2019年6月22日土曜日
香港公演レポ&感想<LUNA SEA The 30th Anniversary Special live>
こんにちは、ヒナタです。
今回は、2019年6月7日に香港で行われたLUNA SEAのライブ
<LUNA SEA The 30th Anniversary Special live in HongKong>
のライブレポート&(かなり個人的な)感想を書いていこうと思います。
<LUNA SEAについて>
このブログでも度々登場するラルクやHydeは私の本命で
近年、日本や香港では当然のようにライブも行っています。
LUNA SEAはというと、コアなファンではないものの馴染みがありました。
不思議なことに学生時代、常に身近にはLUNA SEAファンがいました。
お互いバンド好きだから友達になりやすかったのかもしれません。
そもそもラルクを好きになったのも、
LUNA SEAファンの友達が貸してくれたラルクのCDからでした。
なのでLUNA SEAはとても身近で、アルバムも全部聞いていたし、
1995年のLive「Lunatic Tokyo」のVHSは何度も何度もくり返し見ました。
LUNA SEAも1996年~2000年の間に活動休止、再始動したかと思えば、終幕。
すっかり消えてしまったのかと思えば2007年に一夜限りの復活、
2010年にREBOOT(バンド再始動)など色々ありました。
私も芸能ニュースで節目節目の状態は知っていましたが、
Ryuichiが老けただの太っただの、くだらないネタも多く目につきました。
SUGIZOがX Japanに加入したことは華々しい転機だと思いました。
技術的にも、ビジュアル的にも、あのX Japanに後から入って
誰もが納得できるギタリストは彼くらいだと思います。
LUNA SEAとしては全盛期を過ぎてしまっている感が否めず、
私も積極的に再始動後のLUNA SEAに興味を持たないままでした。
今思い返せば、REBOOT後の2013年にLUNA SEAが香港へ来た時の
駅のポスターもしっかり見ていました。
「えっと、結局、解散したんだっけ?また復活したんだっけ?」と思ったくらいで
その時はわざわざチケットを買ってライブに行こうとは思いませんでした。
<ライブに行こうと思ったきっかけ>
今回ライブに行こうと思ったのは、Ryuichiが今年初めに肺腺癌を患って
手術をしたことを知っていたからです。
ラルクに関しても同じく思うのですが、いくら若く見えても、もう50代です。
最近特に、ライブがいつまでも見られるとは思わなくなりました。
LUNA SEAのライブをまともに見たのは「Lunatic Tokyo(1995)」のVHSのみ。
私も一度でいいから、LUNA SEAのライブを見てみたいなと思いました。
ちょうど4月にHYDEが香港に来て、
主人に高いチケットを買ってもらったばかりだったので申し訳なく、
最初はちょっと言い出せず諦めようとも思っていたのですが
思い切って聞いてみたら「早く買わないと良い席が無くなるよ!」と言われました。
ラルクのライブをホームとしたらLUNA SEAはアウェイなので
スタンディングのVIPエリアでは浮いてしまうのが予想されたので
一番安い後ろの席を確保しました。それでもHKD588はしましたよ。
とにかく、後ろからでも見れるだけで良いと思いました。
<ライブレポ&感想>
再始動後の新曲に慣れとかねばとYoutubeで色々と聞いてみましたが
子どもの世話をしながらだと音楽をゆっくり聴くことが意外とできず
最新曲だけ何度か聞いて当日になりました。
会場ではスタンディングVIPエリアの友人と一緒に入場待ちをしていましたが、
整理券0~300番、つまりたったの300人ほどがアリーナ中央を独占できると知ると
今になってやっぱりスタンディングにすればよかったかなと思いました。
開演予定時刻は19時ですが、香港は必ず定刻に始まりません。
10分前にアナウンスで会場に入ってくださいと流れましたが
私もまだトイレに並んでいました。
結局19時をちょっと過ぎて席に着き、数分待つと照明が落とされ歓声が上がりました。
私は一番後ろのブロックの前から5列目くらいだったのですが、
前にいる人はみんな背が高くて、隙間からちょいちょいメンバーが見えました。
最初Dejaveから始まったのですが、モノマネでは極端に真似されていると感じていた
Ryuichi節ですが、モノマネよりも本家の方が断然Ryuichi節でした。
本当にあの独特の声質、ビブラート、高音を聞いて感動しました。
Ryuichiの肺腺癌を思うと心配していたけれど、病後とは思えないパワフルさでした。
Ryuichiは黒い衣装で、あまりセンターから動ないので
よく見ないとどこにいるか分からなくなり度々見落としてしまいそうになりました。
遠くから見てもよく分かるのはSUGIZOの非の打ち所がないギターパフォーマンス。
そういえば今回のライブのポスターを眺めながら、
JとSUGIZOは本当に色気が大爆発でカッコ良い大人になったと思いました。
Ryuichiも一時は劣化したと騒がれていましたが、
だいぶとビジュアルが落ち着いた気がします。
真也が一番年相応なのですが、昔からこういう立ち位置だし、
その辺のアラフィフよりも貫禄があって素敵に見えました。
そして、INORANに関しても、JやSUGIZOほどセクシーさが出ていないものの
すっかりかっこいい中年になったなと思いました。
そして意外だったのが、演奏中にドラム以外のメンバーが
Ryuichiのいる中央に集結し、タイミングを見て花咲くようにぱっと散っていく姿。
ラルクばかり見ていたので、バンドのメンバーがステージ上で固まるのが新鮮でした。
演奏中にHYDEが上手や下手に移動して、テッちゃんやKenちゃんの所へ行って
近づくとか、1本のマイクで歌うという姿はありましたが
ラルクのみんなが真ん中に集結することってほとんど無かったように思いました。
ライブ中、Ryuichiはほとんど日本語でMCをしていました。
ファンの子は日本語が分かる人も多いので問題ないのですが、
SUGIZOは広東語でも積極的にMCをしていました。
SUGIZOは「香港は第二の故郷だよ」と言ったので不思議に思いましたが
後から調べると重要な発表はなぜか香港で行われてきたのですね。
曲について、今回のライブのセットリストは最強でした。
30周年ということと、香港ということで
皆が聞きたい曲を中心にやってくれた気がします。
つまり、往年の名曲をたくさん盛り込んでくれました。
私が心配していたREBOOT後の曲は少なく、
ほとんどがLunatic Tokyoでも演奏された曲たちばかりでした。
約20年以上もライブのLUNA SEAを知らなかった者としても、
全く違和感なく楽しめました。
特に「Providence」なんて、生きているうちに生で聞けるとは思いませんでした。
この曲のためだけにバイオリンをわざわざ香港に持ってきたんだと思うと
胸が熱くなってしまいました。
ちなみに繰り返されるI just want say this.....のフレーズが今になって気になりました。
「Fate」なんかも、一体何十年ぶりに聞いたのか、
ライブに来なかったらもう二度と聞かなかったと思います。
今でも聞けばすぐ口ずさめたのは、当時それだけ繰り返し聞いた証拠だと思います。
ライブの大半は疾走感のあるナンバーをこれでもかとたて続けてに演奏、
近年ラルクのライブしかまともに行っていない身としては
アラフィフ達の体調面を心配するほど吃驚しました。
後からLunatic Tokyoライブを20数年ぶりに、他のLUNA SEAライブも見てみたら
LUNA SEAはどのライブでもハードな曲を一気にやっていました。
腕つりそう、喉枯れそう・・
でも観客としては高揚したまま何曲も駆け抜けるって爽快です。
<INORANが最高だった>
ライブ中、Ryuichiがあまりステージ上を動き回らないのが気になりました。
HYDEだとステージを駆け回るとか、身体の動きでパフォーマンスがあります。
Ryuichiってびっくりするほど動かないし、ほとんどの姿勢が例の片足を上げたままです。
やっぱり体を気遣っているのか、それともいつもそうなのか?
この辺りの特徴が20年ほど遠ざかっていたため分かりません。
後から調べるとRyuichiはイヤモニをつけないから中央にいないといけない、
という説に行き当たりました。
その代り、他の楽器隊のパフォーマンスが素晴らしかったです。
SUGIZOのSUGIZOらしい動きは後ろの席からでも良く見えました。
ポスターでもカッコいいと思っていたけど、本人はやっぱりカッコいい!
そしてJの動き、そういえばLunatic Tokyoからツボだなと思っていました。
ベースってどうしても音も存在も目立たないポジションだけれど、
Jだけは例外で、演奏中もクールな動きもカッコいい!
それから、今回すごく気になったのがINORANでした。
あちこち動き回って会場を盛り上げるINORANを自然に受け止めていたけれど、
あれ?LUNA SEAにそもそもこんな人いたっけ?とふと思いました。
INORANといえば、長髪で、うつむきがちで、控えめで、無口で、とにかくアルペジオ。
異常なくらい腰を折り曲げてギターを低い位置で弾いている人でした。
INORANってこんなに爽やかで笑顔の可愛い人だったっけ・・
あの襟足から伸びる長髪(たぶんエクステ)も、キツネみたいで似合っています。
SUGIZO、Jに加えて、INORANもすっかり素敵な大人の男性になっていました。
私が大人っていうのも変ですが、Lunatic Tokyo当時は25歳前後だった人たちです。
なんだか、そういうのもあって今さらINORANの魅力を再発見してしまい
ライブから帰ってからINORANが心に刺さってしまいました。
今さらこの20年ばかりを調べ直すと、ソロ活動も活発にしていました。
世間では河村隆一のソロばかりが有名ですが、他のメンバーもソロ活動をしていました。
INORANのソロも当然知っていましたが、当時は聞く耳すら持ちませんでした。
今さら改めて聞いてみると、私の好きな系統の曲ばかりでした。
LUNA SEAの楽曲は全て公式にはLUNA SEA作曲としていますが
それぞれ原曲を作った人はおり、調べてみると私がLUNA SEAでも特に好きな曲
「Face to Face」「Mother」「LUV U」「Gravity」・・
なんとINORANが原曲を作っていました。
INORANのソロをYoutubeで見ていると、
この20年あまりの間にINORANがどのようにして
あの長髪無口から、今のこの爽やかミドルエイジに変化したかが分かりました。
高校デビューなんて言葉がありますが、INORANは30代まではまだ可愛くて
40代ごろからどんどん大人の雰囲気を醸し出してきたように思います。
だいたい30代をピークに劣化していく人が多い中、こんな人いるんですね・・
もちろん見た目だけでなく、音楽的にもボーカル的にも目に見えて成長しており
ソロ初期と現在の作品ではイメージがガラッと変わって「進化」を感じました。
以上、今回は終始、自己満足なだけのライブレポ&感想でした。
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