こんにちは、ヒナタです。
前回の記事で、香港人の特性として諦めが早いということを書きました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/03/blog-post.html
今日はもう一つ、香港人に共通する特性で「言ったもん勝ち」というのを書こうと思います。
ちなみにこのブログは香港や香港人が好きな日本人だけではなく、
日本語が分かる香港人の方にも読んで頂いているかもしれませんね。
私は香港が好きで、香港にはもう10年以上住んでいます。
その上で香港人の同僚たちと仕事をしていて、日本人とこういう所が違うなと思うことがあります。
文化や国民性(香港は特別行政区なので区民性と言うべきかもしれませんが)について、
日本と比べて良い悪いや、優劣をつけるつもりはありませんので、お付き合い頂ければ幸いです。
香港人は声が大きい方が良しとされる。その理由は?
まず、香港に旅行に来たことがある人ならおそらくすぐに気が付くと思いますが、香港人はとにかく声が大きいです。訪日香港人が年々増加しているので、今ならそれを日本国内でも体感できるかもしれませんね。良く言えばにぎやか、悪く言えばうるさいのですが、とにかく地声がとても大きいのです。その理由の一つとして考えられるのが、香港という土地柄、人口密度が高くて周囲の音がいつどこにいても聞こえてくることが挙げられるでしょう。周りの声が聞こえてうるさいから、自分たちの話し声もどんどん大きくなってしまいます。
それからもう一つ、あえて大きな声を出している部分もあります。例えばオフィスで同僚と二人だけで会話をしていても、相手は大声で話します。他の人にも聞こえるよう、むしろ聞いてくれとばかりに話すのです。話しに横から飛び入りしてくれるのを待っているとも言えます。日本人だったらこういう時、相手にだけ届くような声の大きさで話しますよね。
香港人は、大勢でワイワイ騒ぐのが好きなので、大声であればあるほど楽しいと思っています。友達と会うのも、大勢であれば大勢であるほど楽しいし、パーティやバーキューなど、知らない人だって平気で連れて行きます。とにかく人数さえ多ければなんだって良いのです。
私はあまり声が大きい方では無く、声も低いので意識してハキハキ話さないと香港人の間ではすぐに声がかき消されてしまいます。よく、私と香港人がオフィスで話していると、周りの同僚からは私の声が全く聞こえなくて、私と一緒にいる香港人が一人で話しているのかと思ったと言われました。え?と聞き返されるのも、私の話す広東語が分からなかったという他に、私の声が聞こえなかったというケースも多々ありました。
喧嘩の内容すら聞いてほしい
では喧嘩した時にはどうかというと、それもやっぱり大声です。香港映画を見ていたら、大声で喧嘩をしているシーンはよく登場しますよね。あの広東語の独特の口調で口喧嘩をしている光景は、香港の街中でも良く見かけます。
日本で他人同士の喧嘩の場面にでくわすことって、そうそうないですよね。
香港はMTRの中の恋人同士であっても大声で喧嘩をします。それでお互いの主張をはっきりきppぱりと述べます。まるで自分が正しいと思っていること、怒っている内容について正当性を主張するかのように周囲の人に聞こえるように話しているのです。
オフィスでのあるある
同僚同士や、上司と部下で喧嘩が食い違ってしまうことは大なり小なりあります。喧嘩というほどの険悪な状況ではなくとも、オフィス内で意見が食い違う時はよくあります。
そんな時、便利なのが「どうして教えてくれなかったの」です。
例えば9時半からミーティングがあったとしましょう。
ミーティングのことは前日にメールで通知されていましたが、香港人のA子は忘れていてトイレに行っていました。トイレから帰ってみると、会議室でもうミーティングが始まっています。
すみません、と自分が忘れていたことを謝るのかと思いきやA子はこう言います。
「どうして誰も教えてくれなかったのよ」
我々も学生のころ、寝坊してしまったらまずは親に「どうして起こしてくれなかったの!」と言いましたよね。そして「何度も起こしたけど起きなかったのはあんたでしょう」と返されたものです。
香港では何と、家族でもない、ましてや社会に出てからもこういう言い方がまかり通るのです。
日本人上司にしてみれば、自分のミスを周りのせいにするのは社会人として問題ありですが
香港ではこれは言ったもの勝ちです。これを言うことによって瞬時に自分の過失が相手に責任転嫁されてしまうのです。不思議な流れですよね。
会社でこういう言い方をするのはさすがに日本人としては半人前ですが、
プライベートな時に香港人を相手にあえて使ってみるのはありかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿