2018年3月28日水曜日

本気で広東語を上達させる秘訣④


こんにちは、ヒナタです。

何度かに分けて書いておりますこのタイトルシリーズ、今回で4回めです。

日本で広東語を勉強することを主に想定して書きましたが
今回は香港で広東語を勉強する時の秘訣をご紹介します。

広東語を母語とするネイティブスピーカーの割合
広東語というのは、香港で話されている以外にも、世界中にいる華橋のあいだでも話されている言葉です。広東語を話す広東人は商売に長けた才能があるとされ、海外で活躍をしています。ひとくちに中国語の方言と言っても、広東語の影響力は意外にも大きいのです。

日本語を母語とする人口の数は1億3400万人で世界9位です。
世界の公用語は英語(2位)、あるいは人口が多いから圧倒的に中国語(1位)のシェアが世界のほとんどを占めていると思う方がほとんどだと思いますが、意外にも日本語は世界で9番目に話されている言葉なのです。

そして広東語はなんと、11位で8000万人です。
中国のいち方言として扱うにはあまりに多いですよね。香港、マカオ、広東省の出身者から統計されています。13位の韓国語よりも上とは驚きですよね。

広東語を勉強したいと思う方はおそらく香港が好きだったり、香港に住むことになったので現地語を学ぼうという人だろうと思いますが、実は身につけておくと単純に8000万人と意思疎通ができることになります。

目標のレベルを設定する
広東語を勉強する人は、まずどの程度まで身につけたいかを自分に問いかけてみると良いです。

例えば私は、「香港人の仲間に自然に混じって広東語で会話ができること」が目標でした。
それを言葉に出していたわけではありませんが、漠然とそうなりたいというイメージがありました。

20代の頃の話ですが、同世代の香港人に交じって、ごく自然に一緒に遊んだりすることを夢見ていました。別に広東語が分からなくても、香港人が英語なり日本語なりで歩み寄ってくれるので一緒に遊ぶことはわりと最初からありましたが、日本人だからと言って特別扱いされるようなのが嫌だったのです。皆の会話に乗れて、誰かに通訳してもらわなくてもその場の流れが分かるくらい広東語ワールドに入り込みたいと思っていました。もちろん徐々に徐々に分かるようになり、結果的に香港人の同僚や友人と広東語だけでお付き合いができるようになりました。

しかし、皆が皆そこまで入り込みたいと思ていないでしょう。
特に広東語に思い入れは無く、英語や北京語ができて、現地採用なり駐在員なりで香港に住むことになった場合、広東語が完璧に分かる必要性はありません。

買い物や仕事などで、香港人と接触する機会にちょっと広東語ができたらコミュニケーションが円滑になるなーという程度であれば、あまり苦労せずできる範囲の広東語を覚えれば良いと思います。もちろん最低限必要な言葉と言うのは住んでいれば自然とできるようになります。

例えばタクシーに乗った時に使う自分の住んでいるマンション名や、買い物の代金の数字の読み上げ、ローカルレストランの注文など。

どのくらい話せるようになりたいのか、一度、頭に描いてみてください。
それからどのように広東語を勉強するのかがスタートします。

つづきはまた⑤で。

2018年3月27日火曜日

本気で広東語を上達させる秘訣③


こんにちは、ヒナタです。

以前の記事で広東語勉強法について触れました。

本気で広東語を上達させる秘訣① 
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/02/blog-post_48.html

本気で広東語を上達させる秘訣② 
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/02/blog-post_7.html

ありがたいことに大変ご好評を頂きましたので、さらに広東語の勉強法について書こうと思います。

どこで勉強するか
広東語に限らず、外国語を勉強するにあたって、どこの国で勉強するかというのは非常に重要になります。日本にいながら広東語を勉強するのか、或いは香港に住んでなのか。それによってモチベーションも変わりますし、アプローチの仕方も変わります。

日本に住みながら広東語を勉強しようと思えば、精神的にかなりの努力が必要となります。
なにせ周囲は日本語の環境なのですから、週に1回プライベートレッスンで香港人の留学生に教えてもらったところで大した内容は望めません。おそらく日本語ができるその香港人の先生と世間話をして大半の授業時間を潰すパターンが多いと思います。

それでも中には、ただならぬ精神力で広東語を自力で学習し、発音がめちゃくちゃでも広東語を話そうと、そういった香港人の先生に食いついて会話練習を無理やりやってのける強者もいます。
香港歌手の熱狂的なファンで、香港に通い詰めている女性などがそうです。

しかしある意味こういう人たちはモチベーションを高く保てているので日本でも勉強が続くのです。
 年に数回香港に通っているのも、広東語を使う機会があるでしょうし、
数日でも広東語に囲まれるというのは良い刺激になります。
それで日本に帰って来てからもやる気を出して頑張れるのだと思います。

日本にいながら英語を勉強しても三日坊主で辞めてしまうのは、モチベーションが低いからです。会社のプレゼンだとか、社内の昇格試験のために英語のテキストをやっても伸び悩みます。
海外出張によく行く人など、定期的に海外で英語を使う機会がある人は自ずと伸びて行きます。

正式な広東語の先生はまず身近にいない
そもそも広東語の先生というのは無免許です。
日本語教師のように日本語教育を学んだり、日本語教育能力検定試験に合格した先生とは違います。普通の日本人が日本語を教えられないように、普通の香港人に広東語は教えられません。

例えば「私は先生です。」の助詞「は」の意味は説明できますか。
「私が先生です。」との違いを分かりやすく説明できますか。
「私は今日は先生です。」の助詞「は」の説明ができますか。

おそらく普通の日本人なら、実際の場面でこれらのセリフを間違って使うことは無いと思いますが、
外国人に助詞の使い方を説明するとなると「これはこういうものだ」としか言えないと思います。

日本にいる広東語を教えてくれる先生というのは、その辺の語学学校にいる先生にしろ、インターネットで見つけたプライベートレッスンの先生にしろ、日本在住のただの香港人であって、ネイティブの発音を聞くことはできても、広東語を教えるスペシャリストではありません。

そういう香港人は広東語どころか、そもそも教師としての教養もありませんので
文法の説明どころか、授業の進め方や、生徒の誘導の仕方、指導の仕方など
何も知らないただの香港人なのです。

レッスンを受けたものの、2000円払って1時間世間話をして終わったというのはそういうところから来ています。ちゃんとした先生ではないので、授業準備もしていないし、こちらがたどたどしく広東語を話そうとしても、言葉が出てこないと先生はあくびをしたり、イライラしてこちらの言葉を遮られたりします。

もちろん広東語を体系的に教えてくれる先生はこの世に存在します。
香港大学や中文大学で広東語を教えている先生や、日本の大学でも広東語を専門としている教授は少数ですがいます。ただし、そういった先生に日本で習おうと思うとなかなか難しいですよね。
日本の大学では広東語を専門科として教えているところは現在ありませんので、その広東語を専門としている教授のいる大学の中国語学科なり国際文化コースなりを、わざわざ受験しなければなりません。あなたが今高校生でない限り、この選択肢はないはずです。

そういうわけで、日本で広東語を勉強しようと思うと少ないテキストと、そういった無免許の香港人に教わるしか方法がありません。最近はYoutubeでも広東語を教えている動画がありますが、これも素人がやっているので、本気で勉強したい人の教材には向いていません。暇つぶしに見る程度なら良いと思いますが、これでペラペラになると思ったら間違いです。

香港に住んでいる日本人は広東語がペラペラなのか
それでは、日本国内で勉強するよりやはり香港へ来て勉強した方が手っ取り早いのかというと、そうとも限りません。ご存じの通り香港は広東語の他に、英語や北京語が通じます。ですので、広東語ができなくても生活に困ることはほとんどありません。

私は広東語が分かるので、日本人の出張者などと街を歩いていると「広東語が分かるんでしょう、あの人たち何を話しているの?」と聞かれることがあります。広東語は分かりますが、訳すほど大した話はしていません。ほとんどが食事にまつわる話題ですが、日本の雑踏の中にいるのと同じように、知らない人の話は言葉は分かっても話が見えないことが多いのです。

話はそれましたが、広東語がわからないからといってそれほど怖がる必要はありません。
言葉の分からない外国にいる不安は私も十分分かりますが、香港においては、わざわざ広東語でひそひそ話をして外国人を騙そうとしている人はそれほどいません。

香港にいる日本人の言語パターンを見て見ましょう。

・私の様に、広東語を勉強した者は主に広東語を話して生活しています。

・広東語と英語が両方できる人は、相手によって使い分けています。

・大学などで北京語を勉強し、広東語に興味が無い人は北京語で生活しています。

・北京語以外に英語も話せる人は両方をメインにして相手によって使い分けています。

・駐在員は、英語で生活をしています。仕事はほとんど日本語、スタッフとは英語。
 社内で広東語で悪口を言われていてもわかりませんが、長くいる人は雰囲気でわかります。
 (さすがに自分の名前の広東語読みくらいは聞きとれるので、自分のことを言われていると分か ります。そして香港人は、そういう日本人の裏をかいて日本人上司をあだ名で呼んだりします。)

・駐在員の奥様は、日本語のみで生活をしています。広東語の初級レッスンくらい受けたことがあれば、市場で買い物をすることもできるようになります。

・駐在員の子供は、まだ子供なのでものすごい速さで語学を吸収します。
 日本人学校に通っている子は基本的に日本語だけですが、多少は英語や北京語の授業もあるので、それだけでどんどん吸収していきます。だた日本に帰ったらさっぱり忘れると聞きますが。

つまり何が言いたいかと言うと、日本人が香港に来たからと言って広東語が上手くなるとは限りません。あなたが英語をメインにするなら周りは英語ですし、北京語をメインとするなら北京語で話しかけてきます。広東語を勉強したいと思っていても、あなたが英語を使い続けていれば香港人は英語でしか話しかけてこないのです。

もしあなたが香港で広東語を勉強しようと思うなら、日本語はもちろん、英語や北京語など他に得意な言語があったとしても決して使ってはいけません。香港人は「柔軟性があるのでどんな言語でも対応できる」と言っていますが、要は相手とのコミュニケーションが一番楽な言語を選んでいるだけなのです。こちらがたどたどしい広東語で話しかけても、「ああっ?」と怪訝そうな顔をされて「イングリッシュ、オーケー?」とブロークンな英語をさも英語がデキでるかのように使ってきます。ここでこちらは英語に切り替えてはいけません。本当はそれくらいの英語はこっちも分かるものの、英語は一切わからないという顔をして広東語で話しかけなければなりませn。それでようやく相手が諦めて広東語を話してくれます。しかし、皆にみんなこうしてこちらの都合を押し付けると、中には心底嫌な顔をする人がいるので、無理強いは禁物です。


本気で広東語を上達させる秘訣④に続きます。

2018年3月25日日曜日

金利は20倍差!香港と日本の銀行の違い


こんにちは、ヒナタです。

香港といえばアジアの金融都市ですよね。

香港は日本に比べて税率も安いですし、
色々な保険商品を買ったり投資のために香港に移住してくる人もいるほどです。

今日は日本の銀行と香港の銀行の違いについて書こうと思います。
香港は手数料がかからない
預けておいたお金を自分の口座から引き出す時、日本では手数料が取られてしまいますよね。

平日の日中であれば手数料がかからない銀行もあるのですが、
内勤で働いている人にとって、その時間帯に銀行に行くことは困難です。
たとえATMであっても、9時5時で働いている人間には無理な話ですよね。

日本では、引き出しや振り込みなど、何をするにも手数料を引かれてしまうのが現状です。

ところが、香港の銀行はほとんどの手続きに手数料がかかりません。
ATMはもちろん手数料などかかりませんし、
銀行の窓口に行って現金を引き出したり送金しても、無料です。

私は日本円を口座から引き出すことがあるのですが、
一度に15万円以上を引き出そうとすると0.25%の手数料がかかります。
しかし15万円ごとに何回か分けて引き出せば良いので、問題ありません。

よくよく考えてみれば、自分の口座のお金を引き出すのに手数料がかかるって変ですよね。
まあ銀行も商売なので、何をするにもサービス料がかかるということなのでしょうか。
しかし、我々はお金を預けているということは銀行にお金を貸しているも同じなので、
そう思えば手数料がかかるのは腑に落ちません。

銀行によって手数料が違う
日本人旅行者が現地で外貨両替をするなら、チョンキンマンションへ行く人が多いと思います。
ただ治安が心配なチョンキンマンションに入るのは勇気がいるし、両替商で偽札をつかまされたという話は聞きませんが、マンション内でスリに合うリスクがあります。両替屋を離れたなら、その鞄には現金が入っているのは誰の目にも明らかですからね。

旅行者はあまり無理せず、銀行で両替をするのがベストだと思います。
私も手数料がかかるのは承知の上で、香港に来たばかりの頃は銀行で両替をしていました。

そこで気づいたのですが、香港は銀行によって各種手続きの手数料が違うのです。
私は当時、宿泊先から違い場所にあるHSBC銀行で両替をしていましたが60HKDくらい手数料を払っていました。その後、ある時なにげなく交通銀行で両替をしたら手数料が30HKDだったのです。そこで初めて、香港では銀行によって同じサービスでも手数料が違うのだと気づきました。

HSBCはご存じの通り大手中の大手なのですが、その分サービスの質も高く、手数料も高いのです。どこの銀行でも手数料が似たり寄ったりの日本から来た私には驚きでした。

お金を預けるだけが銀行ではない
日本人が銀行へ行ってすることと言えば、お金を預けることがほとんどですよね。
あとは商売をしている人なら融資を受けることがあるでしょう。

それ以外のことで銀行にお世話になることはまずないと思います。

しかし香港の場合、口座を持ったら色んなことができます。
外貨を購入してFXをやったり、投資をしたり、保険を買ったり、クレジットカードも管理できます。

とにかく日本でいう銀行の概念よりももっと幅広く銀行を利用することができます。

香港の金利
先日、日本で長年たんすに眠っていた貯金を日本の某銀行に預けました。
一度に100万円弱を持って行ったので、不本意にも怪しまれてしまいました。
正真正銘、自分で貯めておいたものなので堂々と口座に入金してもらいましたが、
給与も振込みが主流なのに今どき現金をこんなに持ち歩いている人は確かにいないでしょうね。

そこで、窓口の職員さんが定期にしないかと聞いてきました。
今の残高と合わせて、預金の一部を定期にすれば半年間は引き出せませんが普通預金より10倍の金利がつくと言うのです。

10倍と聞くと、驚きですよね。
別にすぐに使う予定もないし、半年くらい預けておいても生活に支障は無さそうです。

しかし、金利が低いと言われて久しい日本で、10倍といっても具体的にいくらなのでしょう。

「例えば100万円預けたら普通預金の金利と定期預金の金利はいくらですか?」
と職員さんに聞きました。

ふいに来た質問に職員さんの方がびっくりしています。
「えっと0.001%が0.01%になるので・・」と計算機を持ち出して来て職員さんが計算をしています。
「10円が100円になります」

おもわず鼻で笑ってしまいました。
銀行に半年預けて10円が100円になるのです。
ここの銀行まで来る交通費にもなりません。

しかも半年以上預けようが、10年預けようが、金利は0.01%のままだそうです。

香港の銀行はというと、例えば大手HSBC銀行で半年の定期預金とした場合、
利率は0.05%です。なんと日本の5倍です。
さらに一年の定期を組むと利率は0.2%となります。日本の20倍です。

つまり100万円を預けた場合、
日本の銀行なら半年でも1年以上でも金利は100円
香港の銀行なら半年で金利は500円、一年なら2000円になるのです。

いかに香港の銀行の方がお得なのかが分かりますよね。

いかがでしたか。香港に移住するなら、是非銀行も活用してほしいと思います。

2018年3月24日土曜日

いつが買い時?香港のマンション購入


こんにちは、ヒナタです。

先日の記事で書いた通り、大富豪の李嘉誠が現役引退しました。
(記事はこちら:https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_20.html

一般の香港人の間でも、大きな話題になっています。
「香港はもう李嘉誠に見捨てられた」とか、「これで香港はもう終わった」など
冗談交じりに言っていますが、要は一般市民をも落胆させるほど重要な存在だったと言えます。

もちろん、現役を引退しても顧問を続けるようですし、
後任は彼の息子なので純粋な代替わりと受けとっても良いかもしれませんが、
ゼロから富を成し得た人物と、生まれながらに裕福なその息子ではインパクトが違いますよね。

さて、そんな李嘉誠はインタビューで色々な質問をされることがあり
今回の引退に伴っても各方面からインタビューを受けています。

その中で、ちょっと有名な言葉があって
「マンションはいつが買い時ですか?」という質問に対して彼の回答が
「自分で住むなら、頭金として購入額の5割が払える時が買い時だよ」というものです。

頭金というのは広東語で「首期」と呼ばれ、マンションなど住宅を購入した際に
一括で支払うお金のことです。

当然、頭金以外の部分は銀行に借りて、何十年というローンを組んで返済しなければなりません。
頭金がどのくらいかというと、一概には言えませんが大体3-4割と言われています。
銀行からお金を借りるのですから、マンションの築年数や、借りる人の収入など経済状況から
判断して、借りられる金額が決定します。もし7割を借りるなら、3割は自分で頭金として
用意しておかなければ住宅を購入することはできません。

例えば500万香港ドル(13円計算で6500万円)の住宅を買うなら
頭金として半分の250万香港ドル(3250万円)を現金で用意しなければなりません。

3250万円もあれば、日本ならローンを組まずに住宅が買えてしまいます。

それにしても「一括で5割も払える時が買い時」というのは答えになっていませんよね。
質問者が、ひいては私たちが聞きたいのは「いつ購入するのがお得か」という意味です。

香港の不動産価格はそろそろ頭打ちだろうと言われながらも、まだまだ上昇しています。

最近のニュースでも約19平米のワンルームマンションが一億を超えたとやっていました。
19平米と言えば、日本でいうところの1Kの間取りくらいです。
ビジネスホテルのシングルルームやダブルルームくらいの広さで、ツインだとちょっと狭く感じます。

こんな広さの中に、キッチン、バス・トイレがあり、さらに一家(少なくとも二人)で暮らすとなると
どれだけ狭い空間なのか想像するだけでも行き苦しくなってしまいます。

では自分の身の丈にあった、頭金5割が払える物件を探すといったって、
この香港にちょっとやそっとで5割の頭金が用意できる不動産はなかなかありません。

結局、李嘉誠の言葉は「自分で考えなさい」ということに過ぎません。
何時が買い時なのか、そんなこと李嘉誠だって知ったこっちゃありません。
知っていたとしても、人に教えるわけがありません。

投資にしろ、ビットコインにしろ、未来のことは予測できません。
マンションだって下がる下がると言われながら上がり続けています。
いつか何かのきっかけに下がることがあっても、長い目でみれば上がっていくのでしょう。

買おう!と思いついたら、その時が買い時なんでしょうね。
そして、その時の自分に買える物件こそが、買い時の物件なのでしょう。

2018年3月23日金曜日

香港のLGBT事情


こんにちは、ヒナタです。

日本のテレビを観ていると女性のような格好をしている男性の芸能人が増えましたね。
数年前では考えられなかったことですが、最近は特に違和感なく目にする気がします。

ここ香港ではどうなのでしょうか。今日は香港のLGBT事情について書いて行きます。

LGBTとは
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のことです。

レズビアンは、女性の同性愛者、
ゲイは、男性の同性愛者
バイセクシャルは、両性愛者、
トランスジェンダーは、性同一性障害

最近は、こういった人のことをLGBTだと一括りで呼ぶこともあります。
昔は男性同士の同性愛者をホモだと言って差別的な意味もこもっていましたが、最近ではあまり聞かなくなりました。ゲイという呼び方が一般的になってきました。

また、最近テレビでよく見るオネエタレント(昔はオカマという呼び方でしたがこれも差別的でした)はLGBTとは限らず、女性らしいふるまいをする女装男性というもので、ゲイとは限らないのです。

それに、ゲイは男性が好きな男性であるので、女性らしい恰好をするとは限りません。自分は男性で、パートナーも男性を望んでいるので、ゲイが女装をするというのは世間の誤解です。

またLGBTの言葉には含まれませんが女装男性というカテゴリーもあります。性の対象が女性であるのでゲイではないですし、性同一性障害(自分の生物学的な性に違和感がある)でもないけれども、非常に見分けがつきにくいとも言えます。

では具体的にどういう人がいるのか
マツコ・デラックス・・女装しているゲイです。自分は男性であり、男性が恋愛対象となります。

GENKING・・性適合手術をされたので話題になりましたね。
        当初は同性愛者、つまりゲイを公言していましたが性同一性障害と診断されました。

はるな愛・・GENKINGさんと同様に、性同一性障害です。

壇蜜・・レズビアンを公表されています。両性愛者なのだそう。

日本のLGBT
私の周りには、いませんでした。
日本にもいるにはいるようですが、私は出会う機会がありませんでした。

身近な例では、私の知人男性がよく行く銭湯で、どうみても女性が入ってくるので声をかけたら男性だったようです。この方は性同一性障害で、その辺の女性よりもきれいだったそうです。

あまり見かけない所を見ると、日本は表に出にくい社会なのでしょう。

そういえば、記憶を辿れば私も身近なケースがありました。
私は中学生の時に女友達から告白を受けたことがあります。
やはり中学生の頃ですから女の子同士でいるのが楽しい延長だった気がします。
それを証明するかのように、彼女は高校生になって彼氏ができましたからね。

香港のLGBT
香港に来て初めて、LGBTを日常的に目にする機会が増えました。
これだけの同性愛者が香港だけに偏っているとは思えませんので、日本でもこれくらいは
存在しているのだと思います。

仲の良い友達だと思っていた女の子二人が実は付き合っていたとか、知り合った男の子がゲイだとか、そういうケースに日常的に出会います。

また、同性愛者といえば男性同士をイメージする方が多いと思いますが、女性同士のカップルが結構います。どちらが男性役なのだろうと勝手に考えてしまうのですが、たいていばっさりショートカットにして男の子のようなタイプの子と、もう一人は普通にどこからどう見ても女の子というカップル、しかも結構若い子に多い気がします。

この子たちがお互いおばさんになっても付き合い続けるのかなと考えてしまいます。
それとも、まだ幼い学生だからこそ女の子同士で疑似恋愛のように感じているだけなのでしょうか。
香港ではやっぱりレスリー・チャン
香港でゲイと言えばレスリー・チャンの名前が挙がると思います。
あと最近になってカミングアウトしたのがアンソニー・ウォンですね。

レスリーにおいてはファンも周知で、「ブエノス・アイレス」なんてゲイカップルの主演映画もあるくらいなので違和感はないと思います。

彼らのような人気芸能人のカミングアウトは、香港で多くのゲイの方に勇気を与えたとたたえられています。


いかがでしたか。今時、LGBTの存在はそれほど珍しいことではなくなってきました。
昔は差別された時代もありましたが、今ではナンセンスですよね。
男性でも女性でも、人を愛する気持ちは大切なことです。相手があってのカップルですから、二人が幸せであれば、他人が口出しすることではないのです。

2018年3月22日木曜日

真の男女平等は香港にあり?


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港の職場環境、特に男女平等について書いて行こうと思います。

日本でも昨今、男女平等が叫ばれるようになってきました。
しかし本当に男女平等に扱われる職場環境になったかというと、実際はまだまだでしょう。
若い社長のいるベンチャー企業や、一部の大手企業に限って意識されているだけの気がします。
多くの日本の会社は、現実的には古い習慣、制度、社内文化、のままだと思います。

香港は日本に比べると男女平等を感じることができます。
どういったところが違うのか、私の体験から書いていこうと思います。

上司が女性
日本の場合、管理職といえば普通は男性ですよね。
女性もいるにはいますが、異色の存在です。キャリア重視で独身、40代から50代、新人の男の子には甘くて女の子には厳しい、他の男性営業から頼りにされているものの怖がられている、など。
とにかく日本では出世した少数の女性は、頭はキレるけれどあまり良いイメージがありません。

香港でももちろん、頭が良くて仕事ができないと出世できませんが、日本ほど異色ではありません。既婚者子持ちの穏やかな女性上司がいるのです。まあ穏やかといっても香港人の女性は基本的に日本人女性よりも強いので、そういう意味では奥ゆかしさや大和なでしこが女性らしいとされる日本においては、女性の進出がより難しくなっているのかもしれませんね。

事務(クラーク)は女性、営業(セールス)は男性が多い
男女平等だからといって、香港では女性が営業に出て男性が事務員をやるのかといえば、そういうことではありません。日本と同様に、事務員のほとんどは女性ですし、営業の多くは男性です。ただし営業に関しては女性も珍しくなく、男性と同じように出張で飛び回ったりします。私も日本人採用なので、日本人顧客の専用対応窓口というポジションにどうしてもなってしまうため、転職してどこの会社にいっても事務と営業を兼任していました。

何が違うかというと、日本の場合、営業が上で、事務が下、というような雰囲気があります。
何もかも営業が仕切っていて、事務は営業の指示通り動けば良い、社内で書類さえ作ってくれればそれ以外は出てくる必要はない、という調子です。

男女平等よりも前に、日本の場合は事務の女子社員も、自分で決定権を持とうとはしていません。
完全に営業の陰に隠れていますが、それがむしろ隠れていたいとすら見受けられる時があります。

香港の場合、事務も営業も対等な関係です。日本のように「うちの女の子に請求書を作らせて送りますよ」なんて言い方をしたら、事務の女性はやってくれません。営業のいう事を聞けなんて態度では取り合ってくれないのです。

採用枠に性別は関係ない
辞職などで空いたポジションを埋めるために採用活動をしますよね。その時、男女は関係ありません。事務、営業、管理職、前任者が男性であろうが女性であろうが、次に採用する人が同じ性別とは限りません。

私も勤めていた会社で、女性の営業が採用されたり、事務だった女性が営業に異動したり、男性
営業が事務に異動したり、定年退職したポジションを埋める新しいマネージャーが女性だったり、色々なケースを見てきました。前任者が男性だから男性でないといけない、営業は男性でないといけない、というのは案外思い込みなのかもしれませんね。

産休が取りやすい
香港人の産休は通常約10週間ほどですが、妊娠期も検診などで度々休まなければなりません。
香港の場合、社員の有給消化は当然の福利厚生なので病院へ行く時は堂々と休みます。

そして、産後もすぐに復帰するので職場に戻りやすいのです。
復帰後の子育ては実家の両親か、義両親か、フィリピン人のアマさんを住み込みで雇うなど、第三者の手を借りることになります。香港では共働きが基本なので、これは普通のことです。
また、育休などに関しても、男性でも遠慮なく取得します。子供を幼稚園へ送るので毎日遅刻すると言えば個別に出勤時間を変えてもらえたり、遠慮せず会社と折り合いをつけています。

飲み会がない
私は日本人顧客を相手にすることが多かったので、香港にいてもどうしても日本人社会の中で仕事をすることが多かったです。取引先との飲み会は多いし、お酌もするし、些細なセクハラはあるし、下ネタを聞かされたりするし、カラオケを歌ったり、キャバクラに付き添うこともありました。とにかく男性社会だなといつも実感していました。日本の場合、仕事もさることながら接待が男性社会なのです。お酒は飲めれば飲める方が良いし、少々下品な話題でも着いていかなければ仕事になりません。

それが香港の場合はどうでしょう、まず夜の飲み会はありません。もちろん会社の新年会や創立記念式典、出張先で泊まるので夕食を一緒に食べるなど、そういったパターンはあります。
香港人にとって退勤後は家族との時間ですから、夜中まで仕事関係の人と飲み歩くことはしません。そもそも食事でコミュニケーションを取るならランチを一緒にすればよいので、夜にお酒を飲みながらダラダラと話す必要はありません。夜の接待がなければ、当然のことながらビジネスが男性中心になることもありません。女性が進出しやすい香港は、日本のような飲み会文化が無いことも重要な要素だと思います。

いかがでしたか、香港にいると、日本でもこうだったらいいのになと思います。
女性の社会進出というとついついバリバリ働くやり手のキャリアウーマンばかりがイメージされてしまいますが、男と同様に戦っていける男らしい女性が増えることを男女平等と言うわけではありません。男性寄りの日本のビジネス社会を、男女どちらでも活躍できる社会になれば良いなと思います。

2018年3月21日水曜日

ナイトライフを楽しむ!香港のおすすめエリア


こんにちは、ヒナタです。

夜もにぎやかな香港ですが、おススメのナイトスポットとその楽しみ方をご紹介します。

蘭桂芳(Lan Kwai Fung)
ガイドブックで一番最初に出てくるナイトスポットのランカイフォンです。
セントラル駅D2出口から徒歩すぐなので、アクセスもとても良いですね。
最近になって大幅に改修され、新しく生まれ変わりました。

蘭桂芳一帯にはバーがひしめき合っているので、はしごをしても楽しい場所です。

金曜か土曜なら、23時半を過ぎたらクラブにも行ってみましょう。
入れ替わりが激しい香港で唯一変わらず営業している老舗クラブはこちらです。

Dragon-i http://www.dragon-i.com.hk/main.html

芸能人もお忍びで多く利用すると言われる香港で最も有名なクラブ、ドラゴン・アイです。
クラブとして有名ですが、実はランチタイムの飲茶食べ放題も是非試してほしいです。

12:00-15:00(ランチ)
17:00-20:00(ハッピーアワー)
18:00-23:00(ディナー)
23:30-(クラブ)

湾仔(Wan Chai)
昼間に訪れる人は多いと思いますが、観光客で夜に湾仔をうろつく人は少ない気がします。

蘭桂芳は若者が中心で、セレブな香港人や、外国人が集まっているのに比べて
湾仔はもう少し年配の人が集まっています。

MTR灣仔駅から金鐘方面へ向かうと、謝斐道と駱克道の両道沿いにはバーやレストランが軒を連ねています。昼間にこの辺りを通りかかってもお店が閉まっていることが多いので何もない場所だと思うかもしれませんが、この辺りは夜から賑わうのです。

インド料理、タイ料理、マレーシア料理、メキシカン、など選択肢は色々あるのでまずはレストランで食事をして、近所のタイマッサージに行って、それからバーに行ってお酒を飲むなど、このエリアだけで十分に楽しむことができます。

私は以前、湾仔に住んでいたので湾仔については別の記事でまた詳しく書こうと思います。

このエリアでおすすめはやはり在住日本人のたまり場のThe Wanchでしょうね。
https://www.reverbnation.com/venue/thewanch

店主はアメリカ人ですが、日本人のバンドが多数出演しています。

他のバーやレストランで演奏しているバンドは主にフィリピン人で、お店に雇われているのですが、The Wanchの場合は日本でいうライブハウスのように色々なバンドがお店のイベントに参加して演奏しています。

諾士佛台
ナッツフォードテラスと呼ばれる場所です。
こちらは尖沙咀のミラマーショッピングセンターの裏にあり、ショッピングセンターを通り抜けるか、金巴利道から階段を上っていきます。

クラブは無いのですが、ここはレストランが多数ひしめき合っていて、店先のテラスでゆっくりお酒を飲むことができるので夜にかけて賑わっています。

週末になると主に欧米人がランチタイムからお酒を飲んでいる姿を見かけます。
両脇のビルの中にもレストランが入っているので要チェックです。

レストランで特におすすめはこちらのタイ・インド・マレーシア料理のSPICEです。

http://spice-restaurant.hk/

インド料理が食べたいけれど、チョンキンマンションに入る勇気が無いという貴方も、色々なアジア料理が食べたいという貴方も、きっと気に入ってくれると思います。お店の一部にゆったりしたソファ席があるので予約の際にリクエストしておくことをおススメします。

いかがでしたか、今日は主なナイトスポットをご紹介しました。
次回はその他に観光客があまり行かない地元のナイトスポットをご案内します。

香港コンサートのチケット入手方法


こんにちは、ヒナタです。

今月末、3月30日と31日は安室奈美恵さんが香港でコンサートを行います。
香港でも人気の安室奈美恵さんですが、引退前ということで
コンサートのチケットは入手困難となっています。

一般発売はすでに終わっているので、もし今から買いたいと思っても、
オークションで競り落とすか、純粋にピンチヒッターを探している人を探さなければなりません。

私も機会があれば見に行こうかなと思っていた程度ですが、
当然のことながら出遅れてしまいました。

今日は、日本人アーティストの香港公演や、香港人アーティスト、台湾アーティストなど
香港で行われるコンサートのチケットの買い方をご案内します。

まずはチケット情報を確認
最近はネット上でコンサートの告知と、同時にチケット情報を得られると思います。

例えば私はFacebookやTwitterで好きなアーティストの最新情報が入るようにしています。
そして同じアーティストが好きな友達とも繋がっているので情報を得ることができます。

特にSNSの情報を活用していなかった頃、情報不足でライブを見逃したことが何度もありました。
例えば日本のインディーズバンドが香港や深センでライブをすることが最近は増えました。
ものすごく熱狂的なファンではないけれども、帰国と日程が合えば日本でのライブには足を運んでいたようなバンドが実は香港に来ていたと後から知った時、こんなに近くに住んでいるのに見逃してしまったのは痛恨のミスでした。

こうならないためにも、現地の私設ファンサイトや、日本のバンド情報を中心に取り上げているニュースサイトなどをSNSでフォローして事前情報が入ってくるようにしています。
アーティストの公式サイトは、自分から頻繁に訪問しに行かなければならないので、逆に見落としがちなのです。

さて、そういった何らかの告知によって好きなアーティストのライブ情報を手に入れたら、おそらくチケットに関する情報も書いてあると思います。

香港のチケットぴあ
香港で行われるコンサート・ライブのチケットを取り扱っているのはだいたいこちらです。
日本の「チケットぴあ」のような役割をしています。

http://hkticketing.com/
香港のほとんどのコンサートはこのサイトで買うことができます。

まずこのサイトの中から、お目当ての公演を探します。
「検索」できるので、アーティストの名前を入力すれば簡単に探せます。

公演が見つかったらクリックで選択し、右上の[buy ticket]をクリックします。

1.DATE & TIME 公演日が一つの場合は選択不要です。
2. SECTION      香港はチケットの価格別にブロックが分かれています。
3.QUANTITY    数量を選択します。
4.SEAT ALLOCATION 選択したブロック内の座席を指定します。
5.TICKET TYPE     車椅子指定席など特別な要件がなければ支払いへ進みます。

4番の入力を始めてから右側で10分間のカウントが始まります。
購入前に席を確保できるのは10分以内なので、さっさと入力を済ませましょう。

支払い画面に進む前にログインが必要です。
新規アカウントを作る場合は、このタイミングで作成しましょう。

他にもCitylineというサイトでチケット販売が取り扱われる場合もあります。

http://www.cityline.com/Events.do


こちらは粤劇や舞台を中心に取り扱っています。

https://ticket.urbtix.hk/internet/


チケットは郵送してもらうか(送料はこちらが負担)、送られてきたメールを元にチケットの発券機で自分で発券することもできます。発券機は香港内の至る所にあります。公演が行われる会場にも設置してある場合がほとんどですが、万が一無い場合、あるいは故障という可能性もなくはないので、できるだけ事前に最寄りの発券機で発券しておくことをおススメします。

窓口で購入する
通利琴行(Tom Lee)という楽器店が香港にあります。全店舗ではありませんが、主要な店舗ではチケットの販売窓口があります。販売窓口の有無は下記のサイトをご参照ください。

http://www.tomleemusic.com.hk/stores_tc.php

ネット上で購入するのが不安な場合など、窓口で直接購入した方が安心ですよね。

通利琴行(Tom Lee)の中に入ると、楽器ばかり展示されていますが、たいがいその奥にカウンターがあり、チケットを販売しています。

見たい公演と日付を告げれば、空席を調べてくれますので、その場で座席を選んで購入可能です。チケットを発券してくれますので、公演当日はそのチケットで入場できます。

日本人アーティストの場合
香港の日本人コミュニティは色々ありますが、こういった公演チケットのやりとりも盛んです。

日本国内では昨今、ダフ屋やオークションなどの取引を防ぐため、ジャニーズの一部のアーティストのコンサートチケットは本人確認が必要で転売不可となっており、色々と対策が取られてきています。

香港では今のところ当然のようにダフ屋もオークションも機能していて、人気があるアーティストのチケットは高値で取引されています。日本人同士の場合、そういった儲けを狙ったものとは別に、単純に購入したものの行けなくなったので代打を探すなどでチケットのやり取りがみられます。

日本に住んでいる人にはなかなか入りにくいかもしれませんが、香港在住の人同士はSNSなどで繋がっていて、メルカリのように日ごろから不用品などを売り買いしています。その中にこういったチケットの譲りもらいもあります。

また、香港の日本人のつてでチケットが入手できることもあります。私は以前、すでに完売となってしまった日本人アーティストのライブのチケットを、知り合いの知り合いから手配してもらったことがあります。そのライブに協賛している企業に勤めている人だったと聞きました。

香港で日本人のアーティストのライブを見るのは貴重です。
日本なら同じチケット料金でもどこの席になるかわからないし、ファンクラブに入っていればアリーナかといえばそうとも限りません。香港の場合、まず日本よりも会場が狭いのでアーティスとが近い、日本のファンと比べれば競争率は下がる、お金さえ出せば良い席を狙える、など日本とは違ったシステムでライブを楽しむことができます。

また、もし熱狂的に好きなアーティストが香港に来るとなれば、その気になれば空港でお出迎えも可能でしょうし、泊まっているホテルの情報が入ってくることもあります。そこは日本人なので邪魔しに行かないのが筋ですが。私も以前、嵐が香港に来た時にインターコンチネンタルホテルに泊まっていると聞きました。私の同僚の娘の友達がホテルのスタッフだったと思います。その時は嵐にあまり興味がなかったので気になりませんでしたが、もしファンだったなら嵐の滞在中はホテルの近辺をうろうろしていたかもしれません。

2018年3月20日火曜日

大富豪・李嘉誠が現役引退!


こんにちは、ヒナタです。

今、香港では誰もが知る大富豪・李嘉誠の現役引退のニュースが話題になっています。
李嘉誠といえば、世界長者番付にも名を連ねる世界有数の資産家です。

そんな方が89歳にして遂に現役引退ということで、香港をもう見限ったとも噂されています。

李嘉誠の略歴

まずは李嘉誠の生い立ちから見ていきましょう。

1928年6月13日 広東省潮州に生まれる
1940年(12歳)  日中戦争中の中国本土から逃れ香港へ渡る
1941年(13歳)  父親を亡くし、学校を中退し叔父の時計修理会社に入社する
1945年(17歳)  プラスティックの工場を作り造花を販売、のちの「ホンコンフラワー」を生み出す。
1958年(30歳)  不動産業に参入、「長江実業有限公司」を設立する
1979年(51歳)  和記黄埔を買収
1985年(57歳)  香港電灯を買収

香港では生活・交通インフラの工事、エネルギー関連や小売り産業など、関連分野は多岐に渡り、香港人の生活基盤になくてはならない会社となっています。

日本でいうところの高校中退という学歴で、社会人経験を積みながら起業し、絵にかいたようなサクセスストーリーですね。

香港は実質、李嘉誠の王国と言っても過言ではないでしょう。

どうして成功したのか

普通の少年が大富豪になるという例は、残念ながら誰でも真似できることではありません。
その人が歩んできた時代や、環境も大きく関わってくるからです。
私たちが今からプラスチックの造花を作ったところで同じ結果は得られないということです。

李嘉誠はまだ中国の経済力が発展途上の時代に、中国本土に積極的に投資をしてきました。
中国国内はバブルだという説もありますが、数年前に比べてなにもかも発展しています。仮に今から中国に投資しても、儲かるかどうかは分かりません。

ここ数年で中国からも強い企業が台頭を表し、長者番付には李嘉誠の上をいく中国人が現れるようになり、数年前から李嘉誠は中国国内の不動産を徐々に手放してきていました。

そしてそのお金でヨーロッパ等、先進国の安定したビジネスに投資をしています。

引退後の跡継ぎは?

会長を辞め、経営の一線から退くことになります。
長江實業集團有限公司と長江和記は、長男の李澤鉅(Victor Li/ビクター・リー)53歳が引き継ぐことになります。

日本の天皇退位の話ともかぶりますが、これだけ長い間、現役を務めてきたトップが世代交代するというのは簡単ではありません。 今回の引退も突然のことではなく、綿密な計画を元に実の息子に後を継がせています。会長を辞めたあとも顧問としては関わっていくようなので、これからは影ながら見守っている立場になるのだろうと思います。

それでも89歳という年を考えると、これからの生活でお金の心配はすることが無さそうですから老後を謳歌してほしいと思います。


香港人の生活には欠かせない事業ばかり

イギリスの財閥「和記黄埔(Hutchison Whampoa)」は、小売、食品製造の屈臣氏集團(香港)(A.S. Watson Group (Hong Kong) やスーパーの百佳超級市場(PARKn SHOP)などの経営で知られています。

1973年の石油ショックで経営不振に陥り香港上海銀行(HSBC)が株主となったため破綻はしませんでしたが、李主席はHSBCと水面下で交渉しハチソン株を手に入れ、筆頭株主となりました。

香港では他にも下記のような事業があります。

・ハーバープラザ系のホテル、
・海逸豪園(Lagna Verde)などのマンション
・伊利莎伯大廈(Elizabeth House)などのビル
・電能實業(Power Assets Holdings)、香港島の電力供給
・和記電訊(Hutchison Telecom)、携帯電話のキャリア「3」を運営する
・屈臣氏蒸留水(Watson's Water)、
・豊澤電器(Fortress)、ホームセンター
・新城電台(Metro Broadcast)、ラジオ局


香港人の感想

ちょうど中国の企業を売却してヨーロッパなどに投資した頃、香港人の間では「彼は香港に見切りをつけたのだ」「もう中国や香港に投資する価値はないのだ」といった声が多くありました。

今回の件についても「香港は終わった」と見る人が絶えませんが、89歳の高齢まで現役で走り続け、長男に引き継ぐというのは自然なことですし、もう十分頑張って来られたと思います。

あとはそっと香港の行方を見守っていかれるのでしょうね。

2018年3月19日月曜日

ロンハー渡辺直美の食べっぷりから分かった太る人の習慣②


こんにちは、ヒナタです。

昨日に引き続いて、太る人の習慣について書いて行こうと思います。

太っている人はどうして太ってしまうのか?
そもそも、渡辺直美さんのように太っている人は、見ての通りたくさん食べるから太るのです。
必要以上のカロリーを取りすぎてしまい、余分なカロリーが身体に蓄積された結果なのです。

太っている人というのは、そのことがなかなか理解できません。

実は、同じ世界に同じように生活をしているというのに、太っている人と痩せている人の生活というのは全く違うのです。

前の記事で書いたように太っている人というのは、自然と太るような行動をしています。
(前の記事はこちら→https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_18.html

太っている人は間食をダラダラと食べていますが、実は痩せている人はしていません。
痩せている人はどういう生活をしているのでしょうか。

痩せている人の生活
私が一番熱心にダイエットをしていた頃、痩せている人の行動パターンをよく観察していました。
ちなみに香港に住んでいた時なので香港人を観察していたことになりますが、痩せている人や太っている人の食習慣の違いというものは万国共通です。

例えば朝ごはん、香港の場合は通勤途中にパンやモーニングセットを買って来て食べます。
痩せている同僚がどういうものを買っているのかというと

・ソーセージパンとホットミルクティ、
・汁ありビーフン(目玉焼きとハムのせ)、トースト
・朝マック(ソーセージエッグマフィン、ハッシュドポテト、ホットミルクティ)

至って普通に見えますよね。
痩せている人は、特に香港人にありがちですが、暖かい飲み物を選びがちです。
そしてこれを食べたら、ランチの時間までおやつをつまむことはありません。
太っている同僚の場合、ランチの前に小腹が空いてしまい11時くらいに
お菓子を食べてしまいます。同じオフィスにいても、太っている人はランチまで待てません。

そして昼ご飯、同僚と一緒に外に食べに行く時も、痩せている同僚が頼むものを観察します。
特に私は、必ず痩せている人と同じものを頼むようにしていました。

たとえば私が同じ店で、自分の好みに任せて食べたいものを頼んだらこうなります。
・クリームスープ、カルボナーラ、アイスミルクティ

痩せている同僚の場合
・ボルシチ、トマトソースパスタ、ホットレモン

分かると思いますが、私はこってりしたチーズやクリーム系の物が好きです。
せっかく外食するのにトマトソースなんて味気ないと、見向きもしませんでした。

しかし痩せている人にとっては、これが食べたいから注文しているのです。
むしろカルボナーラなんてこってりしたものは興味がないし、
野菜がたっぷりのボルシチやトマトソースのパスタが食べたいと思うのです。

同じ店に入って同じように食べているのに、この違いに気が付いていますか?

夜ごはんは、さすがに家に帰ってしまうので知ることはできませんが
たまに一緒に食べに行ったり、歓送迎会などで大勢で食べる場合があります。
私はその席でもすかさず痩せている同僚の近くに座り、一挙一動を観察していました。
その同僚が取ったおかずを私も取り、一口食べれば私も一口食べ、箸を置いたら箸を置きました。

通常なら、皆で分けているので誰がどれだけ食べたかわかりにくい状況ですが
一挙一動をまねることで食べている量がなんとなく把握できました。

驚くほど、食べていませんでした。

例えばサラダ、一度取り分けたらそれ以上のおかわりはしないし、
ピザが2種類あれば1切れづつ食べて終わり、
終盤になって料理が余っているからもっと食べなよと勧め合っていても、
「もうお腹がいっぱい」と言って頑なにおかわりしません。。
無理やりお皿に乗せられても、手を着けることなくそのまま置いていたのです。

私は太っている時、目の前のお料理は何度も手を着けていました。
最後に料理が余ったら勧められるがままに食べていました。

痩せている人はこれ以上食べない、食べられないと絶対に受け付けません。
太っている人は、喜んでもらうのですが、ある意味これははめられているのかもしれませんね。

痩せている人と一緒にいれば痩せる

簡単に言うと、痩せている人と一緒に居れば痩せます。

そうはいってもなかなか一緒に暮らすことは難しいと思いますが、太っている人はまず自分の行動を自覚することが何よりも大切です。

上記のように、太っている人は何気なく自分で選択した食べ物、量、時間、頻度で日々の食事を済ませていますが、その一つ一つに太る要素があります。それを自覚していないことが多いのです。

同じ店でランチを食べて自分だけ太っているのは、選んでいるメニューが違うからです。

これを顕著に理解するには、痩せている人と旅行に行くのがおすすめです。
友達と一食を共にしたくらいでは、食生活というのは分かりません。
旅行にいけば自ずと一日三食を共にすることになるので、気づきやすいのです。
いつも一緒にて何もかも知っている友達だと思っていても、意外と家に居る相手のことを知らないものです。

例えば私も痩せている人と3泊4日で旅行をしたことがありますが、まあびっくりしました。
旅行なので観光地巡りをしますが、とにかく食事の優先順位が低いのです。

ここの観光地を見るのに食べていると間に合わないから、観光地を見てから食事にしようとか、
屋台を見ても夜遅いからもう食べられないとか、美味しいものを見かけてもさっき食べたばかりだから今はいらないとか、本人は無意識に言っていましたが私には衝撃でした。

私なら何はともあれ食べるのが最優先だっただからです。

そして痩せているということは、こうした小さな行動の積み重ねだと思いました。
本人も痩せようと思ってやっているわけではなく、身体が受け付けないのです。
そういう体型づくりについては、また次回。

2018年3月18日日曜日

ロンハー渡辺直美の食べっぷりから分かった太る人の習慣①


こんにちは、ヒナタです。

先日の「金曜ロンドンハーツ」で渡辺直美さんの豪快かつ美しい食べっぷりが放送されました。

食べ方がきれいな人は見ていて気持ちが良いですね。
渡辺直美さんはとても美味しそうに食べるので、食品のCMを是非やって欲しいなあと思いました。

さて、渡辺直美さんは太っている芸人さんなので、別にあれこれ言うつもりはないのですが
あの食べ方を見ていて、あらためて「太る人の食べ方だな」と思いました。

あの番組を見ていて、あなたは気づいたでしょうか?

太っている貴方は、どう思いましたか?
痩せている貴方は、どう思いましたか?

昔は太っていたけれど、長年のダイエットの末に今の体型を維持している私は、こう思いました。

「あ、この人は‘太る人‘のスパイラルの中にいるな」

私は太っていた
まずは私の話ですが、私も渡辺直美さんほどではありませんが太っていました。

広東語においては胸を張って上級者だと言える私ですが、体型のコンプレックスを克服したことにも自信があります。それだけ、私は語学もダイエットも、自分で溺れてもがき苦しんで、幾度と失敗をして、涙も流してきた末にここまで辿り着いたからです。最初から広東語が上手だったわけでもないし、ダイエットがすぐに成功したわけではありません。色々やり続けて、ふと気が付いて周りを見渡したら当初の目標に達していただけです。

ダイエットのことについて書こうと思うと、別にブログが作れるほど記事が書けそうです。
それはまたいつか作るとしましょう。その時は痩せるための情報を全て公開したいと思います。

渡辺直美さんの食べっぷり

渡辺直美さんが食べたものを振り返ってみましょう。

朝食として特製海鮮丼、から揚げ、豚しょうが焼き
展示会を挟んで楽屋へ戻り、マヨネーズ入りネギトロ丼、カレーパン
差し入れのおはぎ、ロールケーキ
展示会を挟んで楽屋へ戻り、昼食としてさつまいも揚げ、うずらの卵揚げ
10分後、差し入れのショートケーキ、巨大イチゴに練乳、
うな重にみそマヨ・山椒・うなぎのタレをかけて人に勧めるものの自身も一部食べる
差し入れのガトーショコラ、
マヨネーズ乗せ手羽先を人に勧めるものの自身も食べる

普通に考えて、これだけのものを短時間に食べるなんて無理ですよね。
でも太っている人なら可能です。私も以前だったら食べられたと思います。

太っている人の特徴

渡辺直美さんの食べっぷりから、太っている人の行動・習慣が顕著に見て取れます。

1.太っている人は、朝・昼・夕の三食に分けて食べません。

渡辺直美さんは芸能人だし、せっかくの差し入れは目の前で食べるのが礼儀なのでしょうか?
そんなことはありません、「ごはんを食べたばかりだから後でいただきます」と言えば差し入れを持って来た人も理解するものです。せっかく持って来たのに目の前で食べてくれないと失礼だ、なんて思う人はいません。

太っている人は、食事と食事の間にもダラダラと何かを食べています。

2.太っている人は、胃が大きくなっています。

日ごろからこれだけたくさん食べていたら、当然のことながら胃が大きくなります。
普通の人なら食べられない量でも入ってしまうのは胃が大きくなっているからです。

3.太っている人は、中枢神経が壊れています。

よくダイエット本などに「満腹中枢が刺激されたらお腹がいっぱいになったというサインが出る」と書いてありますよね。私は食事をしている時、だいたい後半になってくると食べるのが辛くなってきてお箸を置きたくなります。この感覚は私が太っている頃にはありませんでした。
たくさん食べても気持ち悪くならないのは、中枢神経が麻痺していると言えます。

4.太っている人は、一口が大きい。

私もそうでしたが、太っている人は大きな一口でペロッと食べる傾向にあります。
かつて私もそうでした。食べ急いでいるのか分かりませんが、大きな口でパクッと食べます。


どうでしょうか。思い当たる点はありましたか?

続きはまた明日。

2018年3月17日土曜日

ガイドブックに載っていない、香港で地味に美味しいもの

                               

こんにちは、ヒナタです。

今日は皆さんの大好きな香港グルメについて書こうと思います。

グルメといっても、今日は個人的な目線で美味しいものを紹介しようと思います。

蛋撻王 King Bakery  のミルクタルトとパンプキンパイ

香港といえばエッグタルトですが、ミルクタルトなるものも存在します。
エッグタルトはタルトの中身が黄色ですが、ミルクタルトは白です。

蛋撻王 King Bakery  というタルトの専門店が香港内にいくつかあり、この店のミルクタルトは絶品です。香港でミルクプリンを食べたことがある観光客は多いと思いますが、あのプルンプルンのプリンがタルトの中に入っています。私は初めて香港に旅行で来た時、この味に衝撃を受けました。日本に帰っても忘れられなくて、香港にまた絶対に食べに来ようと思ったくらいです。

美珍香の香脆蝦巻

マカオ名物のポークジャーキーが売っているお店「美珍香」ですが、ここの蝦ロールが好きです。蝦ロールはスーパーでもあるにはありますが、なぜか普段そんなに蝦ロールを食べている香港人を見かけることがありません。蝦ロールは小さな春巻きみたいで、サクサクボリボリとクリスピーな歯ごたえがあります。中でもこの店の蝦ロールはサイズも辛さもちょうど良くできています。

石磨坊のタロイモかき氷と黒ゴマロール

香港は家賃の高騰などで近年色んなお店がすぐに閉店、或いは移転してしまうので、この店のファンとしてはいつか無くなってしまうのではないかと気が気ではありません。

今のところ、旺角に3店舗あります。ここはかき氷が有名ですが、タロイモのかき氷が断然好きです。三角△にそびえたつかき氷のタワーを囲んで、これでもかとタロイモのペーストが絞り出されています。あずき味も試しましたが、タロイモのこってりした味わいが私は好きです。

黒ゴマロールは、つるんとした黒い寒天の皮でフレッシュなマンゴーと小豆を包んであります。上にかかっているコンデンスミルクも胡麻もいい風味を出しています。

美心のツナパン

どこにでもあるベーカリー「美心」ですが、ここのツナパンが好きです。日本でいうツナサラダが入ったパンなのですが、日本のようにきちんとマヨネーズであえてあるのではなく、ツナが主役のパンです。おそらくツナと玉ねぎが入っているのかなと思いますが、とにかくツナが多くて、手に持った時にずっしりと来る感じが好きです。

美心のパンは同じパンでも普通サイズと、一回り大きめのビッグサイズがあるので私はいつもビッグサイズを買っていました。

凱施餅店のクリームパン

パンつながりで凱施餅店も紹介しておきます。香港では美心のシェアが圧倒的ですが、凱施餅店も頑張っていると思います。

そして、ここにはなんとクリームパンがあるのです。日本ではごく普通に手に入るクリームパンですが、なぜか香港では見かけません。クリームパンが食べたいなあと思って、日本から来る友達に頼んだこともありました。

凱施餅店のクリームパンは、もちろん日本のようななめらかなカスタードクリームが入っているわけではありません。舌触りもちょっとブツブツしています。私が子供の頃に本を見ながら作ったカスタードクリームの失敗作にも似ている気がします。でも、食べ慣れてくるとそれでも美味しくなってしまうのです。パンの上に胡麻ではなく、なぜかコーンが乗っています。おかずパンじゃないのに変なのですが、なぜかクリームパンに合います。

奇華餅家の蛋白ロール

またベーカリーですが、奇華餅家の蛋白ロールが好きです。メレンゲロールとでも言った方がおしゃれでしょうか。普通のスイスロールのように渦巻き状態で1スライスづつパックされて売っています。

メレンゲというだけあって、普通のスイスロールに比べて味が淡泊であっさりしています。くちどけもしっとり柔らかくて、さわやかなのです。中のクリーム部分も、クリームではなくマンゴーソースや小豆、ピーナッツクリームなどの種類があります。全体的にカロリーも低めで、愛媛銘菓の一六たるとに近いかもしれません。パンなどと同様に日持ちがしないのでお土産には向きませんが、朝ごはんやちょっと小腹が空いた時に気軽に食べられるので重宝しました

いかがでしたか。
香港に来ると高級レストランやローカル飯など店舗で食べる機会が多いと思いますが
お菓子やベーカリーにも是非とも挑戦してみて欲しいと思います。

2018年3月16日金曜日

「保存版」香港でスリから身を守る防犯対策


こんにちは、ヒナタです。

日ごろから香港は日本よりもずっと治安が良いと思っていますが、
スリについては日本よりも十分気を付けるべきだと考えています。

今日は香港でのスリから身を守る防犯対策について書こうと思います。

日本と香港の治安の違い

まず香港の方が安全だなと思うのは、夜道を女性一人で歩いていても平気だからです。
もちろん郊外の夜道を一人で歩いていたらさすがに危なっかしいのですが、普通に考えて日本人の旅行者や居住者の行動範囲では、とにかく一人になることがないはずです。どんなに夜遅くなっても、帰宅するまでに真っ暗な道を一人ぼっちで歩くことは無いと思います。

そして痴漢などの性犯罪が少ないことが挙げられます。もちろん香港でもあるにはあるのですが、日本ほど陰湿ではなく、また女性も強いのです。地下鉄の中で女性の体に触ろうものなら女性は大騒ぎをしますし、周りの香港人も全力で助けるはずです。香港はそういう場所なのです。

ただし、スリについては残念ながら香港の方が目立っている気がします。
幸い私は今のところ香港内でスリにあったことはありませんが、身近で被害に遭った人はゴロゴロいます。厳密には香港人ではなく中国本土など香港の外から来た人による犯行も多く見られます。
香港は観光客が多いので、スリに気を付けなければならないのはイメージがつきますよね。

日本に帰るとよく、日本人男性がズボンの後ろポケットに財布を入れていますが、よくスリに合わないなあと感心してしまいます。香港であんなことをしていたら、どうぞ取って下さいと言っているようなものです。また、友達と食事をしていて「ちょっとトイレに行くから鞄を見ておいてね」と言ってカバンを席においたまま席を離れる日本人がいますが、あれは日本でしか通用しません。さすがに友達が何かを取ることはないでしょうが、席に置いておいて誰かにサッと持っていかれても友達を責めることはできません。荷物は自分で責任を持って管理しましょう。

日本では金銭を取られることよりも性的な犯罪に対する不安が大きかったのですが
香港では逆に金銭が狙われやすいと言えます。

それでは具体的な防犯対策を見ていきましょう。

スマホの取り扱い

よくレストランでおしゃべりしながらスマホをテーブルの上に置いている人がいますが、あれも日本でしか通用しません。スマホを置いたまま席を離れることなんてもっての外です。スマホを触るなら肌身離さずに持っておくか鞄の中にきちんとしまっておきましょう。

また、スマホは高価なので狙われやすく、MTRの中では特に気を付けましょう。スマホをいじっていたら、犯人がそのままスッと手から抜き取って持ってMTRを降りていくというケースが多発しています。

また通話中も、おかまいなしにスマホを持っていかれてしまう可能性があるので、通話に夢中にならずスマホもきちんと握っておきます。私は指に通すリングをスマホの裏につけているので、通話中もスマホをいじるときも外では常に指を通すようにしています。

鞄を身体に密着させる

日本だったらハンドバッグは椅子の後ろに置いたり、最近のレストランだと椅子の下に鞄をいれておけるカゴを用意してくれたりしますよね。

しかし香港では鞄を身体に常に密着させるようにしています。椅子の後ろに置いておくと後ろから取られても気づかないし、椅子の下に置いておくなんて鞄ごと持って行かれるかもしれません。

鞄は立っていても座っていても、店の中でも外でもトイレの中でも、常に鞄を身体に密着させるようにしましょう。私は斜め掛の鞄を常に持ち歩いていますが、なるべくその上からパーカーなり上着を羽織るようにしています。香港ではさすがに稀ですが、中国だと斜め掛の紐部分が見えていると後ろからパチンとハサミで切って鞄を持って行かれるからです。

リュックサック(バックパック)の場合

私は上海でリュックサック(バックパック)のファスナーを後ろから開けられたことがあり、その時点で気付いたので未遂におわりましたがヒヤッとした経験があります。以来、リュックサックは後ろが不用心なので使わなくなりました。

リュックを使う場合は、貴重品はなるべく内ポケットの奥の奥のファスナーがあるポケットに入れるか、レインカバーを付けることをおススメします。財布などいちいち取り出すのが面倒ですが、防犯のため仕方がありません。

貴重品の取り扱いに気を付ける

今や歩きスマホは当たり前になりましたが、これは結構リスクがある行為なのです。
スマホや財布を手に取る時は、いつどこで誰かにスッと持って行かれるかもしれないという意識が必要です。私はスマホは前述した取り指にリングを通して扱いますし、財布を触る時は人の目に留まらないようコソコソとしています。

ちなみに香港ではほとんどありませんが、中国ではピアスやネックレスなどの貴金属はすれ違いざまに引きちぎって持って行かれることもあるので、身につけないのが一番です。

実際のケーススタディ

最後に、実際にどういう被害があったのか、どうすれば防げたのか見て見ましょう。

・香港在住の友人Aの場合、日本から来た友達を観光案内中、地下鉄から下りるとポシェットのファスナーが全開していた。幸い財布は入れていなかたがオクトパスカードが無くなっていた。

→誰かと一緒でも常にポシェットに気を付けて、手で常にファスナーを押させておく。

・香港留学中の友人Bの場合、行列のできるテイクアウトのお店に並んでいて、自分の番になったので支払おうと思ったら鞄(男性がよく持っている背中のボディバッグ)のファスナーが全開で財布がなくなっていた。その前の信号待ちでも大勢の人の中にいたのでどのタイミングで被害にあったのかは不明。

→人混みの中でリュックやボディバッグは後ろではなく体の前に持ってくる。

・日本から出張で来たCの場合、会食で円卓を囲んでいた時、スーツのジャケットを脱いで自分の座っている椅子の背もたれに掛けておいたら、ジャケットのポケットに入れておいたスマホを抜き取られた。後でレストランの監視カメラを解析したところ客のふりをして後ろを何度もうろつく男性が映っており、ポケットのスマホを抜き取って持って行った。本人はもちろん、同じ円卓にいた他の誰もその人物の犯行に気が付かなかった。

→壁際に座っているならまだしも、通路側など後ろに人が通る位置に座るなら自分の目の遠かない場所にスマホを入れっぱなしにしないこと。ジャケットを脱ぐならスマホは取り出すべき。

などなど、後から気を付ければ防げたと思うほどつらいことはありません。
是非とも対策に対策を重ねて、被害に遭わないようにしましょう。

色んなケースを聞いておくと、そういう手口もあるのかと防犯対策の役に立つと思います。


2018年3月15日木曜日

意外?無法地帯の九龍城はタイ満載

こんにちは、ヒナタです。

香港から気軽に行ける旅行先としてタイを紹介しました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_14.html

私の様に好きだった香港に移住してしまうと、香港が日常になってしまい旅行先が無くなります。
私にとってタイはそんな気持ちをちょうど満たしてくれる場所でもありました。

タイへ旅行に行って、香港に「帰って」くるのは不思議なものです。
香港にいれば、タイにはまっても大丈夫なのです。
香港にはチャイナタウンならぬ、タイタウンがあるのです。

香港にはいろんな異国タウンがある
世界中にチャイナタウンがあるのはご存じかと思います。中国系の華僑が各地に移民してチャイナタウンを作り上げていったのですよね。

香港にも、それに似たエリアがあります。
香港にはフィリピンやインドネシアからアマさんとして出稼ぎに来ています。
そのアマさんたちが日曜の休みの日に集う場所が各地にあり、
セントラル(中環)は主にフィリピン人、コーズウェイベイ(銅鑼湾)のビクトリアパーク付近にはインドネシア人が主に集まっています。そして数は少ないものの、タイ人が集う場所がカオルーンシティ(九龍城)なのです。

無法地帯だtった九龍城
香港の九龍城については日本でも知名度が高く、取り壊された後も写真集などが売られています。現在の九龍城跡は公園になっており、公園の入り口や囲いの一部に当時の建物が使われているだけです。九龍城跡についての記事はまた別の機会に書こうと思います。

そんな九龍城、なぜかあまり旅行者には知られていませんがタイタウンとなっています。
香港人もタイ料理を食べるなら九龍城というくらい、本場のタイ料理が食べられる場所なのです。

タイタウンのレストラン
タイ料理のレストランは九龍城のあちこちにあり、きちんとした外装・内装のレストランから、雨ざらしの屋台のようなお店まであります。なかでも「黄珍珍」というレストランが一番高級で、香港人に言わせれば高いのですが、TPOに応じて、誰かを連れて行く時には良い店だと思います。

香港人と食事するなら「小曼谷泰國美食」などがリーズナブルで美味しくて良い店だと思います。近所のデザート屋さんもはしごするのがお決まりです。

タイ人と行くなら、断然ボロボロのレストランになります。
たぶん自分一人や、香港人と一緒だったら絶対に入らないだろうな見た目のお店、というか、お店と気づかないような場所だったりもします。タイ人にお任せすれば、自分だったら頼めないような美味しい料理を注文してくれるので嬉しいものです。ただし彼らにとっては日常の食事なので、とびきり高くて豪華な料理などは期待できません。

私はタイ人に連れていってもらった麺屋さんのチェンマイ風麺がとてもおいしかったのですが、その後また自分で行った時、その店がどこにあったのか分かりませんでした。

タイタウンのショップ
香港人はレストランに食事に来るだけの場所ですが、実はタイの食品などを置いたスーパーがたくさんあります。スーパーといっていいのか、日用雑貨店のような小さなショップなのですが。
そこにはタイ野菜、出来合いのタイお惣菜、お菓子、生菓子、日用品、スパ用品、調味料、それから仏具なども置いてあります。

私はタイにものすごくはまっていた時はよくそこでお惣菜やお菓子を買っていました。
タイまで行かなくてもタイの気分が味わえて、とても面白い場所です。

よかったら香港に来たついでにタイ気分も味わってほしいと思います。


2018年3月14日水曜日

香港からすぐ!タイへ行ってみよう!



こんにちは、ヒナタです。

このブログを読んで下さっている香港好きの皆さんは、タイへ行ったことがあるでしょうか?

私はそもそも香港が好きだったので、それ以外の国(地域)には大して興味がありませんでした。
香港に来てから知ったのですが、香港人は意外にもタイへ旅行に行くのが大好きなのです。
もちろん日本へ行くのも好きなのですが、タイ、それから台湾にもよく行っています。

周りの香港人が口をそろえてタイは良いとあまりに言うので
私も一度だけ行ってみようとタイへ行きました。
一度ですっかりはまってしまいました。

香港に住んだら、香港から東南アジアへ旅行がしやすくなります。
今日はタイについて書いていこうと思います。

そもそも香港人を惹きつけるタイの魅力とは?
私はタイに興味がなかったというより、最初はイメージが良くありませんでした。
昔働いていた会社の先輩がタイ旅行をして、病気をするわ食事はまずいわで散々だったという話を聞いてから、タイはそんなに酷い場所なのかと思ったのです。

それが香港人の話を聞いていたら真逆で、「タイほど良い場所はない」「年に数回は行ってる」という人がゴロゴロいるのです。何がいいのかというと、物価が安い、故に食事や買い物が安くつく、安いだけではなく食事はおいしいし、買い物もオシャレな物が買える、あとはマッサージ天国、マリンアクティビティが豊富、などなど、タイの魅力を語らせたら尽きません。
(ちなみに香港人男性はあまり行かないようですが、男性向けナイトライフも充実しています)

そんなにいいものかと、先輩のイメージをひきずりつつも一度は行ってみたくなりました。
そこで休みを利用してタイへ行ったのですが、まあ、本当に天国でした。

微笑みの国タイと言う通り、タイ人はいつもニコニコ、おっとりしています。
それに香港から来たから余計にそう思うのでしょうが、時間がゆったり流れています。
食事も、口に合わないなんてとんでもない、何を食べても美味しいのです。
買い物も、マッサージも、安いだけでなく質も良くて大満足でした。

香港でタイ語を学ぶ
あまりにタイが好きになったので、2回目の旅行の時にはタイ語のレッスンを受けにいきました。1日だけのコースなので挨拶や簡単な旅行会話だけなのですが、タイ語が学べて満足でした。

タイ語は広東語にすごく似ているので、広東語を学んでいる人には興味深いと思います。
私は最初は地球の歩き方の最後のページに載っているタイ語を覚えて喜んでいたのですが、それでは物足りなくなり、香港に戻ってから香港大学の社会人向け講座「HKU SPACE」という機関で、タイ語の夜間コースを受けていました。初級は香港人の先生でしたが、とても経験のある良い先生でした。

あとは広東語を学んだ時と同じく、片っ端からタイ語のテキストに手を付けました。
タイにはナイトライフを目的に通う男性も多いので、「男と女のタイ語」みたいな本もあって、どういうシチュエーションで使うんだ?と思うようなセリフが多々載っています。それはそれで、見方を変えればインパクトがあって面白いので意外にも頭に入ってきます。

「一時間いくら?」なんて私が女の子に聞くわけないのですが、
スパなどで「一時間いくら?」と言えるようになるので、覚えて損は無いのです。

ゲストハウスに宿泊する
タイ、特にバンコクはバックパッカーが多いのでゲストハウスは無数にあります。
そんな膨大な数のゲストハウス、十人いれば十人なりのおススメがあると思います。

私も3か所くらいしか利用したことが無いので、私が知らないだけで良いゲストハウスはいくらでもあると思います。立地条件も、いいところはいくらでもあるでしょうね。

私は空港バス乗り場とフアランポーン駅から近いということで
たまたまCozy bangkok placeというゲストハウスに最初に泊まったのですが、
ここの居心地が良くて、気に入っています。

http://www.cozybangkok.com/c1/index.php/en/

スタッフがものすごく優しいとか親切というわけではなく、どちらかというと干渉してこないのでスタッフとの交流は無いのですが、その距離感が私は好きです。

それから落ち着いた内装、アジアの隠れリゾートのような内装も好きで、広々としたゲストハウスは中央の小さな噴水を囲んで吹き抜けになっています。トイレやシャワールーム、手洗い場所にさりげなくカラータイルがアート調にはめ込まれていたり、とても可愛いのです。

駅から住宅街の間を徒歩で歩いて行くので、ものすごく便利とは言えないと思いますが、慣れれば苦にならない程度の距離です。私は歩きながら普通のバンコク市民の生活が垣間見えるのが好きでした。

いかがでしたか、今日は香港からすぐに行けるタイについて書きました。

2018年3月11日日曜日

深刻!香港人の住宅事情


こんにちは、ヒナタです。

ご存じの通り香港は人口密度が高く、不動産価格は世界でもトップクラスです。
今日は香港の不動産事情について書きたいと思います。

どうして香港は高いビルばかりなの?

地震がないので増築を繰り返して高いビルを建てている、と昔ツアーガイドさんが言っていました。
確かに古いビルでもどんどん増築していて、崩れないか心配になるほどのオンボロビルも今だに多くあります。香港は土地の価格が高いので、昔から上へ上へと発展していくしかなかったのです。

不動産が高いのに一般市民はどうしているの?

近年異常なくらい不動産価格が値上がりし続けています。
これでは不動産が高すぎて買えないという一般の香港人はどうすれば良いのでしょうか。そういう香港人は、政府が割り当てた公営住宅に住むことができます。ただし誰でも住めるというわけではなく、公営住宅の居住申請には色々と条件があります。一家の総収入や家族構成など、実に色々な審査があるのです。それに審査には数年もかかるため、公営住宅の居住申請が通るまでは、自分で私営住宅を借りて住まなければならないのです。

私の周りの友人や元同僚などを見ていると、独身の人は成人しても両親と一緒に公営住宅に住み続けています。香港は狭いため、日本のように進学や就職のタイミングで別の地域に引っ越すことはまれです。社会人になっても実家通いなので、30歳手前でも兄弟と相部屋で二段ベッドで寝ているという人は少なくありません。たいていは結婚のタイミングで別の公営住宅を申請して、申請中は私営住宅を借りるか、本人やパートナーの稼ぎが良ければ私営住宅を購入します。

公営住宅の住人は貧しいの?
公営住宅は収入の審査があるので高給取りでは合格できません。公営住宅の家賃は安く月約2万円程度です。広さは若干その住宅によって異なります。では公営住宅に住んでいる人は貧乏なのかというとそうでもありません。たとえ給与が少なくても、この香港で家賃にかかる負担が少なくて済むのですから、実際のところ自由に使えるお金は結構あるのです。

私営住宅の購入
私たち外国人はもちろん公営住宅に入ることはできません。
そして公営住宅の申請条件にあてはまらない中級層~富裕層の人は、自分で私営住宅を借りるなり買うなりして住みます。

 もし自分で購入しようと思えば、頭金は購入価格の4割程度とされています。
今は不動産価格が高騰しつづけていて、右も左も億ションですが
1億のマンション一部屋を買うために、4000万も用意しなければなりません。

こういった状況で最近の新婚さんは私営住宅を買えない状況にあります。
では公営住宅を申請すればいいのかといえば、働き盛りの共働き新婚夫婦であれば申請の条件よりは高所得になってしまい、公営住宅を申請できないのです。

そこでよくあるパターンが親からの援助です。
頭金の数千万を親に出してもらい、残りのローンは若い夫婦が働いて返していくのです。実家が太いのであれば何よりですが、そうでなければ高い私営住宅を賃貸で借りるしかありません。しかし、ローンならいずれ部屋は自分たちの財産になりますが、賃貸だと毎月働いても働いても、給与のほとんどを家賃として支払って終わりというサイクルになってしまいます。それでは勿体ないのでやはり誰しも購入を検討することになるのです。

2018年3月10日土曜日

気になる!香港現地採用のお給料事情


こんにちは、ヒナタです。

今日は現地採用のお給料について書きたいと思います。

「東南アジアへ移住したら英語ができなくてもプール付きの豪華マンションに住めて連日パーティ」
なんてテレビで見かけるようになりましたが、香港の場合はどうなのでしょう?

現地採用の実際の収入について書いていきたいと思います。

本当に英語ができなくても就職できるの?

以前の香港現地就職ブーム(1990年代)には、日本語だけでも就職することができたようです。
大量の日本人女性が香港へ行き、そしてほとんどは帰国しましたが今もまだその当時からずっと香港に住み続けている人(今は50代)もいます。

その後は日本語だけではスキル不足となり、英語が必須となりました。
2000年代に入ると、英語か北京語のどちらかができる人材が求められるようになりました。
私も英語はさっぱりでしたが、北京語ができたのでなんとか就職できました。

今はビザの取得が厳しくなってきているので、さすがに日本語だけでは難しいようです。
ただし専門職(日本語教師、美容師、調理師)などは日本語だけでも仕事はあります。
一般企業と違い、手に職があればその職を生かすことができるからです。

よって、英語か北京語のどちらかがビジネスレベルであることが最低限の条件となります。

就職先はすぐ見つかるの?

その人のスキル次第なので一概には言えませんが、おおむね売り手市場だと言えます。
新卒、ビザ無し、英語と北京語のどちらもできない、などは少々難しいようです。

1・新卒・・香港は経験重視なので、新卒を採用して会社が育てる仕組みではありません。
    日本の会社で3年ほど社会経験を積んでから現地就職にチャレンジすると良いでしょう。

2・ビザ無し・・当然最初の現地就職なのでビザが無いと思いますが、会社にとっては
       就労ビザを一から申請するのは結構面倒だし、大変なことなのです。
       それなら、配偶者ビザ(香港人と結婚した人・駐在員の妻)を雇うか、
       すでに就労ビザを持っている転職者を採用した方が楽なのです。

3・英語・北京語ができない・・前述のように、どちらも得意ではない場合、話になりません。

これらの条件をクリアしていれば、仕事探しはそれほど難しくありません。

まあ、ビザ無しについては最初は持っていないと思います。
なるべく大きな企業(上場企業)で、前任者が退職するので後任を探しているという場合は
ビザの申請は比較的容易です。逆に、新しく設立した会社で新しいポジションを募集している場合、入国管理局はそのポジションは本当に日本人が必要なのかを審査する必要があるので、就労ビザが無事に下りるか難しいところです。

まあそうはいっても、日本の会社がこのポジションは日本人の対応が必要だという内容で申請するのですから、概ね通るようですのでチャンスはあります。

給与はどのくらいもらえるの?

職種や業界によってまちまちですが、よくある求人を例にしてみましょう。

業種:商社やメーカー

職種:営業事務、貿易事務、秘書、通訳、

給料:18K~20K

20代~30代くらいの日本人女性はこういったところで働いています。

長く勤めれば昇給していきますし、3年くらい経験を積んでから
もっと給与良い会社に転職して給与アップすることも狙えます。

また、会社によりますがほとんどの会社では年に1回のダブルペイとボーナスがあります。
ダブルペイは旧正月の直前の月の給与に、基本給1か月分がプラスされます。
会社によってはダブルぺイ2ヶ月分なんていうところもありますので求人情報を見る時には参考にしてほしいと思います。

保険・税金は?

日本は社会保険や所得税などの税金は給料から天引きされますが、香港ではそれらは自分で払わなければなりません。うっかり全部使ってしまわないように気を付けましょう。

1・医療保険・・日本のように健康保険の仕組みはありません。
         会社の福利厚生で医療保険に入れる場合は、給与からは引かれません。
         また、万が一の入院などに備えて自分で別の医療保険に入る人もいます。

・雇用保険・・失業した時に生活をサポートする雇用保険ですが、これも香港にはありません。

・税金・・年に一回、春ごろに税務局から緑色の封筒で書類が送られてきます。
     一年の総収入などを記載して郵送します。
     その後、最終的な税金額と振込用紙が送られてきます。


いかがでしたか。
日本で3年以上の職歴があり、英語か北京語ができる人であれば
香港での就職にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

2018年3月8日木曜日

日本から直行便で香港へ行ける空港

 

日本⇔香港 直行便フライトスケジュール

東京(成田&羽田)⇔香港線 フライト時刻表
羽田空港⇔香港国際空港、成田国際空港⇔香港国際空港の直行便フライトスケジュール
大阪⇔香港線 フライト時刻表
関西国際空港⇔香港国際空港の直行便フライトスケジュール
名古屋⇔香港線 フライト時刻表
中部国際空港⇔香港国際空港 間の直行便フライトスケジュール
福岡⇔香港線 フライト時刻表
福岡空港⇔香港国際空港 間の直行便フライトスケジュール
札幌⇔香港線 フライト時刻表
新千歳空港 ⇔香港国際空港の直行便フライトスケジュール
岡山⇔香港線 フライト時刻表
岡山空港⇔香港国際空港 間の直行便フライトスケジュール
高松⇔香港線 フライト時刻表
高松空港⇔香港国際空港 間の直行便フライトスケジュール
鹿児島/宮崎⇔香港線 フライト時刻表
鹿児島空港⇔香港国際空港、宮崎空港⇔香港国際空港 間の直行便フライトスケジュール
沖縄(那覇/石垣島)⇔香港線 フライト時刻表
沖縄・那覇空港⇔香港国際空港、新石垣島空港(南ぬ島 石垣空港)⇔香港国際空港の直行便フライトスケジュール
こんにちは、ヒナタです。

今日は、香港と日本の直行便について書いていこうと思います。

近年、多くの香港人が日本を訪れています。
昔は日本といえば東京一択でしたが、リピーターの旅行者は地方へも足を運ぶようになり、
東日本大震災が起こる直前までは東北へ行く人も多かった気がします。
最近は関西や九州など人気があるようです。

何より香港へ直行便で行けるのは本当に便利ですよね。
では順に見て行きましょう。
香港⇔東京(成田・羽田)
まずはやはり東京ですね。
香港人が日本へ行くといえばまず東京です。留学先としても人気があります。

香港⇔大阪(関空)
前述したように最近は大阪の方へ遊びに来る香港人観光客が増えました。
東京は何回も行ってもうマンネリで、大阪の方に足を伸ばしてくるようです。
香港は大都会なので同じような大都会の東京へ遊びに行っても飽きてしまうのかもしれませんね。

大阪の他にも周辺の京都・奈良・神戸へも遊びに行くようです。

香港⇔名古屋(中部国際空港)
東京と大阪を制覇したら、次は名古屋と考える香港人が多いようです。
個人的には名古屋はデパートばかりで、買い物する以外には思いつかないのですが
香港人はここからさらに岐阜県へ入り、白川郷へ行く人が多いようです。

合掌造りの民宿に泊まった香港人の話では、周りに何も無くてコンビニ1軒すら見つからなかったと言っていましたが、最近はどうなのでしょうね。まあ、そういう不便さが非日常で良いとも言えるのですが、都会っ子の香港人にとってはコンビニが無い田舎なんて衝撃だったと思います。

香港⇔福岡
東京と大阪の次は九州、と考える人も多くいます。
福岡は都会なのにゆったりしていて私も好きですが、香港人にも好感のようです。

九州では湯布院など温泉も人気で、そういった温泉街で過ごすようです。
あまりリピーターは聞きませんが、福岡方面は一度は行っておきたいエリアなのだと思います。

香港⇔札幌
なぜか北海道へ行く香港人は多いですね。
私は日本人なのにいまだに北海道へ行ったことがありません。

香港人は海鮮が好きなので、北海道の新鮮な海鮮類は人気があります。
寒さには弱い人たちなので、スキーをしに行く人はあまりいませんが、雪祭りには興味があるようで寒さに耐えて冬場に北海道に行く人が結構います。

香港⇔岡山
意外と知られていませんが岡山にも直行便があります。
あまり岡山やその周辺に旅行へ行く香港人はいませんね。
ちょっと前まで鳥取砂丘など観光客の誘致を頑張っていたようですが最近は見なくなりました。

中国地方から香港へ遊びに来る日本人、或いは出張で来る日本人には便利だと思うので
香港ー岡山線が消えないことを祈ります。

香港⇔高松
こちらも意外と知られていませんが、四国からも香港へ直行便が出ています。
四国に住んでいる日本人にはとても嬉しいですよね。

旅行に行く香港人も、本州から四国にアクセスするのは難易度が高いですし気軽には行けませんよね。直行便で香港から四国へ入れれば非常に便利です。

香港⇔鹿児島・宮崎
なんと南九州へも直行便が出ています。
福岡へ行ったとしても、旅行期間中になかなか南九州までは行けませんよね。
やはり需要があってのことでしょうが、香港人の旅行者が増えているようです。

鹿児島・宮崎は確かに日本であって日本ではないというか、小さい頃から本州しか知らなかった私にとってはとてもゆったりとした時間の流れる南国でした。同じ南国でも、沖縄まで明らかに異文化になっていない点もまた、馴染みやすいのです。

香港人は食品にはお金を惜しまないので、森伊蔵なんかも買い漁ったりするのですかね。
香港⇔沖縄(那覇・石垣島)
沖縄に直行便が就航してからというものの、沖縄ブームは根強いですね。
一番よく聞くのは沖縄で結婚式を挙げたり、写真の前撮りをするカップルです。

日本が好きな香港人は、東京・大阪はもちろん、沖縄と北海道は必ず行っています。

いかがでしたか。
香港人が旅行で行くために直行便が増えたように思いますが、
日本人もこんなに各地から香港へアクセスしやすければ嬉しいですよね。



2018年3月6日火曜日

香港の湿度対策


こんにちは、ヒナタです。

香港もいよいよ春に突入しました。
急に気温が上がって、湿度も一気に高くなりました。
嫌な季節の始まりですね。

気温が高いのは日本の夏と同じなのですが、
香港の湿度は日本の梅雨よりももっと長くて鬱陶しいのです。

そんな香港の湿度との付き合い方を書いて行こうと思います。

洗濯物はどうやって乾かすの?
今日の日中は気温27度まで上がり、湿度は90%を超えました。
これから春(3月から5月頃まで)は、湿度99%なんていう日が続きます。

香港のマンションは外に洗濯物が干せないことが多く、部屋干しをするしかありません。
昔は公営住宅の窓から物干しを突き出して洗濯物を干していたようですが
景観と安全面のため、最近では窓からの外干しを禁止しているマンションが多いのです。

こんな湿度の季節に外干ししても、全く乾く気がしませんが、それなりに乾いたのでしょうかね。
今は室内で洗濯物を干し、除湿器をかけておきます。
うちも毎日、1回の洗濯物を4時間ほど除湿器をつけっぱなしにして乾かしています。
バスタオルやフード付のパーカーなんかは、4時間で乾ききらない時があって、
そういう時はあと2時間ほど乾かすこともあります。

とにかく香港で除湿器は必需品です。
もし引っ越したばかりなら今すぐ買いに行きましょう。

カビはどうすれば?
日本でカビってあまり見たことが無い気がします。
目にするのは、いつまでも食べずに放って置いたお餅に生えるカビくらいでしょうか。

香港ではすぐにカビが生えてしまいます。
湿度99%なんてほとんど霧の中、お湯をはった風呂場の湯気の中にいるようなものです。

台所など水回りはきちんと寝る前に水滴を拭いておかないと、翌朝にはもうカビが生えています。
黒いカビ、赤いカビ、フワフワしたカビ、色々なカビを見ることができます。

カビには花王のカビキラーが思いつくと思いますが、香港でも売っています。
カビ除去の代名詞カビキラーですが、カビが少ない日本ではあまり活躍の場がありませんよね。
お風呂場で使うと言っても、それなりに風呂掃除をしていればひどいカビは生えません。

香港ではカビキラーの威力を最大限に発揮させることができると思っています。
風呂場のカビも、台所にできたカビも、カビキラーをシュシュっとやってしばらくして流せばキレイに落ちます。私は最初、普通の洗剤のようにまず浴槽やシンクを水で濡らしてからカビキラーをかけていました。これでは水分で流れてしまうので、乾いた面に直接吹き付けましょう。

髪がうねるのはどうすれば?
女性は特に髪のセットが決まらなくて悩む時期です。
くせ毛を必死にブローしても、外へ一歩出れば元通りのくせ毛になってしまいます。
お風呂場にいるようなものですから、仕方ありませんよね。

私はくせ毛がひどいので、この時期になると縮毛矯正に行きます。
少々お高いのですが、毎日くせ毛を気にして仕事に身が入らない、
人に会うのも億劫になるくらいなら、縮毛矯正に頼るのが一番です。
大体半年くらいはもつので、この時期を乗り切るにはちょうど良いです。

ちなみに髪には迷惑な湿度ですが、肌には良いこともあります。
冬の間に乾燥して肌がカサカサだったのとは打って変わって化粧ノリが良くなります。
香港人の高齢者の肌が潤っていてきれいなのも多湿のお陰と言われているくらいです。

除湿剤は?
日本の押し入れに入れるタイプの除湿剤ですが、香港にも売っています。
しかし香港で本当に役に立つのか、私はものすごく疑問です。

除湿器を一晩かけておけば水がたっぷり溜まってしまう香港で
ああいう顆粒タイプの除湿剤は効果があるのでしょうか?

しかしあれはあれで需要があるらしいのです。
戸棚や靴箱の中など、湿気が貯まりやすい場所に置いておくのだとか。
というのも、革靴や皮の鞄などにカビが生えてしまうからなのです。
私も皮のチョーカーにカビが生えて驚いた経験があります。

ぜひ、除湿剤を買っていろんな場所に入れておきましょう。

さて、今日は湿気とその対策についてでした。
お風呂場で使う珪藻土マットが普及していますが、
珪藻土を壁に敷き詰めたらいいのにといつも思ってしまいます。



2018年3月4日日曜日

香港人のお弁当


こんにちは、ヒナタです。

今日は麻婆豆腐を作りました。
四川風の香ばしいピリ辛さが出ていて、なかなかうまくできたと思っています。

今日はお弁当について書こうと思います。

香港では三食外食が可能
今でこそ香港の物価は高いイメージですが、ほんの10年ほど前は300円くらいで美味しいランチが食べられました。パンだって、1つ100円もしなかったのです。

私も香港に来た当初はチャーチャンテンなどの外食を楽しんでいました。
自分で作る手間も省けるし、自分で作っても材料を余らせてしまうだけです。
チャーチャンテンのメニューは豊富だし、いくらでも店があるので飽きることはないと思いました。
しかし、さすがに毎日食べているとやっぱり飽きてしまいます。

それからは、自炊をするようになりました。
もちろん誰かと美味しいものを食べに行く時は張り切って外食しますが、
一人で食べる時やお弁当なんかは家で自分で作っていました。

香港人のお弁当
自分で作ったお弁当を持って行くと、いつも香港人のスタッフから珍しがられました。
まず弁当箱を風呂敷で包んでいるのも綺麗なんだとか。
そしてお弁当の中身は見た目が鮮やかできれいだと写真を撮られたことまであります。
私は卵焼きだとかきんぴらだとかポテトサラダなど、普通のお弁当を作っただけです。
そしてそれを食べてみたいというので、分けてあげたこともあります。
しかし反応は、「冷たい・・なんで温めないの?」というものでした。

香港人の同僚もお弁当を持ってくるのですが、見た目がちょっと違います。
白米の上に昨日の晩のおかずが2種類ほどぶっかけてあるのです。
仕切りもないので白米にはおかずの汁がかかっています。
会社のレンジで温める時、時にはそれをお皿にひっくり返してぐちゃっとしたりもします。

失礼ながら最初はそれが残飯にしか見えなかったものです。
しかし見た目と相反して、レンジで温めている間から香ばしくて美味しそうな匂いがするのです。
そしてちょっと食べさせてもらったところ、見た目よりもずいぶんと美味しいのです。

日本人のお弁当は冷たい
よく質問されることなのですが、「日本のお弁当はどうして温めないの?」と聞かれます。

そんなこと、考えてみたこともないですよね。
お弁当というのは昔からレンジの無い環境で食べるために持ち歩くものです。
おにぎり二つにしろ、遠足にしろ、駅弁にしろ、それは常温のままで食べる前提ですよね。
私に言わせれば逆に「なんで温めないといけないの?」という疑問です。

おそらく中華料理は、出来立ての温かいうちに食べるものだからではないかと思います。
香港で食べられている香米(要はタイ米)も、冷たくなってしまうとパサパサになります。
日本のお米は水分が多くて、おにぎりなど冷めてもパサパサになることはありませんよね。

おかずにしても、香港人は昨日の晩のおかずをそのまま持ってくるので
温め直す必要があります。

日本のように、お弁当用にわざわざおかずを作ったりしません。
日本のお弁当のおかずは、冷めても美味しいように味付けを濃い目にしたり、
おにぎりにしたりと、お弁当ならではの工夫をしますよね。

それにしても、香港人は日本に行って見た目の良さから駅弁を買って食べることもあると思いますが、冷たいままで食べることに抵抗はないのかなと心配になります。

日本人が作る香港人のお弁当
私も今や香港人のお弁当を作る立場なのですが、本当に気を遣います。
日本風で良いと主人は言ってくれているものの、今まで同僚のお弁当を見てきたので本当はああいうぶっかけ風なのが食べたいのではないかなと思ってしまいます。

そこで、間を取って日本でもご飯に乗せて食べられるようなおかずを積極的に入れています。
鶏の照り焼きとかを白米の上に乗っていても日本でも自然だし、香港でもありそうですよね。

色々と試行錯誤をしています。

香港人の仕事の仕方③責任範囲がきっちりしている


こんにちは、ヒナタです。

前回に引き続いて、香港人の仕事の仕方について書いていきます。

①はこちら
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post.html

②はこちら
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_3.html

今日は、仕事の責任範囲についてご紹介します。

どこまでが自分の責任なのかはっきりしている
例えば、たまたま自分の会社の受け付けを通りかかった時に、会社の電話が鳴ったとしましょう。普通であれば、受付にいる担当者(女性の場合が多いです)が電話に出て、取次ぎをするのですが、その担当者がたまたま席を外していたとします。

あなたなら、その電話に出ますか?

日本なら、それは会社にかかってきた大事な電話なのですから、社員である貴方が出ても全く問題はありませんし、むしろ電話をかけてきた相手に対して、電話に出ないのは失礼ですよね。
営業時間内に電話をかけてきているのに誰も出ないなんて、不審がられてしまいます。

しかし香港の場合、電話が鳴っていようがほとんどのスタッフは全く無視して電話に出ません。
まれに、気を利かせて電話に出ようとするスタッフもいるにはいます。

日本人としては、電話に出るスタッフの方が好感が持てるのですが
電話に出ない香港人の言い分もあるのです。

彼らは、受付の仕事は自分の仕事ではなく、受付の人の仕事なのだと思っています。
自分の与えられた仕事の業務外なので、自分は出る必要がないと思っています。

もう一つ言うと、出てしまうと逆に迷惑になるかもしれないとも思っています。
どんな電話かもわからないのに、いつも通り受付けの人が出た方がスムーズだし、
受付の人が処理中の案件かもしれません。
(受付の人はホテルや飛行機の予約など庶務を任されていることがあります)

そして実際に、自分が親切心から電話に出たばっかりに、戻って来た受付の人から
「出なくていいのに」と逆に嫌な顔をされてしまうことがあります。

こういった一見よくある簡単なシチュエーションでも、自分の仕事と他人の仕事はきっちりと線引きしているのです。そうなると、もっとややこしいケースでも、「これは私の仕事じゃない」「これは私が決めることじゃない」「これは貴方の仕事でしょう」と線引きをします。

日本でも誰が処理する仕事かでトラブルになることがありますが、それでも日本は最終的には団体責任という雰囲気があります。相手がやっても自分がやっても良い内容なら、自分がやっておいてあげるのが親切ですし、気が利くというものです。香港の場合は、自分がやるべきところまではきっちりやりますが、それ以上のことはしませんし、してもいけないとすら思っています。

トラブルが起きたら
仕事をしていて一番やっかいなのがトラブルが起きた時なのですが、香港では自分に関係があるかないかで全く態度が変わります。

何かが起きた時にその原因は誰にあるのかというのを追及しますよね。
もちろん皆、自分は知らないとか聞いていないとか、やっていないなどと責任逃れを主張します。

それで、もし自分に関係がないと判断されれば香港人は心の底から安心して、その後のことは一切我関せずという態度を取ります。日本なら、たとえトラブルの決定打を打ったのが相手だとしても、その前に自分が気づいてあげられたんじゃないか、と考えて自分にも責任の一端があるような気持ちになりますよね。そしてつい「ごめんね、私も気づけばよかったんだけど」などと言ってしまいます。もちろん相手も「私のせいだから、貴方は気にしないで」という反応をするのです。

もしここで「私が気づけばよかった」なんて言ってしまえば、きっと相手からは「そうよ、なんで気づかなかったのよ。私がこうなったのも貴方のせいよ」などと言われてしまいます。

責任を持ちたくない
私が働いていたオフィスには事務の人たち(ほぼ女性、少数ですが男性も)がいました。日本でいうところの事務の女の子、OLさんなのですが、彼らは昇給は望んでいても昇格は望んでいませんでした。バリバリ働きたいという感じの女性は営業職だったり管理職だったり、それなりにキャリアアップしていて、さすが香港は男女平等で進んでいるなあと思ったものです。ですがそれはそれで、皆が皆、女性はバリバリ働きたいと思っているわけではありません。

どんなささいなことでも責任を取りたくない、昇格して部下をもつなんてもっての外、とにかく事務の仕事だけをしていたいという女性が結構いました。日本のOLでも、主任になりたいと思ってやっている人はそれほどいないと思いますが、香港の場合はあからさまなのです。

そういう人は仕事をしていても慎重で、営業さんが出張などで電話に出られないとすれば、自己判断で問題解決をしようとは夢にも思っていません。営業さんが決めることだから、営業さんと連絡が取れるまでは何も決められません。どんなに客がせかそうと、上司や本社がさわごうと、実際の所、自分でも判断できるような単純な内容だったとしても、責任外のことは断じてできいないのです。

これについては私もヤキモキしましたが、そういう人に言わせると、業務外のことをすることこそおかしいというのです。まあ、下手なことをして何かあってからでは遅いので、ある意味とても安全な考え方なのですが、これくらい前のめりにやっても良いのにと思っていた私は少々保守的に感じました。


いかがでしたか、責任範囲の線引きが曖昧な日本からしたら
香港人はちょっと細かすぎなくらい責任範囲についてはっきりしています。

まあでも、前の記事で書いたように3言えば3やる、10言えば10やるというルールなので
香港人を部下に持つ場合、やって欲しい仕事は細かく明確に分けておくのが良さそうです。

2018年3月3日土曜日

香港人の仕事の仕方②言ったもん勝ち


こんにちは、ヒナタです。

前回の記事で、香港人の特性として諦めが早いということを書きました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post.html

今日はもう一つ、香港人に共通する特性で「言ったもん勝ち」というのを書こうと思います。

ちなみにこのブログは香港や香港人が好きな日本人だけではなく、
日本語が分かる香港人の方にも読んで頂いているかもしれませんね。

私は香港が好きで、香港にはもう10年以上住んでいます。
その上で香港人の同僚たちと仕事をしていて、日本人とこういう所が違うなと思うことがあります。

文化や国民性(香港は特別行政区なので区民性と言うべきかもしれませんが)について、
日本と比べて良い悪いや、優劣をつけるつもりはありませんので、お付き合い頂ければ幸いです。

香港人は声が大きい方が良しとされる。その理由は?
まず、香港に旅行に来たことがある人ならおそらくすぐに気が付くと思いますが、香港人はとにかく声が大きいです。訪日香港人が年々増加しているので、今ならそれを日本国内でも体感できるかもしれませんね。良く言えばにぎやか、悪く言えばうるさいのですが、とにかく地声がとても大きいのです。

その理由の一つとして考えられるのが、香港という土地柄、人口密度が高くて周囲の音がいつどこにいても聞こえてくることが挙げられるでしょう。周りの声が聞こえてうるさいから、自分たちの話し声もどんどん大きくなってしまいます。

それからもう一つ、あえて大きな声を出している部分もあります。例えばオフィスで同僚と二人だけで会話をしていても、相手は大声で話します。他の人にも聞こえるよう、むしろ聞いてくれとばかりに話すのです。話しに横から飛び入りしてくれるのを待っているとも言えます。日本人だったらこういう時、相手にだけ届くような声の大きさで話しますよね。

香港人は、大勢でワイワイ騒ぐのが好きなので、大声であればあるほど楽しいと思っています。友達と会うのも、大勢であれば大勢であるほど楽しいし、パーティやバーキューなど、知らない人だって平気で連れて行きます。とにかく人数さえ多ければなんだって良いのです。

私はあまり声が大きい方では無く、声も低いので意識してハキハキ話さないと香港人の間ではすぐに声がかき消されてしまいます。よく、私と香港人がオフィスで話していると、周りの同僚からは私の声が全く聞こえなくて、私と一緒にいる香港人が一人で話しているのかと思ったと言われました。え?と聞き返されるのも、私の話す広東語が分からなかったという他に、私の声が聞こえなかったというケースも多々ありました。

喧嘩の内容すら聞いてほしい
では喧嘩した時にはどうかというと、それもやっぱり大声です。
香港映画を見ていたら、大声で喧嘩をしているシーンはよく登場しますよね。あの広東語の独特の口調で口喧嘩をしている光景は、香港の街中でも良く見かけます。

日本で他人同士の喧嘩の場面にでくわすことって、そうそうないですよね。

香港はMTRの中の恋人同士であっても大声で喧嘩をします。それでお互いの主張をはっきりきppぱりと述べます。まるで自分が正しいと思っていること、怒っている内容について正当性を主張するかのように周囲の人に聞こえるように話しているのです。

オフィスでのあるある
同僚同士や、上司と部下で喧嘩が食い違ってしまうことは大なり小なりあります。
喧嘩というほどの険悪な状況ではなくとも、オフィス内で意見が食い違う時はよくあります。

そんな時、便利なのが「どうして教えてくれなかったの」です。
例えば9時半からミーティングがあったとしましょう。
ミーティングのことは前日にメールで通知されていましたが、香港人のA子は忘れていてトイレに行っていました。トイレから帰ってみると、会議室でもうミーティングが始まっています。

すみません、と自分が忘れていたことを謝るのかと思いきやA子はこう言います。
「どうして誰も教えてくれなかったのよ」

我々も学生のころ、寝坊してしまったらまずは親に「どうして起こしてくれなかったの!」と言いましたよね。そして「何度も起こしたけど起きなかったのはあんたでしょう」と返されたものです。

香港では何と、家族でもない、ましてや社会に出てからもこういう言い方がまかり通るのです。
日本人上司にしてみれば、自分のミスを周りのせいにするのは社会人として問題ありですが
香港ではこれは言ったもの勝ちです。これを言うことによって瞬時に自分の過失が相手に責任転嫁されてしまうのです。不思議な流れですよね。

会社でこういう言い方をするのはさすがに日本人としては半人前ですが、
プライベートな時に香港人を相手にあえて使ってみるのはありかもしれませんね。

2018年3月2日金曜日

香港人の仕事の仕方①諦めが早い


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港人の国民性(国というか特別行政区ですが)について書こうと思います。

はじめに、日本人が「事なかれ主義」というのは今に始まったことではないですよね。
揉め事を起こしたくない、意見も態度も曖昧ではっきりしない、穏便に済ませたい、
それが日本人の国民性というものです。こういう気質は日本社会でなら通用しますが、
海外に出てこういう態度でいると外国人にしばしば誤解を招いてしまいます。

一方、香港人はといえばもちろん日本人のような曖昧さはありませんので
日本人に比べれば白黒はっきりしていて、イエス・ノーは明確だと思います。

それに加えて私が肌で感じる香港人らしさのひとつに、「諦めの早さ」があります。
良く言えば「長いものに巻かれる」、悪く言えば「諦めが早すぎる」と思うのです。

そんな香港人の性質について書いて行こうと思います。

※ここで言う「国民性」とは全員に必ずあてはまるものではなく、あくまで傾向です※

諦めるのが早い
香港人と一緒に働いていると、諦めが早いと思う場面に良く出くわします。

例えば、オフィスでありがちな事件が起こったとしましょう。
・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。

これらのことについて、当然、香港人は不愉快な思いをします。
それではどうするかというと・・・

・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
 →陰で文句をいいつつも従う。

・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
 →仕方がないので客にそう伝える。

・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。
 →しょうがないので受け入れる。或いは、どうしても嫌なら辞める。

諦めが早いと思いませんか。私はものすごくびっくりしていました。
おそらく私を含め、日本人ならどうするかというと

・新しく来た上司がわけもわからずトンチンカンな指示を出す。
 →上司に現状を説明して、トンチンカンな指示を出していることを自覚させる。

・運送会社が来ないので出荷が間に合わない。
 →他の手段を考えて何とか間に合わせる。
  どうしても他の手がなければ客先には間に合わせる手段がないことを説明する。

・業績が悪いので今年のボーナスは出ないことになった。
 →ある程度は会社に抗議する。

もちろん会社の雰囲気や環境によって一概には言えませんが、
とにかく香港人は不平不満を抱いて、実際にかなり不満を口にするものの
ではどうするかというと「受け入れる」というか「諦める」ケースがとても多いように思います。

どうして諦めてしまうのか
香港という土地柄、イギリスと中国が話し合って香港のことを決めていたので、香港の立場としては「騒いでもしょうがない」という国民性が出来上がったと言われています。

上が決めたんだからしょうがない。
できないものはできない。
無理なものは無理。

そういった気持ちが大きくあります。

現状を変えよう、とか
取り組めばできるはずだ、とか
不可能を可能にする!

というようなチャレンジ精神が見受けられない人が実に多いと思います。

逆に、現状にチャレンジする人(日本人など)を「すごいなあ」なんて思うこともなく
「無駄なことして」「そんなことしても意味ないのにバカだな」という冷めた目で見ているわけです。

まるで都会っ子のような目線で、ワーワー騒ぎたてることをダサいとすら思っているようです。

香港人の仕事の仕方
それでは香港人は仕事に不向きなのかというと、そうではありません。
ある意味、その辺の日本人よりもずっと正確に仕事をこなします。

日本人のようにダラダラ残業してまで会社に貢献はしませんが、
勤務時間内はきっちり仕事をして、与えられた業務は完璧にやってくれます。

計算されせればミス無し、
在庫管理をさせればミス無し、
書類を作らせればミス無し、

ただし、これにはテンプレートが必要なのです。

日本人が言うような曖昧でフワっとした指示では通じないのです。
突然スタッフに「在庫管理をして」と言っても、それだけでは動いてくれません。
まずは上司が在庫管理表をエクセル等で作成してあげなければならないのです。

「こういう表を作ったから、ここに日付と数量を入力して・・・」と管理の仕方を説明すれば、
スタッフはその通りにきちんと忘れることなく管理をしてくれます。

もしその管理表に必要のない項目があったり、何か変なところがあっても
それをスタッフの方から指摘してくることはほぼありません。
その管理表の精度を高めるのはスタッフの仕事ではなく、上司の仕事だからです。
どんなに変な表でも、上司の言った通りに使うのがスタッフなのです。

同じく、運送会社のせいで出荷が間に合わないという時、
香港人のスタッフにとっては自分の与えられた仕事の範囲内ではどうしようもないことなのです。
「なんとかしなければ」という意識はありません。「仕方がない」の一言なのです。

諦めてばかりでいいの?
それでは、こういう気質は良いのか悪いのか、というと何とも言えません。
そもそも異なる文化において、どちらかを基準にしない限り良いも悪いも言えないのです。

曖昧さが良しとされる日本では、はっきりと物事を言ってしまうのは時に失礼ですよね。

同様に、どんな諦めることを良しとする文化においては、
できるところまで抵抗したり、あえて戦ったりすることは、
時間と労力の無駄で、格好悪いのかもしれません。

香港人と働くコツ
そもそも日本人と同じことを期待してはいけません。

彼らは彼らなりに合理的に物事に接しているので、
やる気がない、積極性がない、問題解決能力がない、と見えてしまいますが

彼らは自分の与えられた任務を果たすだけです。
それ以上でもそれ以下でもありません。

サービス残業はしませんが、勤務時間内はきっちり働くし
言われた仕事は言われた通りにきちんとやっています。
3言えば、10やってくれないのは当然で、プラスアルファを求めてはいけません。
こちらが3しか言わなければ3しかやらないのは当然で、10言えば、10やってくれます。

それに「仕方がない」と受け入れてくれるのはマイナスではありません。
相手が長いものに巻かれてくれるからこそ衝突しないとも言えます。
そういう意味では、日本人の「事なかれ主義」とちょっと意味は違いますが
香港人はまた別の意味で「事なかれ主義」なのかもしれませんね。

初公開!Supper moment 「請講」の歌詞 日本語訳

お久しぶりです、ヒナタです。   Supper moment の2014年5月発売のアルバム 「世界變了様」を入手しました。   今まで、SMの曲は主にYoutubeで拝聴していました。 先日Youtubeで無料で公開された2018年コロシアムライブを見て 再び...