2018年3月24日土曜日
いつが買い時?香港のマンション購入
こんにちは、ヒナタです。
先日の記事で書いた通り、大富豪の李嘉誠が現役引退しました。
(記事はこちら:https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post_20.html)
一般の香港人の間でも、大きな話題になっています。
「香港はもう李嘉誠に見捨てられた」とか、「これで香港はもう終わった」など
冗談交じりに言っていますが、要は一般市民をも落胆させるほど重要な存在だったと言えます。
もちろん、現役を引退しても顧問を続けるようですし、
後任は彼の息子なので純粋な代替わりと受けとっても良いかもしれませんが、
ゼロから富を成し得た人物と、生まれながらに裕福なその息子ではインパクトが違いますよね。
さて、そんな李嘉誠はインタビューで色々な質問をされることがあり
今回の引退に伴っても各方面からインタビューを受けています。
その中で、ちょっと有名な言葉があって
「マンションはいつが買い時ですか?」という質問に対して彼の回答が
「自分で住むなら、頭金として購入額の5割が払える時が買い時だよ」というものです。
頭金というのは広東語で「首期」と呼ばれ、マンションなど住宅を購入した際に
一括で支払うお金のことです。
当然、頭金以外の部分は銀行に借りて、何十年というローンを組んで返済しなければなりません。
頭金がどのくらいかというと、一概には言えませんが大体3-4割と言われています。
銀行からお金を借りるのですから、マンションの築年数や、借りる人の収入など経済状況から
判断して、借りられる金額が決定します。もし7割を借りるなら、3割は自分で頭金として
用意しておかなければ住宅を購入することはできません。
例えば500万香港ドル(13円計算で6500万円)の住宅を買うなら
頭金として半分の250万香港ドル(3250万円)を現金で用意しなければなりません。
3250万円もあれば、日本ならローンを組まずに住宅が買えてしまいます。
それにしても「一括で5割も払える時が買い時」というのは答えになっていませんよね。
質問者が、ひいては私たちが聞きたいのは「いつ購入するのがお得か」という意味です。
香港の不動産価格はそろそろ頭打ちだろうと言われながらも、まだまだ上昇しています。
最近のニュースでも約19平米のワンルームマンションが一億を超えたとやっていました。
19平米と言えば、日本でいうところの1Kの間取りくらいです。
ビジネスホテルのシングルルームやダブルルームくらいの広さで、ツインだとちょっと狭く感じます。
こんな広さの中に、キッチン、バス・トイレがあり、さらに一家(少なくとも二人)で暮らすとなると
どれだけ狭い空間なのか想像するだけでも行き苦しくなってしまいます。
では自分の身の丈にあった、頭金5割が払える物件を探すといったって、
この香港にちょっとやそっとで5割の頭金が用意できる不動産はなかなかありません。
結局、李嘉誠の言葉は「自分で考えなさい」ということに過ぎません。
何時が買い時なのか、そんなこと李嘉誠だって知ったこっちゃありません。
知っていたとしても、人に教えるわけがありません。
投資にしろ、ビットコインにしろ、未来のことは予測できません。
マンションだって下がる下がると言われながら上がり続けています。
いつか何かのきっかけに下がることがあっても、長い目でみれば上がっていくのでしょう。
買おう!と思いついたら、その時が買い時なんでしょうね。
そして、その時の自分に買える物件こそが、買い時の物件なのでしょう。
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