スーパー台風が過ぎ、また暑い日が続いていた香港ですが
中秋節の翌日から、心なしか涼しい風が吹くようになりました。
旧暦の暦(こよみ)の方が、季節や気候に寄り添っていると私は思います。
さて、それでもまだまだ残暑の厳しい香港ですが
スーパー台風の仕業か、エアコンが壊れてしまいました。
香港人の修理師さんを呼んで見てもらわなければなりません。
これがなかなかスムーズに行かないんですよね・・
香港に住んでいると、大家さんをはじめ、引っ越し業者、配送業者、など
見知らぬ香港人の方に作業してもらうことが少なからず発生します。
そんな時の対応、香港人との付き合い方についてご紹介します。
今回のケース
まずは今回のケースを例に、説明しましょう。<1日目>
午前中にエアコンが壊れたので、主人がエアコンを取り付けてくれた人に連絡しました。
※その人が個人(自営業)でやっているのか、会社の従業員なのか主人も知りません。
とにかく、エアコンや水回りなどが壊れた時に連絡する人のようです・・。
台風後で同様の修理依頼が多いのか、翌日の午後18時に来てくれることになりました。
<2日目>
室外機が見える位置の窓辺を片付けました。
18時ということは、おそらくちょっと遅れて18時半~19時くらいに着くだろうと思いましたが
万が一、18時より前に来られても良いように、子どもに夕飯を早めに食べさせて
準備万端にしておきました。
18時過ぎになっても来ないので携帯を鳴らすと繋がりません。
18時半すぎ・・繋がりません。
19時すぎ・・繋がりません。
19時10分・・やっと電話が来ました。今日は来られないので、明日の朝10時に変更だそうです。
今日は、無駄に待っただけの時間でした。
<3日目>
同じく10時前後には家事などを済ませて準備万端で待ちました。
10時前から急に大雨が降り出したので、大丈夫かなあと思っていました。
10時過ぎになっても現れないので電話をすると、
「雨が降っていたら室外機がよく見えないから、止んだら行くよ。11半ごろかな」と。
室外機は室外にあるものの、内側の方にあります。
こないだの台風じゃあるまいし、雨が降って見えない距離ではありません。
でも、修理師さんがそう言っているので従うしかありません。
11時すぎ、雨がやんできました。
11時半すぎ、修理師さんが急にドアをノック。
そこは「今から向かう」と連絡しないんですね・・
マンションの玄関で借りた大きな脚立(結構汚れている)を持って中に入って来ました。
土足で上がって来る人がいるので、念のためスリッパも用意しておきましたが、
脚立を置くなら下にシートなどを用意しておけばよかったです。
子どもがいるので室内は全てクッションマットを敷いているのですが
その上に脚立を遠慮なく立て、修理師さんがエアコンを点検してくれました。
修理師さんは子どもにも愛想よく、ごく普通の香港人です。
「原因が分からないから、このエアコンを買った代理店に連絡を取ってみる」
とのことでした。
結局、エアコンの保証書にある代理店に電話をするなら私たちでもできますが・・
最初から代理店の人に来てもらうという流れにはならないのですかね。
まあでも、同じ人がトイレのつまりを直してくれたこともあるので
この人に直せる範囲内の故障なら、直してもらえたようです。
香港時間に切り替えよう
実例が長くなりましたが、今回のように物事は香港時間で進みます。「18時に来る」と言っても、18時には来ないと思った方が良いです。
30分は余裕で遅れますし、数時間遅れることも珍しくありません。
今回のように、当日中には現れないこともありえます。
香港に来た当初は、時間に合わせて帰宅してじっと待っていたり、
終わるだろう時刻に予定を入れて、その予定に間に合わなくなったりしました。
普段の香港人との待ち合わせでもそうですが、
18時と言って18時5分に現れる人は稀で、18~19時の間に来る人がほとんどです。
もちろん出社、会議、飛行機、面接、試験、などは例外です。
遅れても特に影響が無い状況において、香港人はほぼ遅れてきます。
18時に待ち合わせして、17時50分からずっとその場で待っていて
18時に電話を掛けたら「今から家を出る」と言われることもあります。
むしろこっちが少々遅刻して行っても、結果はちょうどのタイミングで会えたりします。
無駄にイライラしないよう、約束時間はあくまで香港時間の「目安」と捉えましょう。
友達なら大体、付き合って行くうちにこの人はどれくらい遅刻するか読めますが、
こういった業者の場合は、大目に見ておいた方が心に余裕ができます。
部屋は汚されても良い準備をしておこう
家に入る必要がある業者さんの場合、足元が汚れている可能性があります。まず、香港の一般家庭では、家では靴を脱いでスリッパに履き替えるのですが
遊びに行った客人に対しては、「靴のままでいいよ」と言ったりします。
結局、家の中は上なのか?下なのか?
私は今もはっきりわかりません。
人の家に行った場合は、家の人の言う様に靴のままでいたり、
出されたスリッパをはいたり、靴を脱いで入ったりすればよいのですが
自分の家に人を入れる場合は気を遣いますよね。
日本では玄関と家の中の境がはっきりしていますが、
香港では家によってその境が違うようです。
おおむね、いわゆる外国の家のように家の中の床は下だと見なされているようです。
だから土足で入っても良い家の場合、
カバンを床に置いたりしませんし、床に座り込むこともしません。
配送業者で、ベッドやソファなど大型家具を部屋に入れてもらう場合、
あるいは今回のようにエアコンなど修理に来てもらう場合、
想像を越える格好で来ることがあります。
私は以前、トイレのつまりを直しに来てもらった時、
業者さんは土足で家の中に入り、トイレに置いてあったスリッパを踏みながら直してくれました。
或いは、また浴室のトラブルで来てもらった時、
靴を脱いでくださいと言ったら脱いでくれたのですが、
かなり見た目に汚い靴下で入ってきたので
慌ててスリッパを差し出すとすんなり穿いてくれました。
そしてそのスリッパのまま浴室の中に入り、スリッパをビチャビチャにして
今度はそのまま浴室から出て部屋の中を歩き回るという
内心では絶叫するほどの出来事がありました。
靴を脱いだりスリッパを穿く習慣がないのでしょうから責められませんが、
スリッパをここでは脱いで、ここでは穿いて、とイチイチ言うと、
こういうの慣れてなくてよく分からない、と言われました。
香港の家庭では訪問者の土足OKの家が多いので
そこに基準を合わせた方が良さそうです。
今回も多少の汚れは覚悟でしたが、靴も脱いでくれて靴下もきれいでしたが
シートなどを敷かずに汚れた脚立を置いて作業というのは我ながら不測の事態でした。
先に覚悟を決めておくのがベター
私も香港に来たばかりではないので、日本ではこうなのに・・といちいち日本基準で香港批判をするつもりもないので、
不要なイライラを避けるためにも、やはり事前の心積もりが大切だと思います。
期待値が低いほど、あとあとイライラしないで済みますからね。
いったん日本基準を置いといて、香港基準に切り替えると良いと思います。
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