日本のテレビを見ていると、昨年ごろからタピオカミルクティーが若者に大人気ですね。
今日は香港のタピオカミルクティー事情をちょっとご紹介します。
香港とタピオカミルクティー
もともとは台湾発祥のタピオカ入りミルクティー、香港にはかなり前から上陸していました。
記憶を辿ると2010年あたりから、タピオカミルクティーのお店が増えました。
そう思うと、かなり遅れて日本へ進出したようですが、日本でも大当たりでしたね。
第一次タピオカブームは20年ほど前、今の十代の若者には新鮮だったはずです。
それに加えてインスタブームのまっただ中、これが「映える」とのこと。
(正直、茶色い液体に沈んだ黒い珠・・・撮り方でしょうね)
ここ香港ではタピオカミルクティーといえばちょっと前に流行ったものの
すでにブームもピークを越えて一段落していたのですが、
日本と時を同じくして今の香港は再びタピオカミルクティーブームです。
今度は、黒糖タピオカミルクティーが熱いのです。
それまでのタピオカミルクティー
2011年頃、タピオカミルクティーブームに乗って私も結構はまってしまい、ランチの後で買いに行ったりしていました。
午後、デスクにタピオカミルクティーを置いておくと結構周りの同僚から
「こんなんばっかり飲んでたら身体に悪いよ」とよく言われました。
その当時のタピオカミルクティーといえば茶葉ではなく粉末を合わせて作るので、
健康志向の香港人には「なんだか身体に悪そう・・」というイメージだったのです。
お砂糖もたくさん入れているみたいだし、「砂糖は少な目で」と注文しても、
もともとが多いんだろうから少な目ってどれくらいなのかな?など疑問が。
タピオカミルクティーを飲んでいると香港人の目がきになり、
だんだん私もなんだか不健康なものを摂取している気がして飲まなくなりました。
香港人は化学調味料をすごく嫌っているから、これは定着しないだろうなと思いました。
(その割になぜか香港は炭酸飲料、インスタント麺の消費量が多いのですが)
健康志向ドリンクとなってブーム再熱
タピオカミルクティーのお店は徐々に店舗が減ってしまい私もたまには飲みたいなと思う時に、前ほどお店が無くて少し寂しい思いでした。
それがここ1年ほどで新店舗が続々と登場しました。
どこも「黒糖タピオカミルクティー」を推しています。
黒糖タピオカミルクティーは「黒糖」を全面に出して健康志向をアピ―ル、
以前のような人工的な粉末を混ぜたものではなく
お茶もちゃんと煮だしクオリティ重視のドリンクとなってブームが再熱しました。
物価が上がったこともありますが、以前と比べるとお値段も高く設定されています。
ちょっと喉が渇いたからその辺で買って飲むというより、
お目当ての店にきちんと並んで飲みたい一品となりました。
それでは香港にある人気のお店を紹介しましょう。
香港のタピオカミルクティー名店をご紹介!
・貢茶「ゴンチャ」と呼ばれすっかり日本でも有名になりました。
台湾から香港に上陸した時は、どこもかしこも貢茶の店舗でした。
現在は他の店舗にやや押され気味ですが健在です。
フルーツ系のドリンクもあり、スプーンで食べる仙草ゼリーはお勧めです。
・天仁茗茶
ご存じ、台湾で有名なお茶屋さんです。
お茶の専門店だけあってお茶の種類は多くあります。
お茶葉と、お茶フレーバーのソフトクリームもおススメです。
フルーツティーは100%生絞りジュースを使うこだわりも。
・春水堂
新しくできた高速鉄道の西九龍駅にもある、春水堂です。
タピオカが小さめで、お茶も濃い目なのが特徴です。
・幸福堂
煎った黒糖でタピオカに味をつけ、ミルクティーを注ぐとマーブル状の模様が。
インスタ映えする「黒糖タピオカミルクティー」が人気です。
・珍煮丹
こちらも台湾人が強くおススメするお店です。
黒糖ミルクティーの専門店で、黒糖は店舗で煮だしています。
・老虎堂
台湾で爆発的な人気が出て、香港でも行列必至のお店です。
黒糖タピオカミルクティーはクリーミーなミルクがやみつきになります。
マーブル状に黒糖シロップが混ざって虎の模様に見えるのがインスタ向け。
・鹿角巷
[The Alley/ジ・アレイ]といえば日本でもすっかりおなじみのはず、
店内の鹿さんと、カップに書かれた鹿さんのイラストが印象的ですよね。
ドリンクの種類が圧倒的に多く、ミルクティーはもちろん、フルーツティーや
星空シリーズ(日本ではオーロラシリーズ)などなど。
使っている材料は台湾直送、タピオカも毎日煮出しています。
・一芳 台湾水果茶
台湾の茶畑から直送された茶葉を使用しています。
看板メニューは「一芳水果茶」で夏にぴったり、
もちろん黒糖タピオカミルクティーも人気商品です。
・茶湯會
こちらもタピオカが小さめなのが特徴で、ミルクもまろやかな味わいです。
鉄観音ラテは一度試したらハマる味です。
おわりに
今回のブームはいつまで続くのでしょうか?日本のブームと同時に香港でも同時にブームでなんだか不思議な感じですね。
でも確実に言えることは、日本よりも並ばなくても買えるということでしょう。
香港も繁華街のど真ん中にある店舗だとそれなりに待つ必要はありますが、
日本のように1時間も待つほどではありません。
それに香港は至る場所に店舗があるので、店にこだわらなければ
ちょっと空いている時にサッと買うこともできます。
是非お試しくださいね。