こんにちは、ヒナタです。
日本でもニュースになっていたようですが、大型台風が香港を通過しました。
街路樹は今もドライヤーでセットした髪のように全部同じ方向を向いています。
つい先日、関西を襲った大型台風は停電や関西空港閉鎖など被害も大きかったようですが、
今回香港を襲ったスーパー台風はその台風よりも上回る勢力でした。
天文台も観測以来初の大型台風ということで、
次のスーパー台風に備えて、役立つ情報をまとめていこうと思います。
台風のシグナル
日本の場合、注意報、警報などで程度が表されますが
香港の場合は、シグナルで表されます。
シグナル1・・・香港から800㎞圏内に台風が近づいているとき。
シグナル3・・・強風が感じられ、幼稚園はお休みです。
フェリーなど海上交通も見合わせとなります。
シグナル8・・・かなりの強風が感じられます。一般的な台風であればシグナル8が最大です。
出勤前に出ている場合は出勤を見合わせ、会社にいれば臨時早退となります。
公共交通機関は動かなくなるので、注意が必要です。
シグナル9・・・滅多にありませんが、シグナル9はさらに強風・大雨となります。
外出は控え、安全な建物の中にいるようにしましょう。
シグナル10・・・浸水などが心配され、強風で立っていられなくなります。
今回のようにかなり勢力の強い台風が香港に直撃するケースです。
大雨の警戒
シグナルとは別に、大雨の程度が色分けで出されます。
台風と関係なく、大雨の時にも出されます。
黄色・・・30㎜/h シグナル1程度、大雨注意報と言ったレベルです。
赤色・・・50㎜/h シグナル3程度、大雨警報と言ったレベルです。
黒色・・・70㎜/h シグナル8程度、会社は休みとなります。
私はたまたま朝テレビを見ないで大雨の中を出勤し、
会社に行ったら日本人以外は誰もいなかったことがあります。
黒色が出ていたようで、また雨の中をずぶ濡れで家に帰ったことがあります。
台風時の対応
台風の場合、数日前からあらかじめ予測できますね。
今回のスーパー台風はたまたま土日にかけて香港を通過したので
通勤族の皆さんは特に判断が必要な場面はなかったと思います。
もし平日だったら、タイミングを見て行動しましょう。
また、香港天文台は「1-2時間後にシグナル何を発令するでしょう」という事前告知があります。
・出勤時にシグナル3が出ていた場合・・とりあえず出勤し、シグナル8が出たら帰る。
・出勤前にシグナル8以上が出ていた場合・・自宅待機し、シグナル3に下がったら出勤する。
・会社にいる時にシグナル8になった場合・・帰宅するか会社に残るかは会社の判断。
※ただし、ほとんどの香港人はシグナル8が出たら帰宅を希望します。
台風前の心の準備
今回のスーパー台風は6日ほど前から台風情報が出ており、グアム、フィリピンと襲った後で香港に来たので、天文台もかなり前から市民には台風に備えるよう警告をしていました。
通常、香港人にとって台風はわくわくするイベントのようなもので、
会社を堂々と休めたり早退できるのですごく楽しみなものです。
今回も準備をすると言っても、最初はあまり真剣に考えていないように感じました。
私はたまたま大阪の台風のニュースを見ていたのでわりと警戒をしていました。
大阪にいる友人たちが、あらゆるものが空を舞う「この世の終わり」のような光景と
口をそろえて言うのですから、それ以上の光景が起こりうると思いました。
台風の前と言うのは快晴のお天気だったりするので、余計に荒れた天気は想像しにくいものです。
色々と想定外のことが起こる現代ですから、香港といえども最悪の事態を想定しましょう。
窓にガムテープをはる
よく漫画などで見るような、窓にガムテープで「米」の字を貼る方法です。
今回色々と調べましたが、やはり伝統的な「米」の字がベストの貼り方でした。
香港のマンションは雨戸やシャッターがないので、ガラス窓を守るにはガムテープが必須です。
ちなみに今回のスーパー台風でガラス窓が割れたところで、
ガムテープで米の字を貼っていたところもあったようです。
しょせんガムテープなので割れる時は割れます。
完全に割れない保障はないのですが
少しでもガラスが飛び散らないようにという気休めです。
<対策>
・ガムテープは台風前に入手困難となるため、日ごろから常備しておく。
・日頃からUVカットやガラス飛散防止などの用途でマスキングテープを張っておく。
窓のまわりを片付ける
ガラス窓が割れた時のことを想定して、窓の周りを片付けます。窓が割れて強風と大雨が吹き込むと、家電製品や家具に直接被害を受けます。
窓のサッシの隙間から雨が吹き込むので、窓の周りの物は全て部屋の中にしまいました。
テレビやソファは移動できないのですが、気持ち窓から離しておきました。
サッシからの雨の吹き込みですが、ビニール袋を挟んでおけば防げると言う技が
台風前に香港で大流行りし、メールなどで色んな人から送られてきました。
いちおう、うちも窓にビニール袋を挟んでおきましたが、吹き込むところは吹き込みました。
雑巾で拭いても拭いてもすぐ雨が入ってくるので、発熱した子の面倒をみるかのように
台風通過中は何度も何度もぞうきんを絞りに洗面所と窓を往復しました。
窓も一か所だけではなく、時間の経過にともなって別の所も雨が吹き込んできたので
台風通過中はこまめにチェックが必要です。
食料の備蓄をする
香港人が台風の前に食料を買い込むというのは前々からある習慣でした。
私も今まで何度も、台風が接近している時にスーパーが混み合うのを見てきました。
「台風の間は買い物に行けないから、家でテレビを見ながら食べるおやつを買う」という
香港人が多く、ちょっとしたイベント気分で楽しんでいるように見えました。
せいぜい一日か二日、買い物に行けないだけなのに買いだめして大げさだなと思っていました。
今回の台風でも、スーパーに走る香港人を見てそう思っていた日本人も結構いました。
しかし、今回は私もスーパーに食材の確保に走りました。
実は台風に限らず、香港の物流はかなり環境の影響を受けやすいのです。
ちょっと大雨の日が続いただけでスーパーのパン、生鮮野菜、肉などは品薄になります。
それに香港はスーパーやマーケット(街市)がどこでもあるので、
欲しい時にいつでも買いに行けるという考えです。
特に生鮮食品に関しては、使うその日に買った方が新鮮という概念があります。
日本のように、一週間に一度スーパーに行って食材をまとめ買いして
冷蔵庫や冷凍庫にストックしておくことは少ないのです。
今回は、パン、野菜、果物(特にバナナ)、肉類、牛乳、ヨーグルト、豆腐、を買いだめしました。
おかげで3日くらいは買い物にいかず過ごせました。
どんな感じがスーパーを覗いたところ、やはり台風後3日間ほどは、棚もガラガラでした。
まあ、もうひとつ付け加えるなら私は一人暮らしで外食に頼っていた時は構わなかったのですが
今は自炊なので、食材が手に入らないと本当に困ります。
<対策>
・台風の前は買いだめする。(香港人は正しかった!)
・飲料水も確保、水が止まった時のために、洗面器や浴槽に水をためておく。
停電対策
日本と違って電線が地中に埋まっているので、香港では停電は少ない方だと思います。
幸い私は今まで香港に停電にあったことはありません。
しかし、想定外なことが起こる昨今、香港の家でも停電が起こることを想定しておきましょう。
今回の台風では、一部の地域で停電があったようです。
うちは停電こそありませんでしたが、結構な頻度で電気が一瞬(ほんの一瞬)消えました。
テレビもシグナル8~10の間はずっと見れたり見れなかったりでした。
<対策>
・携帯電話の充電はフルにしておく。
・懐中電灯を準備しておく。(意外と香港人は懐中電灯を持っていない)
・携帯で最新の気象情報を見れるようにしたり、テレビ以外からも情報が取れる環境を作っておく。
いかがでしたか、今後もまたスーパー台風のような規模の台風がくるかもしれませんので
台風が来ると分かったら早めに、むしろ日頃から台風対策をしておきたいものですね。
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