2018年3月11日日曜日

深刻!香港人の住宅事情


こんにちは、ヒナタです。

ご存じの通り香港は人口密度が高く、不動産価格は世界でもトップクラスです。
今日は香港の不動産事情について書きたいと思います。

どうして香港は高いビルばかりなの?

地震がないので増築を繰り返して高いビルを建てている、と昔ツアーガイドさんが言っていました。
確かに古いビルでもどんどん増築していて、崩れないか心配になるほどのオンボロビルも今だに多くあります。香港は土地の価格が高いので、昔から上へ上へと発展していくしかなかったのです。

不動産が高いのに一般市民はどうしているの?

近年異常なくらい不動産価格が値上がりし続けています。
これでは不動産が高すぎて買えないという一般の香港人はどうすれば良いのでしょうか。そういう香港人は、政府が割り当てた公営住宅に住むことができます。ただし誰でも住めるというわけではなく、公営住宅の居住申請には色々と条件があります。一家の総収入や家族構成など、実に色々な審査があるのです。それに審査には数年もかかるため、公営住宅の居住申請が通るまでは、自分で私営住宅を借りて住まなければならないのです。

私の周りの友人や元同僚などを見ていると、独身の人は成人しても両親と一緒に公営住宅に住み続けています。香港は狭いため、日本のように進学や就職のタイミングで別の地域に引っ越すことはまれです。社会人になっても実家通いなので、30歳手前でも兄弟と相部屋で二段ベッドで寝ているという人は少なくありません。たいていは結婚のタイミングで別の公営住宅を申請して、申請中は私営住宅を借りるか、本人やパートナーの稼ぎが良ければ私営住宅を購入します。

公営住宅の住人は貧しいの?
公営住宅は収入の審査があるので高給取りでは合格できません。公営住宅の家賃は安く月約2万円程度です。広さは若干その住宅によって異なります。では公営住宅に住んでいる人は貧乏なのかというとそうでもありません。たとえ給与が少なくても、この香港で家賃にかかる負担が少なくて済むのですから、実際のところ自由に使えるお金は結構あるのです。

私営住宅の購入
私たち外国人はもちろん公営住宅に入ることはできません。
そして公営住宅の申請条件にあてはまらない中級層~富裕層の人は、自分で私営住宅を借りるなり買うなりして住みます。

 もし自分で購入しようと思えば、頭金は購入価格の4割程度とされています。
今は不動産価格が高騰しつづけていて、右も左も億ションですが
1億のマンション一部屋を買うために、4000万も用意しなければなりません。

こういった状況で最近の新婚さんは私営住宅を買えない状況にあります。
では公営住宅を申請すればいいのかといえば、働き盛りの共働き新婚夫婦であれば申請の条件よりは高所得になってしまい、公営住宅を申請できないのです。

そこでよくあるパターンが親からの援助です。
頭金の数千万を親に出してもらい、残りのローンは若い夫婦が働いて返していくのです。実家が太いのであれば何よりですが、そうでなければ高い私営住宅を賃貸で借りるしかありません。しかし、ローンならいずれ部屋は自分たちの財産になりますが、賃貸だと毎月働いても働いても、給与のほとんどを家賃として支払って終わりというサイクルになってしまいます。それでは勿体ないのでやはり誰しも購入を検討することになるのです。

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