2018年10月6日土曜日

「飛蛾投火〜ボクが見た中国、映画に夢を追う人たち〜」はリアルな中国人が描かれていた

こんにちは、ヒナタです。

9月23日に関西テレビで「飛蛾投火〜ボクが見た中国、映画に夢を追う人たち〜」
というノンフィクション番組をやっていました。

とても興味深い内容だったのでご紹介します。

中国人が中国人を撮影して日本で放送する

今回の「飛蛾投火〜ボクが見た中国、映画に夢を追う人たち〜」は、
日本に住んでテレビ関係のお仕事をしている中国人が撮影したドキュメンタリーです。

中国人が中国人を撮影する方が、カメラが向けやすそうな気がします。

だいたいの内容
変わりゆく中国で、現在は空前の映画ブーム。
中国産の映画もずいぶんと増えました。

中国には「横店」という街があります。
ここは街全体がハリウッド・・というか、私が例えるなら太秦映画村なのです。

「横店映視城」は世界最大の映画撮影スタジオで、
故宮(紫禁城)と全く同じサイズのレプリカがあったり、昔の広州の街並み、唐の時代の街並みなど
色々な時代設定に合わせた街が実際に作られて、映画の撮影に使われています。

さすが中国、場所だけはいくらでもあるし、何をするにもスケールが大きいですね。

この村には近頃、俳優を夢見る中国人たちがエキストラ役を得るために多く住んでいます。
中国ではエキストラは当日募集、この街に住んでチャンスを狙うことになります。

この貧しい農村が出身の俳優・王宝強が16歳でエキストラとして役者を始め、
現在32歳となった王宝強はキャリアを築き年収5億円を超えるスターとなりました。

その後を追う様に、エキストラから始めて、スタ―を目指す人が増えました。

そんな中から数人に焦点を当てて、番組は進みます。

1.スターを夢見るおじさん

曾建さんは42歳、もう6年も横店に住んでいます。

エキストラでの出演はさせてもらえるものの、それ以上の仕事はありません。
映画製作の知識があるので、自分を主役に自主制作映画を作っては自己満足の日々です。

もういい年なんだから諦めた方が良いと思うのですが、
本人はこのために人生をささげているようで、スターになる夢は捨てていません。

どう考えても、将来この人が主演の映画が世の中にでる日はなさそうですが、
あまりの前向きさ、自分を信じて止まない気持ちはすばらしいなと思いました。

2.ナルシストな若者

劉営さん24歳は妻子を残して横店に来ました。

映画関係者の目にとまるように毎日朝から街で歌を歌っています。
「自分をスターとして起用しないなんてこの街はレベルが低いな」という様子。

まだ若いし、ちょっとナルシストな服装、髪型、しぐさ。
見た目がすごく悪いならともかく、ハンサムに見えそうで違うのでややこしいです。
歌もお世辞にもうまくありません。

本人は自分にものすごく自信があって、いつかスターになると信じて止みません。
この自信過剰はどこから来るのでしょう・・・・その自尊心の高さは拍手ものです。

3.勘違いおばさん

徐玲さんは30代、夫と子供を残して一人でやってきました。

どうみても普通のおばさんですが、この人もまたスターを目指しています。

息子にいい生活をさせたいから、スターになると決めたそうです。
「スターになれば、適当に演技すればがっぽり稼げるでしょ」
という発言から、世の中をどれだけ知らないんだと思いました。

どんな職業にしろ、楽して稼げるなんてことはありません。
適当に演技しているように見えても、演技は簡単ではないはずです。
どんなスターでも努力をしてきて今があるはずです。

このおばさんに関しては、現実を突きつけられていました。
オーディションで全く相手にされない上、ブスなおばさんが主演の映画なんて誰も見ない、
と言われてしまいます。まあ、それを言ってはおしまいですが、そういうことでしょう・・・

もちろん俳優さんには個性的な顔をしている人はいますし、色んな役が必要ですし、
みんながみんな美男美女かといえばそうでもないのですが、
それにしても一般人の中の一般人という身なりのこの徐さんでは難しいでしょう。

しかもスターは楽で稼げると思っている考えに問題がありそうです。
このおばさんに関しても、自分はスターになれると信じているところだけは尊敬します。

結局、夢破れて夫と子供が待つ家に帰って行きました。
家族にとっても、それで良かったと思います・・・。

まとめ

ドキュメンタリーはあくまで事実を撮っただけで、
番組内で何か評価したり意見したりすることはありませんでした。

こんなに風変わりな3人を撮っても、特にコメントはありませんでした。

私は個人的にこの3人がスターになるのはかなり難しいだろうと思いました。

しかし、3人に限らず、これがリアルな中国人なのだと思いました。
自分を信じて止まない、自分を認めない社会が悪い、このままでいけると思っている・・

もっと謙虚になった方がいいんじゃないか?と思わずにはいられません。
自分を見直したり、努力したり、そういうことは必要ないのかと。

でも、これが中国人です。

これからも香港にわんさか入って来る中国人。
日本にも世界にも押し寄せる中国人。

なんだか、こんな強い人たちを相手にしたら、負けそうな気がしました・・・

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