもありません。女性が進出しやすい香港は、日本のような飲み会文化が無いことも重要な要素だと思います。

いかがでしたか、香港にいると、日本でもこうだったらいいのになと思います。
女性の社会進出というとついついバリバリ働くやり手のキャリアウーマンばかりがイメージされてしまいますが、男と同様に戦っていける男らしい女性が増えることを男女平等と言うわけではありません。男性寄りの日本のビジネス社会を、男女どちらでも活躍できる社会になれば良いなと思います。

2018年3月11日日曜日

深刻!香港人の住宅事情


こんにちは、ヒナタです。

ご存じの通り香港は人口密度が高く、不動産価格は世界でもトップクラスです。
今日は香港の不動産事情について書きたいと思います。

どうして香港は高いビルばかりなの?

地震がないので増築を繰り返して高いビルを建てている、と昔ツアーガイドさんが言っていました。
確かに古いビルでもどんどん増築していて、崩れないか心配になるほどのオンボロビルも今だに多くあります。香港は土地の価格が高いので、昔から上へ上へと発展していくしかなかったのです。

不動産が高いのに一般市民はどうしているの?

近年異常なくらい不動産価格が値上がりし続けています。
これでは不動産が高すぎて買えないという一般の香港人はどうすれば良いのでしょうか。そういう香港人は、政府が割り当てた公営住宅に住むことができます。ただし誰でも住めるというわけではなく、公営住宅の居住申請には色々と条件があります。一家の総収入や家族構成など、実に色々な審査があるのです。それに審査には数年もかかるため、公営住宅の居住申請が通るまでは、自分で私営住宅を借りて住まなければならないのです。

私の周りの友人や元同僚などを見ていると、独身の人は成人しても両親と一緒に公営住宅に住み続けています。香港は狭いため、日本のように進学や就職のタイミングで別の地域に引っ越すことはまれです。社会人になっても実家通いなので、30歳手前でも兄弟と相部屋で二段ベッドで寝ているという人は少なくありません。たいていは結婚のタイミングで別の公営住宅を申請して、申請中は私営住宅を借りるか、本人やパートナーの稼ぎが良ければ私営住宅を購入します。

公営住宅の住人は貧しいの?
公営住宅は収入の審査があるので高給取りでは合格できません。公営住宅の家賃は安く月約2万円程度です。広さは若干その住宅によって異なります。では公営住宅に住んでいる人は貧乏なのかというとそうでもありません。たとえ給与が少なくても、この香港で家賃にかかる負担が少なくて済むのですから、実際のところ自由に使えるお金は結構あるのです。

私営住宅の購入
私たち外国人はもちろん公営住宅に入ることはできません。
そして公営住宅の申請条件にあてはまらない中級層~富裕層の人は、自分で私営住宅を借りるなり買うなりして住みます。

 もし自分で購入しようと思えば、頭金は購入価格の4割程度とされています。
今は不動産価格が高騰しつづけていて、右も左も億ションですが
1億のマンション一部屋を買うために、4000万も用意しなければなりません。

こういった状況で最近の新婚さんは私営住宅を買えない状況にあります。
では公営住宅を申請すればいいのかといえば、働き盛りの共働き新婚夫婦であれば申請の条件よりは高所得になってしまい、公営住宅を申請できないのです。

そこでよくあるパターンが親からの援助です。
頭金の数千万を親に出してもらい、残りのローンは若い夫婦が働いて返していくのです。実家が太いのであれば何よりですが、そうでなければ高い私営住宅を賃貸で借りるしかありません。しかし、ローンならいずれ部屋は自分たちの財産になりますが、賃貸だと毎月働いても働いても、給与のほとんどを家賃として支払って終わりというサイクルになってしまいます。それでは勿体ないのでやはり誰しも購入を検討することになるのです。

2018年3月10日土曜日

気になる!香港現地採用のお給料事情


こんにちは、ヒナタです。

今日は現地採用のお給料について書きたいと思います。

「東南アジアへ移住したら英語ができなくてもプール付きの豪華マンションに住めて連日パーティ」
なんてテレビで見かけるようになりましたが、香港の場合はどうなのでしょう?

現地採用の実際の収入について書いていきたいと思います。

本当に英語ができなくても就職できるの?

以前の香港現地就職ブーム(1990年代)には、日本語だけでも就職することができたようです。
大量の日本人女性が香港へ行き、そしてほとんどは帰国しましたが今もまだその当時からずっと香港に住み続けている人(今は50代)もいます。

その後は日本語だけではスキル不足となり、英語が必須となりました。
2000年代に入ると、英語か北京語のどちらかができる人材が求められるようになりました。
私も英語はさっぱりでしたが、北京語ができたのでなんとか就職できました。

今はビザの取得が厳しくなってきているので、さすがに日本語だけでは難しいようです。
ただし専門職(日本語教師、美容師、調理師)などは日本語だけでも仕事はあります。
一般企業と違い、手に職があればその職を生かすことができるからです。

よって、英語か北京語のどちらかがビジネスレベルであることが最低限の条件となります。

就職先はすぐ見つかるの?

その人のスキル次第なので一概には言えませんが、おおむね売り手市場だと言えます。
新卒、ビザ無し、英語と北京語のどちらもできない、などは少々難しいようです。

1・新卒・・香港は経験重視なので、新卒を採用して会社が育てる仕組みではありません。
    日本の会社で3年ほど社会経験を積んでから現地就職にチャレンジすると良いでしょう。

2・ビザ無し・・当然最初の現地就職なのでビザが無いと思いますが、会社にとっては
       就労ビザを一から申請するのは結構面倒だし、大変なことなのです。
       それなら、配偶者ビザ(香港人と結婚した人・駐在員の妻)を雇うか、
       すでに就労ビザを持っている転職者を採用した方が楽なのです。

3・英語・北京語ができない・・前述のように、どちらも得意ではない場合、話になりません。

これらの条件をクリアしていれば、仕事探しはそれほど難しくありません。

まあ、ビザ無しについては最初は持っていないと思います。
なるべく大きな企業(上場企業)で、前任者が退職するので後任を探しているという場合は
ビザの申請は比較的容易です。逆に、新しく設立した会社で新しいポジションを募集している場合、入国管理局はそのポジションは本当に日本人が必要なのかを審査する必要があるので、就労ビザが無事に下りるか難しいところです。

まあそうはいっても、日本の会社がこのポジションは日本人の対応が必要だという内容で申請するのですから、概ね通るようですのでチャンスはあります。

給与はどのくらいもらえるの?

職種や業界によってまちまちですが、よくある求人を例にしてみましょう。

業種:商社やメーカー

職種:営業事務、貿易事務、秘書、通訳、

給料:18K~20K

20代~30代くらいの日本人女性はこういったところで働いています。

長く勤めれば昇給していきますし、3年くらい経験を積んでから
もっと給与良い会社に転職して給与アップすることも狙えます。

また、会社によりますがほとんどの会社では年に1回のダブルペイとボーナスがあります。
ダブルペイは旧正月の直前の月の給与に、基本給1か月分がプラスされます。
会社によってはダブルぺイ2ヶ月分なんていうところもありますので求人情報を見る時には参考にしてほしいと思います。

保険・税金は?

日本は社会保険や所得税などの税金は給料から天引きされますが、香港ではそれらは自分で払わなければなりません。うっかり全部使ってしまわないように気を付けましょう。

1・医療保険・・日本のように健康保険の仕組みはありません。
         会社の福利厚生で医療保険に入れる場合は、給与からは引かれません。
         また、万が一の入院などに備えて自分で別の医療保険に入る人もいます。

・雇用保険・・失業した時に生活をサポートする雇用保険ですが、これも香港にはありません。

・税金・・年に一回、春ごろに税務局から緑色の封筒で書類が送られてきます。
     一年の総収入などを記載して郵送します。
     その後、最終的な税金額と振込用紙が送られてきます。


いかがでしたか。
日本で3年以上の職歴があり、英語か北京語ができる人であれば
香港での就職にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

2018年3月4日日曜日

香港人の仕事の仕方③責任範囲がきっちりしている


こんにちは、ヒナタです。

前回に引き続いて、香港人の仕事の仕方について書いていきます。

①はこちら
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post.html

②はこちら
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_3.html

今日は、仕事の責任範囲についてご紹介します。

どこまでが自分の責任なのかはっきりしている
例えば、たまたま自分の会社の受け付けを通りかかった時に、会社の電話が鳴ったとしましょう。普通であれば、受付にいる担当者(女性の場合が多いです)が電話に出て、取次ぎをするのですが、その担当者がたまたま席を外していたとします。

あなたなら、その電話に出ますか?

日本なら、それは会社にかかってきた大事な電話なのですから、社員である貴方が出ても全く問題はありませんし、むしろ電話をかけてきた相手に対して、電話に出ないのは失礼ですよね。
営業時間内に電話をかけてきているのに誰も出ないなんて、不審がられてしまいます。

しかし香港の場合、電話が鳴っていようがほとんどのスタッフは全く無視して電話に出ません。
まれに、気を利かせて電話に出ようとするスタッフもいるにはいます。

日本人としては、電話に出るスタッフの方が好感が持てるのですが
電話に出ない香港人の言い分もあるのです。

彼らは、受付の仕事は自分の仕事ではなく、受付の人の仕事なのだと思っています。
自分の与えられた仕事の業務外なので、自分は出る必要がないと思っています。

もう一つ言うと、出てしまうと逆に迷惑になるかもしれないとも思っています。
どんな電話かもわからないのに、いつも通り受付けの人が出た方がスムーズだし、
受付の人が処理中の案件かもしれません。
(受付の人はホテルや飛行機の予約など庶務を任されていることがあります)

そして実際に、自分が親切心から電話に出たばっかりに、戻って来た受付の人から
「出なくていいのに」と逆に嫌な顔をされてしまうことがあります。

こういった一見よくある簡単なシチュエーションでも、自分の仕事と他人の仕事はきっちりと線引きしているのです。そうなると、もっとややこしいケースでも、「これは私の仕事じゃない」「これは私が決めることじゃない」「これは貴方の仕事でしょう」と線引きをします。

日本でも誰が処理する仕事かでトラブルになることがありますが、それでも日本は最終的には団体責任という雰囲気があります。相手がやっても自分がやっても良い内容なら、自分がやっておいてあげるのが親切ですし、気が利くというものです。香港の場合は、自分がやるべきところまではきっちりやりますが、それ以上のことはしませんし、してもいけないとすら思っています。

トラブルが起きたら
仕事をしていて一番やっかいなのがトラブルが起きた時なのですが、香港では自分に関係があるかないかで全く態度が変わります。

何かが起きた時にその原因は誰にあるのかというのを追及しますよね。
もちろん皆、自分は知らないとか聞いていないとか、やっていないなどと責任逃れを主張します。

それで、もし自分に関係がないと判断されれば香港人は心の底から安心して、その後のことは一切我関せずという態度を取ります。日本なら、たとえトラブルの決定打を打ったのが相手だとしても、その前に自分が気づいてあげられたんじゃないか、と考えて自分にも責任の一端があるような気持ちになりますよね。そしてつい「ごめんね、私も気づけばよかったんだけど」などと言ってしまいます。もちろん相手も「私のせいだから、貴方は気にしないで」という反応をするのです。

もしここで「私が気づけばよかった」なんて言ってしまえば、きっと相手からは「そうよ、なんで気づかなかったのよ。私がこうなったのも貴方のせいよ」などと言われてしまいます。

責任を持ちたくない
私が働いていたオフィスには事務の人たち(ほぼ女性、少数ですが男性も)がいました。日本でいうところの事務の女の子、OLさんなのですが、彼らは昇給は望んでいても昇格は望んでいませんでした。バリバリ働きたいという感じの女性は営業職だったり管理職だったり、それなりにキャリアアップしていて、さすが香港は男女平等で進んでいるなあと思ったものです。ですがそれはそれで、皆が皆、女性はバリバリ働きたいと思っているわけではありません。

どんなささいなことでも責任を取りたくない、昇格して部下をもつなんてもっての外、とにかく事務の仕事だけをしていたいという女性が結構いました。日本のOLでも、主任になりたいと思ってやっている人はそれほどいないと思いますが、香港の場合はあからさまなのです。

そういう人は仕事をしていても慎重で、営業さんが出張などで電話に出られないとすれば、自己判断で問題解決をしようとは夢にも思っていません。営業さんが決めることだから、営業さんと連絡が取れるまでは何も決められません。どんなに客がせかそうと、上司や本社がさわごうと、実際の所、自分でも判断できるような単純な内容だったとしても、責任外のことは断じてできいないのです。

これについては私もヤキモキしましたが、そういう人に言わせると、業務外のことをすることこそおかしいというのです。まあ、下手なことをして何かあってからでは遅いので、ある意味とても安全な考え方なのですが、これくらい前のめりにやっても良いのにと思っていた私は少々保守的に感じました。


いかがでしたか、責任範囲の線引きが曖昧な日本からしたら
香港人はちょっと細かすぎなくらい責任範囲についてはっきりしています。

まあでも、前の記事で書いたように3言えば3やる、10言えば10やるというルールなので
香港人を部下に持つ場合、やって欲しい仕事は細かく明確に分けておくのが良さそうです。

2018年3月3日土曜日

香港人の仕事の仕方②言ったもん勝ち


こんにちは、ヒナタです。

前回の記事で、香港人の特性として諦めが早いということを書きました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post.html

今日はもう一つ、香港人に共通する特性で「言ったもん勝ち」というのを書こうと思います。

ちなみにこのブログは香港や香港人が好きな日本人だけではなく、
日本語が分かる香港人の方にも読んで頂いているかもしれませんね。

私は香港が好きで、香港にはもう10年以上住んでいます。
その上で香港人の同僚たちと仕事をしていて、日本人とこういう所が違うなと思うことがあります。

文化や国民性(香港は特別行政区なので区民性と言うべきかもしれませんが)について、
日本と比べて良い悪いや、優劣をつけるつもりはありませんので、お付き合い頂ければ幸いです。

香港人は声が大きい方が良しとされる。その理由は?
まず、香港に旅行に来たことがある人ならおそらくすぐに気が付くと思いますが、香港人はとにかく声が大きいです。訪日香港人が年々増加しているので、今ならそれを日本国内でも体感できるかもしれませんね。良く言えばにぎやか、悪く言えばうるさいのですが、とにかく地声がとても大きいのです。

その理由の一つとして考えられるのが、香港という土地柄、人口密度が高くて周囲の音がいつどこにいても聞こえてくることが挙げられるでしょう。周りの声が聞こえてうるさいから、自分たちの話し声もどんどん大きくなってしまいます。

それからもう一つ、あえて大きな声を出している部分もあります。例えばオフィスで同僚と二人だけで会話をしていても、相手は大声で話します。他の人にも聞こえるよう、むしろ聞いてくれとばかりに話すのです。話しに横から飛び入りしてくれるのを待っているとも言えます。日本人だったらこういう時、相手にだけ届くような声の大きさで話しますよね。

香港人は、大勢でワイワイ騒ぐのが好きなので、大声であればあるほど楽しいと思っています。友達と会うのも、大勢であれば大勢であるほど楽しいし、パーティやバーキューなど、知らない人だって平気で連れて行きます。とにかく人数さえ多ければなんだって良いのです。

私はあまり声が大きい方では無く、声も低いので意識してハキハキ話さないと香港人の間ではすぐに声がかき消されてしまいます。よく、私と香港人がオフィスで話していると、周りの同僚からは私の声が全く聞こえなくて、私と一緒にいる香港人が一人で話しているのかと思ったと言われました。え?と聞き返されるのも、私の話す広東語が分からなかったという他に、私の声が聞こえなかったというケースも多々ありました。

喧嘩の内容すら聞いてほしい
では喧嘩した時にはどうかというと、それもやっぱり大声です。
香港映画を見ていたら、大声で喧嘩をしているシーンはよく登場しますよね。あの広東語の独特の口調で口喧嘩をしている光景は、香港の街中でも良く見かけます。

日本で他人同士の喧嘩の場面にでくわすことって、そうそうないですよね。

香港はMTRの中の恋人同士であっても大声で喧嘩をします。それでお互いの主張をはっきりきppぱりと述べます。まるで自分が正しいと思っていること、怒っている内容について正当性を主張するかのように周囲の人に聞こえるように話しているのです。

オフィスでのあるある
同僚同士や、上司と部下で喧嘩が食い違ってしまうことは大なり小なりあります。
喧嘩というほどの険悪な状況ではなくとも、オフィス内で意見が食い違う時はよくあります。

そんな時、便利なのが「どうして教えてくれなかったの」です。
例えば9時半からミーティングがあったとしましょう。
ミーティングのことは前日にメールで通知されていましたが、香港人のA子は忘れていてトイレに行っていました。トイレから帰ってみると、会議室でもうミーティングが始まっています。

すみません、と自分が忘れていたことを謝るのかと思いきやA子はこう言います。
「どうして誰も教えてくれなかったのよ」

我々も学生のころ、寝坊してしまったらまずは親に「どうして起こしてくれなかったの!」と言いましたよね。そして「何度も起こしたけど起きなかったのはあんたでしょう」と返されたものです。

香港では何と、家族でもない、ましてや社会に出てからもこういう言い方がまかり通るのです。
日本人上司にしてみれば、自分のミスを周りのせいにするのは社会人として問題ありですが
香港ではこれは言ったもの勝ちです。これを言うことによって瞬時に自分の過失が相手に責任転嫁されてしまうのです。不思議な流れですよね。

会社でこういう言い方をするのはさすがに日本人としては半人前ですが、
プライベートな時に香港人を相手にあえて使ってみるのはありかもしれませんね。

2018年3月2日金曜日

香港人の仕事の仕方①諦めが早い


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港人の国民性(国というか特別行政区ですが)について書こうと思います。

はじめに、日本人が「事なかれ主義」というのは今に始まったことではないですよね。
揉め事を起こしたくない、意見も態度も曖昧ではっきりしない、穏便に済ませたい、
それが日本人の国民性というものです。こういう気質は日本社会でなら通用しますが、
海外に出てこういう態度でいると外国人にしばしば誤解を招いてしまいます。

一方、香港人はといえばもちろん日本人のような曖昧さはありませんので
日本人に比べれば白黒はっきりしていて、イエス・ノーは明確だと思います。

それに加えて私が肌で感じる香港人らしさのひとつに、「諦めの早さ」があります。
良く言えば「長いものに巻かれる」、悪く言えば「諦めが早すぎる」と思うのです。

そんな香港人の性質について書いて行こうと思います。

※ここで言う「国民性」とは全員に必ずあてはまるものではなく、あくまで傾向です※

諦めるのが早い
香港人と一緒に働いていると、諦めが早いと思う場面に良く出くわします。

例えば、オフィスでありがちな事件が起こったとしましょう。
・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。

これらのことについて、当然、香港人は不愉快な思いをします。
それではどうするかというと・・・

・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
 →陰で文句をいいつつも従う。

・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
 →仕方がないので客にそう伝える。

・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。
 →しょうがないので受け入れる。或いは、どうしても嫌なら辞める。

諦めが早いと思いませんか。私はものすごくびっくりしていました。
おそらく私を含め、日本人ならどうするかというと

・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
 →上司に現状を説明して、トンチンカンな指示を出していることを自覚させる。

・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
 →他の手段を考えて何とか間に合わせる。
  どうしても他の手がなければ客先には間に合わせる手段がないことを説明する。

・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。
 →ある程度は会社に抗議する。

もちろん会社の雰囲気や環境によって一概には言えませんが、
とにかく香港人は不平不満を抱いて、実際にかなり不満を口にするものの
ではどうするかというと「受け入れる」というか「諦める」ケースがとても多いように思います。

どうして諦めてしまうのか
香港という土地柄、イギリスと中国が話し合って香港のことを決めていたので、香港の立場としては「騒いでもしょうがない」という国民性が出来上がったと言われています。

上が決めたんだからしょうがない。
できないものはできない。
無理なものは無理。

そういった気持ちが大きくあります。

現状を変えよう、とか
取り組めばできるはずだ、とか
不可能を可能にする!

というようなチャレンジ精神が見受けられない人が実に多いと思います。

逆に、現状にチャレンジする人(日本人など)を「すごいなあ」なんて思うこともなく
「無駄なことして」「そんなことしても意味ないのにバカだな」という冷めた目で見ているわけです。

まるで都会っ子のような目線で、ワーワー騒ぎたてることをダサいとすら思っているようです。

香港人の仕事の仕方
それでは香港人は仕事に不向きなのかというと、そうではありません。
ある意味、その辺の日本人よりもずっと正確に仕事をこなします。

日本人のようにダラダラ残業してまで会社に貢献はしませんが、
勤務時間内はきっちり仕事をして、与えられた業務は完璧にやってくれます。

計算されせればミス無し、
在庫管理をさせればミス無し、
書類を作らせればミス無し、

ただし、これにはテンプレートが必要なのです。

日本人が言うような曖昧でフワっとした指示では通じないのです。
突然スタッフに「在庫管理をして」と言っても、それだけでは動いてくれません。
まずは上司が在庫管理表をエクセル等で作成してあげなければならないのです。

「こういう表を作ったから、ここに日付と数量を入力して・・・」と管理の仕方を説明すれば、
スタッフはその通りにきちんと忘れることなく管理をしてくれます。

もしその管理表に必要のない項目があったり、何か変なところがあっても
それをスタッフの方から指摘してくることはほぼありません。
その管理表の精度を高めるのはスタッフの仕事ではなく、上司の仕事だからです。
どんなに変な表でも、上司の言った通りに使うのがスタッフなのです。

同じく、運送会社のせいで出荷が間に合わないという時、
香港人のスタッフにとっては自分の与えられた仕事の範囲内ではどうしようもないことなのです。
「なんとかしなければ」という意識はありません。「仕方がない」の一言なのです。

諦めてばかりでいいの?
それでは、こういう気質は良いのか悪いのか、というと何とも言えません。
そもそも異なる文化において、どちらかを基準にしない限り良いも悪いも言えないのです。

曖昧さが良しとされる日本では、はっきりと物事を言ってしまうのは時に失礼ですよね。

同様に、どんな諦めることを良しとする文化においては、
できるところまで抵抗したり、あえて戦ったりすることは、
時間と労力の無駄で、格好悪いのかもしれません。

香港人と働くコツ
そもそも日本人と同じことを期待してはいけません。

彼らは彼らなりに合理的に物事に接しているので、
やる気がない、積極性がない、問題解決能力がない、と見えてしまいますが

彼らは自分の与えられた任務を果たすだけです。
それ以上でもそれ以下でもありません。

サービス残業はしませんが、勤務時間内はきっちり働くし
言われた仕事は言われた通りにきちんとやっています。
3言えば、10やってくれないのは当然で、プラスアルファを求めてはいけません。
こちらが3しか言わなければ3しかやらないのは当然で、10言えば、10やってくれます。

それに「仕方がない」と受け入れてくれるのはマイナスではありません。
相手が長いものに巻かれてくれるからこそ衝突しないとも言えます。
そういう意味では、日本人の「事なかれ主義」とちょっと意味は違いますが
香港人はまた別の意味で「事なかれ主義」なのかもしれませんね。

2018年2月27日火曜日

香港では給与額を相談して決める


こんにちは、ヒナタです。

前の記事で英文レジュメの書き方について紹介しました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/02/blog-post_27.html

その中でも触れましたが、香港ではレジュメに希望給与を書いておきます。
いきなり自分で給与を決めるのも難しいと思いますので、コツを書こうと思います。

どうして給与額を書く必要があるのか
日本では会社側が給与を決め、募集要項に書いて提示しますよね。
香港を含め、海外では給与は応相談ということが多いです。

もちろん企業側にも目安となる給与額がありますが、それは決定ではありません。
面接に来た人物を見て、その人と給与交渉をして決めるのです。

募集要項に書かれた金額をそのままレジュメに書いて提出しても良いのですが、
企業側が若干低く提示していて、それを鵜呑みにしてしまってはバカを見ます。

商売の世界と同じく、最初に売る側は高く、そして買う側は低く希望を出して、
その間で両者が妥協しながら決着をつけていくのが当然の交渉法です。

まずは人材紹介会社と相談する
ではいくらと書けば良いのか、自分で自分の給与を決めるのは難しいですよね。

香港で就職したいと思っている日本人なら、人材紹介会社を経由して仕事を探す人がほとんどだと思います。給与面に関しては、人材紹介会社も協力的なはずですので大いに相談しましょう。

なぜなら彼らの受け取る紹介料は、紹介した人の給与の1か月分など、
その人の給与をベースに算出されるからです。

紹介した人の給与が高ければ高いほど、紹介料も高くなります。
しかし企業側が値切ってきた場合、それに応じなかったため採用見送りになっては本末転倒です。
そのため、企業側の出せる給与と応募者の希望給与の折衝をするのが紹介会社の仕事です。

同様に、応募する側としても自分の中で最低どのくらい欲しいか決めておく必要があります。
希望給与を下回っても内定をくれれば良いと言えば、いくらでも足元を見られてしまいます。

希望給与を下回っても行きたい会社なのか、本当に納得できるのかが問題です。
実際に内定をもらった後で、給与額に満足できずすぐ辞めてしまっては意味がないですよね。

例えばこういうケース
例えば初めて日本人が香港で就職する場合、仮に何も特別なスキルがないとしましょう。

どの業界でどの職種かによって、ある程度の相場があるので人材紹介会社に聞くと良いです。
応募するのが日系商社の事務職として、HKD15Kくらいが相場としましょう。
Kというのは給与などでよく使われる1000の略です、つまり15KHKD15,000となります。)

まず15Kかそれ以上を自分の希望給与と決めます。
人材紹介会社もそのくらい出してくれる企業を探して、数社ほど紹介してくれます。
その中から興味を持った企業に応募しました。

面接の結果「語学力やパソコンなどスキルは若干不足しているが人柄が気に入ったので採用したい」と言われ、給与は最初14Kスタートでどうかと言われたとしましょう。

<受け入れる場合>
もし他に内定をもらえそうな企業がなく、とりあえず香港で仕事ができれば構わないと思っていて、
さらにその面接の雰囲気も良くてその企業で働いてみたいと思えたなら、14Kで納得するかもしれません。企業の成長にもよりますが、多少は昇給しますので、給与はいずれ15Kにもそれ以上にもなりますので、少し低いところからスタートすると思えば良いでしょう。

<受け入れられない場合>

もし他にも内定をもらえるアテがあったり、急いで仕事を探しているわけではないという場合は無理に妥協する必要はありません。最低でも15K欲しいと思っていれば、まずは人材紹介会社を通して企業側に希望を伝えて交渉してもらいましょう。図々しいと思うかもしれませんが、企業の言いなりでは足元を見られてしまいます。1000HKDくらい別にいいかと思いがちですが、毎月の給与ですから一年で12Kになるのです。交渉の余地があるのか確認しましょう。もしどうしても14Kしか出せないと言われてしまえば、こちらも断る権利があります。

交渉することが当たり前
日本と違うのが、企業も応募者も同じ立場で駆け引きをするというところです。

日本の場合は、採用するかどうか選ぶのは会社側で、応募してくる人よりも立場が上ですよね。香港だと、応募者も仕事や企業を選ぶ権利があるというのが全面に出ています。

日本の感覚だと給与交渉はガツガツした印象がありますが、香港では遠慮する必要はありません。むしろ企業の言いなりになって低い給与で受けいれてしまっては企業側としては安い買い物をしたことになりますが、同時に交渉力が無いバカだという印象がつくことも否めません。

何でも交渉すればよいというものではありませんが、自分の納得のいく給与額に近づける努力は惜しまないでほしいと思います。

私の例
私の場合、一番最初はなかなか仕事が決まらなかったので内定をくれた会社には藁をもすがる気持ちで入りました。もちろん給与は希望給与以下でしたが、採用してくれるだけでも有難かったので気になりませんでした。むしろこんな私を採用してくれたことに感謝していましたし、実際に自分のスキルは低かったから妥当といえば妥当な金額でした。給与も1年ほどで希望給与に届きました。

次に転職した時の希望給与は妥協しませんでした。
前の会社で働いてスキルも伸びて、企業の方が自分を欲しがっていることが分かっていました。
他にも内定をもらっている会社があって、そっちの給与の方が高いから迷っていると人材紹介会社を通して言ってもらったらその給与に合わせて上げてくれました。
 
また、私も面接する側に立った時、募集しているポジションにぴったりの人が現れても
その人が他の企業に行ってしまったら結構ショックなものです。給与だけがネックで、お金のことだけで解決できるのなら、企業はある程度は給与を上げてもぴったりの人材に来てほしいものです。
よほど余裕のない企業でない限り。

いかがでしたが、自分の価値を金額で決めるのは難しいと思いますが、経験すれば慣れるものです。最初は人材紹介会社とよく協力してやっていってほしいと思います。


英文レジュメ(履歴書)の書き方



こんにちは、ヒナタです。

香港で就職するにあたって欠かせない履歴書の書き方をご紹介します。

初めての香港での就職、初めての海外での就職という方、
英語がそんなに得意ではないという方、社会人経験も少ないという方、
つまり香港に来たばかりの私のような人を想定して説明していきますね。

面接の流れは下記の記事を是非ご参考ください。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2017/11/blog-post_18.html

レジュメ(履歴書)とは
初歩的なことですが、レジュメ(Resume)とは英文の履歴書のことです。

日系の人材派遣会社でも担当者は「レジュメ」と言い慣れています。
あまりにも当然のように「レジュメを持参して下さい」と言われて
「レジュメってなんですか」と聞くのが恥ずかしかったのは、私です。
分からない言葉は恥ずかしがらず早めに聞きましょうね。

ちなみに書類に記入する時の「SEX M/F」も、私は最初よくわかりませんでした。
「性別 男/女」です。「Man/Female」の略です。どちらかにマルをつけるわけです。

レジュメの書式
日本で履歴書といえば二つ折りになっていますね。
左側から名前、年齢、住所、学歴、職歴、それから証明写真も貼ります。
左側には趣味と特技、自己PRなどを書き込めるようになっていますね。

実はこれは日本独特の形式で、海外のResumeの場合、書式は決まっていません。
香港も決まった書式があるわけではなく、英文Resumeを自分で作成するのです。

例えば年齢など、海外で就職するにあたっては重視されませんので
書きたくなければあえて書く必要はありません。
私はスタッフを採用する時に面接する側になったこともありますが、
生年月日を書いている人はいませんでした。

もちろん日本人の上司は当たり前のように年齢を知りたがるので、
人材派遣会社からの紹介状には応募者の年齢が書かれていましたが。

英文レジュメと言えば、名前、学歴、職歴、資格などのスキル、
それから希望の給与などを書きます。

基本情報
英文レジュメは基本的に新しい順で書いて行きます。
自分の年表で、新しい経歴から順に遡ってかいていくのです。

下記が例です。(この住所や電話番号やE-mailアドレスは実在しません)

Name:HIDA MARI
Address:Room A, 5/F., Hidamari garden, Causewaybay, Hong Kong
Tel:9999-1111 
E-mail : hidamari@hotmail.com

生年月日などを書く必要はありませんが、どうしても書きたければ書いても良いです。
希望職種(Objective)
希望職種を書きます。企業側の募集要項を確認しましょう。

Objective: Sales exective

スキルなど(Qualification)
日本で取得した資格など、アピールしたいもお書いておくと良いです。

Practical English Proficiency Test 2nd grade.

Chinese Proficiency Test 2nd grade.

Business chinese Proficiency Test 1st grade.

Some Cantonese

MS Word, Excel,Internet.

A trade business certification A grade.


職歴(EXPERIENCE / WORK HISTORY)
職歴は直近のものから書き、その後にその前職を書きます。

ABC ENTERPRISE LIMITED (JORDAN,KOWLOON)

 July, 2015 to July, 2017
Sales Exective
Conducted a wide variety of office work, including data input, PC operations, filing, and handling telephone calls,edited business documents with MS Excel and MS Word.

Directed shipping instructions and processing sales slips after receiving orders

Contact with customer in japan and following factory in china.

ABC INDUSTRIAL CO.,LTD. (Chuo-ku, Tokyo)

Apr. 2014 to Mar. 2015
General Office Clerk
  ・Conducted a wide variety of office work, including data input, PC operations, filing,
   and handling telephone calls.

Edited business documents with MS Excel and MS Word.

 Directed shipping instructions and processing sales slips after receiving orders.
 

学歴(EDUCATION)
 大学の名前、専攻などを書きます。留学したことがあればその学校名と期間も書きます。

Yamato University (Chuo-ku,Tokyo)
Apr. 2010 to Mar. 2014
Bachelor of Art in Chinese


Shanghai University (Shanghai, China)
Feb. 2012 to Feb 2013

その他
英文レジュメは決まった項目はありませんので、何か書いておきたいことがあれば自由に書いて構いませんが、できるだけ箇条書きで簡潔に書くことが大切です。

いかがでしょうか。
英語での履歴書作成は慣れていないと大変ですが、ひとつひとつ調べながら自分で作成するようにしましょう。

2018年2月12日月曜日

まだ飲みニケーション?飲み会ゼロの香港


こんにちは、ヒナタです。

私はお酒が好きです。
どれだけ飲んでも酔わない酒豪というわけではありませんが、
お酒を飲みながら食事をする際にはビールや焼酎やワインを3~4杯ほど飲みます。
一緒に飲んでいる人たちとワイワイ話して、ほろ酔いでいい気持ちになり、ご機嫌で帰ります。

今日は香港での飲み会事情についてご紹介します。
香港ではいわゆる「飲み会」は無い
日本にいると、会社関係や友人と或いは合コンなどで当たり前のように「飲み会」の機会はありますが、香港では基本的にありません。

まず日本に比べてお酒を飲めない(or飲まない)人が多いのです。
そのため日本のようにお酒メインで食事をするという形態はありません。
もちろん火鍋などを食べに行くとビールやワインを飲んでいる人もいますが、これは「飲み会」というほど「飲み」がメインになっておらず、あくまでアルコールは飲み物の一つなのです。

また香港の場合、お酒を飲みたいという場合はお酒だけを飲みにいきます。
灣仔やランカイフォンなど、バーストリートがありますのでそこでお酒だけを飲みに行きます。

どういう人と付き合うか、相手がお酒を飲める人なのかそうでないのかによって若干分かれますが、大半の香港人はお酒を飲まないし、酔っ払うほどお酒を飲みたいと思っている人はあまりいません。いい大人が集まって食事をする際に、全員がお茶やソフトドリンクということも珍しくありません。
仕事上の付き合いはどうするの?
私は香港で働いていましたが日系企業だったので、仕事上で関わる相手はほとんどが日本人でした。取引先にしろ、本社の人にしろ、別の支店の人にしろ、とにかく夕飯が会食になる機会が多くありました。

私はお酒も好きだし、経費で食事が済ませられるし、それにテーブルを共にすると相手との距離も縮まって親近感がわく気がして、会食は楽しかったです。もちろんどうしても苦手な人や、かなり偉い人と一緒になる場合は、緊張するし気を遣って会話をするので食事もお酒も楽しめませんが、それはそれで勉強になる気がしました。

しかし香港人が相手となると、まず「飲み会」という発想になりません。よくて一緒にランチを行くくらいです。夜はそれぞれプライベートの予定があるし、家に帰って家族団欒をするにしろ、恋人とデートするにしろ、友達と約束があるにしろ、とにかく勤務時間を過ぎてまで一緒にいるという概念はまずありません。

日本の飲みニケーション文化
日本でも昨今、若者が飲みニケーションを嫌っているという風潮があるようですが、香港でも日本人の上司が「飲みニケーション」を押し付けると、香港人のスタッフに嫌われてしまいます。

日本人は「飲みニケーション」で普段聞けない本音を聞いたり、仕事の情報を収集したりするものですが、それは日本だけの独特の文化なのです。

建前と本音が渦巻く日本人は、普段の勤務時間内には建前だけしか見せませんが、本音は違うことを考えていたりするものです。それが飲みながらだと話せたりします。

若者からは嫌煙されている飲みニケーション文化ですが、メリットデメリットはあるものの、まだまだ日本では必要とされています。
香港はノー飲みニケーション
香港に駐在している日本人はすぐに飲みニケーションで香港人スタッフとの関係を作ろうとしますが、飲みに誘うと逆効果で、嫌われてしまいます。

もちろん日本語が堪能で、日本に留学経験があって、日本が好きで、日系企業で日本人の上司の下で長年働いているという香港人スタッフであれば、イヤな顔をせず付き合ってくれます。しかし普通の香港人のスタッフを誘おうとすると、思ったような反応は返ってきません。

例えばとあるチームで日本人上司が夕飯に誘ったとします。彼らは勤務時間外なのに何で?と疑問を持ち、家族優先なのでまずは断られることが予想されます。仮に誘い出せても、一緒にお酒を飲んでくれるどころかソフトドリンクで食事を済ませて解散ということもありえます。彼らはお酒を飲む習慣がないので、最初の1杯だけとグラスビールを進めても、飲めないものは断られてしまいます。
飲みニケーションは必要か
香港にいると、飲みニケーションが無くてもそれほど支障がないことに気づきます。

よくよく考えてみると、日本でも仕事は普通にできて、人当たりも良い人が、お酒の席に誘うと付き合いが悪いというケースがありますよね。そもそも、飲み会は楽しいけれど飲みニケーションが無いと仕事が回らないのかというと、そういうわけでも無さそうです。香港にいればそれが実証されています。飲みニケーションをしなくても人間関係に支障はないし、仕事もきちんと回るということに気づかされます。

しかし日本人である以上、日本ではもちろん、香港でも飲みにケーションの機会は避けられません。そこで私は、一次会は必ず出席し、二次会はさりげなく消えて行かないようにしています。

これは有名な経営者の方が書いた本に書いてあったのですが、一次会は有意義な仕事の話ができたとしても、二次会は楽しいだけで何も記憶に残らないというのです。その本を読んでから私も実感したのですが、確かに一次会では仕事の話もするし、日本人の上司や同僚や取引先との付き合いが円滑になった気がします。

しかし二次会というとカラオケなどゆっくり話をする場所ではないことが多く、お酒を一次会に続いてさらに2~3杯ほど飲むので身体にも負担がかかります。その上、二次会にまで参加すると夜遅くなり、朝も起きるのがつらくなります。もちろん二次会で何を話したか記憶がほとんどありません。その経営者のように、一次会だけ参加してさっさと帰り、翌朝きちんと仕事に取り組むというのが効率的なのだと思います。一次会が終わるころには皆酔っぱらっていて、二次会は遠慮しておきますと挨拶をしても、それほど反感を買いません。

ちなみに合コンだって、二次会三次会までダラダラついていく男性・女性よりも一次会でサクッと帰ってしまった人の方が良く映るものです。カラオケがどうしても歌いたいというわけでないなら、是非とも二次会はパスしてみて欲しいと思います。

2018年2月3日土曜日

香港永住権の申請方法を解説③


こんにちは、ヒナタです。

以前の記事で、香港永住権の申請方法について解説しました。
香港永住権の申請方法を解説①基本編
https://hidamarihk.blogspot.hk/2018/01/blog-post_15.html#!/2018/01/blog-post_15.html
香港永住権の申請方法を解説②申請編
https://hidamarihk.blogspot.hk//2018/01/blog-post_26.html#!/2018/01/blog-post_26.html

今日は、無事に申請が通った場合のその後の手続きについて書いていこうと思います。
面会日の案内通知
前回と重複しますが、申請からの手続きは下記の通りです。

申請に関する書類を一式揃え、入国管理局へ提出します。
(郵送、ウェブ上、持ち込みの場合は灣仔の入国管理局25階へ)

書類受領の通知が送られてきます。

もし審査中に追加の要求書類があれば、それらを明記した通知がきます。
提出期限はおよそ2週間ほどで、その間に必要書類を準備して提出します。

面会日時の案内通知が届きます。

この案内通知ですが、何月何日の何時に灣仔の入国管理局25階へお越しくださいというものです。持ち物はパスポートと香港IDカードです。

この通知には特に「申請が通りました」とは明記されていません。しかし、この案内が来れば申請は通ったものと見なして良いでしょう。

また、面会日時は2週間ほど先の日付になっていますが、ウェブ上で変更可能です。
2週間も待たなくても、空いている日時であれば前倒しができます。
変更後、リマインダーメールの送信も選択できます。面会の2日前くらいにメールが届きます。

面会の手順
 面会日、予約より早い時間に行っても25階は空いているので手続きをしてもらえます。

受付カウンターで最初に送られてきた案内通知を提出します。整理番号をもらいます。

整理番号が呼ばれるまで座って待ちます。

呼ばれたカウンターに行き、入国管理局の職員と面会します。

パスポートとIDカードを渡します。

提出書類の一部(納税証明など)の原紙が返されたら、受け取りのサインをします。

申請書類に訂正箇所があれば、職員の指示通りに訂正します。

職員から、今後3年(36ヶ月)以上香港を離れたら永久居民 IDは失効するという説明を受けます。

審査の結果の書類をもらい、8階で永久居民IDカードを申請するよう案内されます。

これで晴れて香港永住権を取得したことになります。
この面談でも職員は明確に「申請が通りました」とは言いませんでした。
もちろん面会日時の案内を受け取った時点で、申請が通ったという確信はありました。
でも、きちんと文字や言葉で「永久居民になりましたよ」と伝えてくれないと不安もありました。

面会で「3年以上離れたら永久居民の権利が失効しますよ」と言われてやっと、「永久居民」の言葉が聞けて安心しました。これからはパスポートは関係なく、香港内ではIDカードだけで身分証明となるとも言われました。それからマカオもIDカードだけで入出国ができます。
 
IDカードの申請
 これまでの香港居民IDカードから、香港永久居民IDカードに切り替えとなります。
IDカードの申請方法は以下です。

8階の受付カウンターに並びます。
(ウェブや電話予約のレーンがあります。予約時間になっていなくてもやってくれます)

IDカードの申請書をくれるので記入して提出します。
(申請フォームをあらかじめダウンロードして家で記入してから持って行くとスムーズです)

番号をもらうので電光掲示板を見ながら待ちます。(この階はいつも混んでいます)

自分の番号が出たら表示された番号のブースに行きます。(奥の部屋で仕切られています)

そちらのブースで写真撮影、指紋の登録をします。
(写真は何回でも撮り直し可能で、鏡も置いてあります。両眉は出して撮影します)

次に奥へ行くよう誘導され、そこでまた電光掲示板に番号が出るまで待たされます。

表示されたブースへ行きます。

再度、指紋の登録をします。

以上で手続きは終わり、IDカードの受け取り期間(1か月ほど)が書いた紙を案内され、
仮のIDカード(紙)を渡されます。

香港永久居民IDカード
 後は指定された期間の間、いつでも良いので出来上がったIDカードを受け取りにいきます。

いかがでしたか。香港に7年住んで永久居民の権利がもらえるのは嬉しいことですね。
仮に帰任などでいつか日本に帰って行ったとしても、是非失効させないように定期的に香港を訪れて欲しいと思います。

2018年1月28日日曜日

なぜ日本人は台風でも大雪でも出社するのか


こんにちは、ヒナタです。

日本はここ数日、日本海側でドッサリ雪が降ったようですね。
雪がよく降る地域というのは、雪対策がある程度されているので実はそれほど心配することはありません。そういう地域は交通信号機(赤黄青)が横型ではなく縦型だったり、道路には消雪パイプがあって水が出るようになっており、雪を溶かしてくれます。

東京のように普段あまり雪が降らない地域に大雪が降ると、そういう対策が無いので混乱してしまうわけですね。

さて、私も日本の雪国に住んでいる友人が心配で連絡を取ってみると大雪警報が出て幼稚園は休みになったそうです。しかしご主人は出勤したとのことでした。考えて見れば、幼稚園が休みになるのに大人は出勤しなければならない、この差は何なのでしょうか?
どうして日本人は台風でも大雪でも出勤しなければならいのでしょうか?

香港の場合
香港で大雪はまずありませんので、台風のケースを例に考えてみましょう。

香港の場合、台風はシグナルで表示されるのでシグナル3が発令されたら学校が休み、シグナル8以上が発令されたら会社も休みとなります。

朝の出勤時間までにシグナル8以上が発令されれば、出勤する必要はありません。もし解除されれば、2時間以内に出勤すればよいという会社のルールが一般的です。

また、出勤した後にシグナル8以上になった場合は、会社の判断で帰宅させます。もし帰宅する方が危ないという場合は会社に留まるのですが、ほとんどの場合は帰宅させます。

同じく、台風でなくても大雨にもレベルがあり、黄雨、赤雨、黒雨、という三段階になっており、黒雨になったらシグナル8と同様に出勤前なら自宅待機、出勤後なら帰宅となります。

台風の日の香港人はお祭り騒ぎ
上記のように出勤前であれば、自宅でシグナルが解除されるのを待ってから出勤すれば良いのですが、出勤後の場合、実際に香港人は仕事どころではありません。

台風が接近しているけれどシグナル8以下なので出勤した場合、勤務中にシグナル8が発令されるかもしれません。定時まで仕事をしなくても帰れるのではないかとみんなソワソワし始めます。シグナル8が発令されたら蜘蛛の子を散らすようにみんな帰って行きます。


そして帰りにスーパーでお菓子や食料を買い込む人が多いので、帰宅途中でスーパーに寄ったら大混雑というパターンです。

台風の日の日本人は冷静
日本人(駐在員や現地採用)は、シグナル8だろうが黒雨だろうがとりあえず出勤します。
私も香港に来て最初のころ、シグナル8が発令されているのに、外の雨も風も大したことなかったので出勤したところ、 駐在員の上司も当たり前のように会社に来ていました。「これくらいでシグナル8なんて香港天文台も甘いよね」「香港人は誰も来ていないね」「君はやっぱり日本人だね」などど会話をした覚えがあります。その日は結局、上司もそろそろ帰るから君も帰りなさいと言われて、午前中だけ仕事をして帰りました。


出勤して正解だったなと思った記憶があります。日本人の上司はみんな来ているのに、私だけ行っていなかったら、印象を悪くしたかもしれないからです。

台風の日に出勤したら日本人以外は誰も来ていなかった、という話は香港内の日本人の間で冗談半分によく話題に上ります。そして香港人はすぐ休みたがるとか、普通日本人は何があってもとりあえず会社に行くとか言うのです。

香港に住み続けて徐々に理解した日本人の異様さ
しかし何年も住んで、何度もそういう経験をしていると、当たり前の光景になってきます。シグナル8が発令されても必ずしも外の天気が荒れているとは限りません。それでも、やっぱり無理していくほどのメリットはあるのだろうかと思う様になりました。無理に出勤しても同僚も取引先も誰も出勤していない、こんな日に何か急ぎの要件があっても、すぐに対応できなくても許されるはずです。それに、シグナル8の日にわざわざ外へ出て落ちてきた看板に当たったら、笑いものです。

そのうち、日本のテレビで観る台風中継がおかしく思えてきました。傘が吹っ飛びそうになりながら街ゆく人々は、どうして今日こんな天気と分かっていて外にいるのでしょうか。世の中には医者や鉄道員や報道関係者など、どうしても出勤しなければならない職種の人もいます。でも、多くのサラリーマンはどうして今日一日を休めないのでしょうか。あんなにびしょ濡れになったスーツで出勤して、帰りは交通機関がストップして、駅で足止めをくらう。そこまでしなければならない仕事って何なのでしょうか。

台風中継を見ながら、この人たちは命がけで出勤しているけれど、本当に飛んできた何かに当たって死んでもいいのだろうかと思ってしまいます。

日本では出勤するのが正しい
私も日本で育ち、日本で仕事をしていたのでその文化は肌で理解できます。
日本では、出勤するのが正とされます。電車が止まらない限り、交通手段があるかぎり、出勤しなければなりません。もし遅刻したら、台風が来るとわかっていたのにもっと早めに出勤しなかった自分の責任を問われるでしょう。

台風の日に出勤したら、いつも通りの顔が揃っていて何事もなかったかのようにいつもと同じように仕事をしています。台風で出勤したからと言って誰も褒めてくれません。もし出勤する前に飛んできたゴミ箱に当たって怪我でもしたら、それは自分の不注意になってしまうのでしょうね。怪我が怖くて自宅待機している人なんて一人もいませんでした。

日本の常識は世界の非常識
香港と日本の比較だけにとどまらず、日本以外の国ではやはりこういうケースは休むものです。命あっての仕事ですから、仕事のために命を落とすのは本末転倒です。
たった一人、たった一日、仕事をしなかったことで地球の自転が止まるわけではありません。

香港にいる日本人が香港人スタッフを不真面目だと判断するのは世間知らずだと思うのです。無理をして評価されるのは、いや、評価なんかされませんね、無理をしても「それが普通」と思われるのは日本だけに通用する常識です。日本の外では、それは行き過ぎた概念と見なされます。台風の中をビショビショになって出勤するサラリーマンのことを、海外の人は素晴らしいと評価するどころか笑っているのです。

日本にいる限り、日本のルールに従わなければなりません。過去にくらべ自然災害が多くなった日本ですから、徐々にこのルールも変わっていくと良いのになぁと思います。

今や熱中症が不安で、部活中に勝手に水を飲んではいけない!なんて根性論を言う人もいないでしょうから。

2018年1月26日金曜日

香港永住権の申請方法を解説②


こんにちは、ヒナタです。

以前の記事で、香港永住権の申請方法について解説しました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/2018/01/blog-post_15.html#!/2018/01/blog-post_15.html

今日は、実際の申請やその後についての実体験を書いていこうと思います。
書類の準備
前回書いた通り、必要な書類は下記です。

·  ROP145(永住ビザの申請書)
·  ROP146(香港を永住地とする旨の宣誓書)
·  IDカードのコピー
·  パスポートのコピー(香港を入出国した日付が分かるページ)
·  在職証明書(勤務先で発行してもらいます)
·  7年居住していたことを証明できる書類 

ROP145の中に、7年居住したことを証明する書類を添付するよう書かれています。
例えば在職証明や収入証明など、と書かれています。



日本から転勤で、或いは現地採用で7年同じ会社で勤めていれば特に問題なく準備ができると思います。私のケースはちょっと複雑で、7年のうち6年は2社で働き、妊娠・出産のため退職しました。そして退職前にはすでに香港人の主人と結婚していました。

退職した時点で就労ビザから配偶者ビザへ変更をした方がいいのかイミグレーションに聞きに行きました。すると就労ビザはあと2年残っているから、有効期限が切れるまではそのままで良いと言われました。

よく「退職したら同時に就労ビザも切れる」と誤解している人がいますが、一度発給されたビザは有効期限まで有効なのです。ただしビザを申請した際の雇用主と別の雇用主に雇われて働く場合はスポンサーチェンジが必要になります。つまり就労ビザの有効期限内であれば、退職して無職のままでも、私の様に専業主婦になり香港にそのまま滞在していて何ら問題ではありません。もしまた働こうと思えば、新しい雇用主の名前でスポンサーチェンジだけ行えば良いのです。

さて、そういうわけで私が提出した書類は下記の通りです。
 
·  ROP145(永住ビザの申請書)
·  ROP146(香港を永住地とする旨の宣誓書)
·  IDカードのコピー
·  パスポートのコピー(表紙から裏表紙までハンコがないページも全ページ、2冊分)
·  退職証明書(2社の退職時に作成してもらったResignation Letterのコピー)
·  7年居住していたことを証明できる書類(税務局でもらった6年分の納税証明と収入証明) 

それに加えて、私は最後の1年は雇用主がいないので配偶者の書類を付けました。

・ 結婚証明書のコピー
・ 主人の香港IDカードのコピー
・ 主人の過去3年の納税証明と過去6年の収入証明

香港政府としては、この申請者が香港社会に頼らずとも生活できる財源があるか、香港社会に貢献できるのかを知りたいわけです。生活保護を受けなければ生きていけない外国人をわざわざ永住させても、税収が期待できない上に社会のお荷物になるだけですからね。

自分で働いている時は勤務先からの収入と、きちんと納税をしているか証明することが必要となります。そして専業主婦になっても、配偶者にきちんと収入があり、納税の義務を果たし、私を養うだけの収入があれば良いわけです。

税務局での手続き

7年居住していたことを証明できる書類、については税務局で「納税証明」と「収入証明」を作成してもらうのが王道だと思います。

灣仔の税務局へ行き、1F(日本でいう2階)へエスカレーターであがります。
そこには税務局のカウンターと、同じ階には郵便局も入っています。

税務局のカウンターへ行き「香港永久居留権の申請に必要なので納税証明が欲しい」
と伝えると最大6年分の納税証明書をその場でプリントアウトしてくれます。

7年分の証明書類が必要なのに6年までしかプリントアウトできないのは変な気がしましたが
これで良いのです。仮に20181月の現在、6年さかのぼると下記の書類6枚がもらえます。
2011/122012/20132013/142014/20152015/162016/2017、の計6枚です。

なぜかというと、納税の年度の数え方は4月~翌3月だからです。
例えば20111月から20181月現在まで丸7年香港で働いていたとして、
2011年は1月から働いていても20114月からの給与しか税金の計算には入っていないのです。
そして2017/2018年度はまだ年度途中なので納税額が出ていません。

その分、収入証明(広東語では入息証明と言います)の方には
いつからどこの会社で働いて、その年の年収がいくらだったか、という総額が記載されています。
納税額はわからないものの、年収額が書かれているので勤務していた時期が証明できます。

パスポートのコピー

また別の機会に詳しく書きますが、私は2011年に盗難に遭ったのでその時のパスポートがありません。申請にあたっては7年分の入出国を証明するため最初に入国した時からのパスポートのコピーが必要です。私は香港に来て数ヶ月で盗難に遭い、再発行したため、パスポート上で確認できる一番古い入国日は香港に来てすでに働いていた時のものです。

「香港の入国管理局のパソコンにはすべての入出国の記録が残っているはずだから、入国管理局で確認できる」とよく周囲の人に言われましたが、本当に残っているのかは疑問です。

残っているなら、わざわざパスポートのコピーなんて提出させるのでしょうか。毎日何万という人が香港を入出国しているのに、7年あるいはそれ以上もずっと、個人の記録を全部残せるものなんでしょうか。特にパスポートは発行するたびに番号が変わるので、個人情報としては不完全な気もします。いつか入国管理局の職員をやっている人と知り合ったら聞いてみたいものです。

ちなみに、パスポートは中国本土で盗難にあったのですが、中国の入国管理局では私の入国記録がパソコンで確認できました。入国する時にパスポートを機械でスキャンしますよね。その画像が出てきました。最新の入国日くらいは記録が残っていても当然のような気がします。

そういうわけで、私は香港の入国管理局に提出する書類にはカバーレターを付け、パスポートで確認できる入国日について注釈を記載しました。

書類の提出

郵送でも、ネット上の申請でも良いのですが、私はあえて窓口まで出しに行きました。
個人情報が多い書類なので、郵便事故にでもあって紛失されては困るからです。
そんなこと滅多におきませんが、やっぱり大事な書類に限ってそういう目に遭うとも限りません。

やっぱり確実に渡すには自分で持って行くのが一番安心なので、灣仔の入国管理局の25階まで持っていきました。提出すると言っても、受付窓口の横にトレイが置いてあって、そこに投函するだけです。

受領の通知

まずは書類受領の通知が郵送されてきます。申請は審査中ということです。
私は提出後10日ほどで受領の通知を受け取りました。

不足書類の提出、再審査

次に通知が来るのは不足書類の提出か、面談の通知です。
不足書類については色々なケースがあります。

例えば、7年の間に6か月以上香港を不在にしていた期間がある場合は、それを証明する書類、
或いは銀行の残高証明、部屋の賃貸契約書、など。
提出期限は大体2週間以内なので、それまでに書類を揃えて再度提出をします。

特に不足書類の提出がなく、審査に問題がなければ面談の日時が書かれた通知が来ます。
「パスポートとIDカードの原本を持って何月何日何時に来て下さい」という内容です。
これはほぼ申請が通ったと判断して良いでしょう。

通知にも書かれていますが、日付と時間は電話かウェブサイト上で変更可能です。

審査の結果、申請が通らなかった場合

要求された書類も全て提出しても、残念ながら申請が通らないケースがあります。

実は私も一度経験しています。
その時は6か月以上香港を離れていた時期があり、そのことについて理由を書いた書類など、出せるだけの書類は出したのですが、やはり正当な理由とはみなされませんでした。

その際の通知には、どういう理由で申請が却下となったのかが英語で詳しく書いてありました。
残念でしたが、また新たに連続7年住めば申請することができます。

いかがでしたか、せっかく香港に住むなら、是非7年住んで永住権を取得しましょう。

 

初公開!Supper moment 「請講」の歌詞 日本語訳

お久しぶりです、ヒナタです。   Supper moment の2014年5月発売のアルバム 「世界變了様」を入手しました。   今まで、SMの曲は主にYoutubeで拝聴していました。 先日Youtubeで無料で公開された2018年コロシアムライブを見て 再び...