2018年9月25日火曜日

<悲報>Supper momentの新曲はファンの間で賛否両論


こんにちは、ヒナタです。

今や香港を代表する人気バンドとなったSupper momentの新曲が出ました。
しかしながら、彼らのファンの感想は真っ二つ・・

鐡樹蘭時代からVo.Sunnyを陰ながら応援してきた私からすると
香港の音楽市場って20年前と全然変わってない!と思わざるを得ません。

そもそも、Supper Momentの主幹であるVo.Sunnyは
鐡樹蘭というNu-metalバンドを組んでインディーズで活躍していて、
その少し後にSupper Momentで全く違うメンバーと別のバンドを組みました。

私は最初に見たのが鐡樹蘭でした。
メタル系の音楽に馴染みがあったかというと全然ありませんでしたが、
ロック系であればそれなりに聞いていたし、日本の音楽にもシャウトをする
アーティストはいるので抵抗はありませんでした。

鐡樹蘭はライブパフォーマンスも独特で、
Vo.の技量はもちろんメンバー全員がすごく熱いので
自然と観客を巻き込んでライブを盛り上げているのが印象的でした。

しかしながら、鐡樹蘭はやはり一部のファンから支持されるものの
香港の音楽業界で大衆相手にやっていくにはちょっと奇抜すぎたようです。

SunnyがSupper Momentを結成して、歌を聞いた時は衝撃を受けました。
Supper Momentはバンドの形をしているけれどもバラードばかり、
メンバーのルックスやキャラは尖っていないし、
Sunnyも鐡樹蘭の時と比べてなんだかゆるい雰囲気になっていました。
これでは、まるでアイドル扱いされていた頃のBeyondのよう・・・

案の定、Supper Momentがデビューして間もなく売れ出すと
私を含め鐡樹蘭のファンは何だか寂しい気持ちになりました。
あれだけ夢を追いかけて社会に反抗して尖っていた人が、社会人になった途端、
髪も黒く染めてすっかり普通のサラリーマンになってしまったような。

Supper momentが軌道に乗り始め、知名度も上がると、
鐡樹蘭の方も活動するようになりました。
そうするとSupper momentのファンが自ずと付いてくるのですが
やはり鐡樹蘭の方のSunnyを受け付けない人が出てきます。

とはいえ、こういうのはよくあることです。
誰かのファンと言っても、いつからファンになったかで
ファンの中でも多少はズレがあるものですし、
ファン同士でも好きな曲が違って当然です。

そういうわけで、
鐡樹蘭ファンは鐡樹蘭が好き、
Supper MomentファンはSupper Momentが好き、
という風に別のバンドとして認識する風潮でした。

もっというと、
鐡樹蘭のファンはかなり少数、バンド関係者やインディーズ音楽ファン、外国人が多い
Supper Momentのファンは、香港ほぼ全土の若者、鐡樹蘭は聞いてみたけど無理、
そして稀にどっちもいける派、に分かれます。

やはりVo.Sunnyがバンドを二つ掛け持ちしているのがポイントです。
二重人格かと噂されるくらい、全く違うキャラに見えます。
鐡樹蘭では近寄りがたいカリスマオーラを出すダークなSunny
Supper Momentの時は優しいお兄さん、ポップスバンドのボーカルです。

そして問題のSupper momentの最新曲はコチラ
https://www.youtube.com/watch?v=LdveLfGK658&start_radio=1&list=RDMMLdveLfGK658

私は、今までのSupper Moment作品の中で一番好きです。
Supper Momentはバラード路線だったけれど、テンポが良くてロックな感じ、
電子音楽を多用したせいかA9とか、日本のバンドにも通じる所もあります。

この新曲は、私からするとSunnyが行きついた中間点、
鐡樹蘭では尖り過ぎていた部分、
Supper Momentでは優しすぎた部分、
それらをちょうど良い具合に中和させたポップス寄りのロックだと思います。

しかしながら、Supper Momentから入った大多数のファンは
「なんか最近の曲、鐡樹蘭みたいになってない?」
「鐡樹蘭とは別って言ってたわりに、似て来てるよね」
「電子音楽なんかを使うなんて、前のSupper Momentの方が好き」
と、かなり保守的な声が多数・・

忠誠を誓っているほどのファンは
「鐡樹蘭と比べることがそもそもおかしい」
「どこが鐡樹蘭なの?Nu metalはこんなんじゃないよ」
などと擁護する声も上がっています。

今までのSupper Momentは大衆寄り、流行曲寄りだと感じていました。
大衆寄りだったからこそ、ここまで知名度が上がりました。

Sunnyは決して無理をして音楽をやるような人では無いと思うので
おそらく鐡樹蘭もSupper Momentも、自分の違う面を出していて
社会的にはSupper Momentの方が受けたのだと思います。

私は個人的に、ステージで飛び跳ねて観客を煽っているSunnyの方が面白いので
これくらいパンチの効いた曲をやってくれる方が嬉しくなります。

それにしても、これくらいで鐡樹蘭みたいと言って怪訝そうな顔をするなんて
香港の音楽マーケットは20年前と全然変わっていないなと思います。
Beyondが20年ほど前に、香港ではバラードとかカバー曲とかポップスしか流行らない、
ロックを真剣にやれる市場がないといって日本に市場を求めて日本デビューしました。

あれから20年以上もたつのに、まだ香港では流行曲しか受け入れられないなんて
なんだか残念、そりゃBeyondも解散するわ、と思ってしまいます。

今回の新曲、これくらいで昔のSupper Momentと変わったなどと
わーわー言うなら、バンド音楽なんて聴かずに他のアーティストを聞いた方が無難です。

いつまでも安全地帯ばかり聞いる人たちです。
日本のロックバンドは安全地帯だけではありません。
その後も色々とバンドが出ています。

せめてハイロウズ、聖飢魔Ⅱ、東京事変、
マキシマムザホルモン、One ok rock、Uverworld,
その辺りも聞いてほしいけど・・最初から受け付けないんだろうなあ。





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