こんにちは、ヒナタです。
ここ数日ちょうど、日本のテレビやネットニュースなどで「資源ごみ」が話題となっていました。
日本ではゴミは分別して出すものですよね、
そもそも「資源ごみ」という言い方をするからややこしいのですが、
古紙など再利用可能な「ごみ」は回収して再利用される「資源」なのです。
今日は日本と香港のごみ事情について書こうと思います。
中国が資源ごみの輸入禁止
最近話題になった発端として、中国が2017年末から一部の資源ごみの輸入を禁止したことがあります。
中国政府が輸入禁止としたのは、廃プラスチック、古紙、衣類など繊維、鉄鋼用添加剤などです。廃プラスチックは、よく目にするペットボトルや発泡スチロールなど、家庭から出る全てのプラスチックごみが対象となっています。
中国は日本だけではなく他の先進国からもごみを輸入していました。
国内で分別するも、ごみの一部が原因で環境汚染も深刻でした。
廃プラスチックなど、もちろん再利用して国内の生産に回る大事な「材料」となりうるのですが、
それが不足してもやはり昨今の中国は環境への配慮が優先されているようです。
先進国のごみの行方は?
中国が輸入禁止したことで、先進国は途方に暮れるような懸念もありましたが、
今のところの解決策として、東南アジアの国々へ輸出が増えているようです。
古着なんかは、日本人が着古したと思ったものでも、他の国ではまだまだ着れることがあります。
それに服が破れるまで着たりしませんし、ちょっと流行遅れだとかサイズが合わなくなったとか、そういう理由でリサイクルに出すことがあります。
それはそれで一つのビジネスとなっており、古着を取り扱う業者は日本から回収した古着を船便で東南アジアへ運び、そこで仕分けや再梱包など人の手が加わり、小売りへ卸されます。
廃プラスチックについては、日本から出たプラスチック材は高値で取引されるようです。
捨ててしまえばただのゴミですが、リサイクルすればビジネスになるのです。
しかし、スターバックスのストロー廃止のように、先進国はゴミを減らす方向へも動いています。
香港のゴミは分別しない
日本に帰るとゴミの分別は必須ですよね。
うちも実家に帰るとゴミをどこに捨てていいのか迷います。
プラスチック、可燃物、不燃物、電池、蛍光灯、鉄、アルミ、透明の瓶、茶色の瓶、緑色の瓶・・
毎日ではなく捨てる日も決まっているので、保管して置く場所も必要です。
しかし香港では分別は一切しません。
日本から戻ると、うしろめたい気持ちになるほど、全てのゴミを一緒にして捨ててしまうのです。
香港では焼却炉はありませんので、再利用か埋め立てに利用されています。
埋め立てのことを広東語で「填海」と言いますが、香港人は皆、
ごみは埋め立てに使われているという認識でいます。
焼却炉は昔ありましたが環境汚染を引き起こすということで無くなりました。
2022年ごろには新設されるようなので、高性能な焼却炉で大気汚染を防げると思います。
いずれにしても、香港人は分別という概念がありませんし、若い人に教育はしているようですが
親世代も当事者意識がないとなかなか難しいとおもいます。
いちおうマンションや駅で分別用のゴミ箱を見かけますが、
わざわざそこに入れる人はあまり見かけません。
そもそも、今手に持っているゴミが何からできているかまで考えていません。
分別用のごみ箱の向こうに何でも入れられるゴミ箱があれば、そっちに入れますよね。
マンションの分別用ゴミ箱も、各階にあるわけではないので家庭ごみは基本的に分別しません。
日本ではトレーも牛乳パックもきちんと洗って分別して出していますが、
都市生活で忙しい香港の皆さんがいちいちそんなことするのかというとそれも疑問です。
エコ意識が低い
日本へ時々帰ると、過剰包装やコンビニでもらえるビニール袋にびっくりします。
香港では2009年から買い物袋は有料(50セント)となり、今やすっかり定着しました。
買い物にエコバッグは必須、エコバッグを忘れた時は袋を買うのを躊躇い、
そのままカバンに詰め込んだり手に持って帰ったこともあります。(そういう人はよく見かけます)
香港の方が進んでるなーと思いますが、これは政府の決定で強制的にそうなっているだけで
個人レベルでのエコ意識はあまり高いとは言えません。
・トイレの洗面台には手拭き用のペーパー、日本のような風が出るドライタオルはありません。
・ティッシュの使用量が多い、ハンカチを使うのは日本の文化で、ハンカチは不潔とも見られます。
・テイクアウトする頻度が高いので、プラスチック容器や食器などが大量に使われる。
・食品の廃棄が多い。
日本もコンビニの廃棄食品が問題となっていますし、まだまだ改善の余地はありそうです。
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