香港の不動産価格が年々高騰しているのは周知のことですが、
ホテルの宿泊料金も数年前に比べるとかなり高くなりました。
日本同様、香港も大陸からの中国人観光客が増え
ホテルの予約も取り合いになっています。
昨今、高級ホテルとは違う路線の格安ホテルも新しく増えてきましたが、
それでもホテルの相場は高止まりしています。
そんな時、Airbnbなど民泊の活用を検討してみてはいかがでしょうか?
香港のホテルの種類
まずは香港へ旅行に来る場合の宿泊先の種類をまとめてみます。高級ホテル・・ペニンシュラやシェラトンなど世界的な五ツ星ホテル
中級ホテル・・カオルーンホテルやキンバリーホテルなど三ツ星~四ツ星
ツアー客向けホテル・・パンダホテルなど立地条件がいまひとつで格安のほホテル
以上が多くの日本人観光客が宿泊する一般的なホテルの種類です。
ホテルの種類は多種多様に
そして近年増えている新しいタイプのホテルですが
ホテル・アイコン・・理工大学が経営しています。
ホテルや観光、マネージメントなどを学ぶ学生さんが実習をする場にも使われています。
ザ・ラックス・マナー・・デザイナーズホテル、好立地で格安、穴場のホテルです。
いずれにしても、新しいだけあって価格は高めです。
宿泊者も、古くからある四つ星ホテルに泊まるなら、
設備の新しい四つ星ホテルに泊まりたいですよね。
老舗の酒店
あまり一般の日本人観光客が宿泊しない、ガイドブックに載っていないホテルが実は香港には無数にあります。
○○酒店、と書いてあったらホテルのことですが、
雑居ビルなどに入っている酒店は、ほぼラブホテルのことが多く
一般の観光客が宿泊するためのものではありません。
ゲストハウス
バックパッカー向けに以前からゲストハウスというものはありました。
ラッキーゲストハウスなど、日本人が経営するゲストハウスとして有名ですよね。
(私は利用したことがありませんが、2016年に無くなってしまったようです)
ラッキーゲストハウスは85年のオープンからずっと日本人バックパッカーの心の拠り所でした。
Airbnbなどまだなかった時代、スマホどころかネットも身近に使えなかった時代、
バックパッカーも今ほど市民権を得ておらず、さすらいの異端児のような存在だった頃です。
余り知られていませんが、実は他にもゲストハウスはいくらでもあります。
やはり香港人が経営しているゲストハウスというと旅行者も不安になるようですが
私が常宿として学生時代に利用していたゲストハウスはオーナーが香港人で
奥様が日本人という宿でした。(しかし奥様は子育てに忙しく運営に全く関与していなかった)
今なぜAirbnbなのか
香港の主な産業は観光業、国際都市で常に旅行者が出入りしています。
Airbnbの当初の目的は、空いている不動産(自宅の一室や、使わない所有物件)を
観光客に提供し、まるでその国に住んでいるかのように過ごしてもらうことでした。
しかしながら、利益目的でAirbnbビジネスを始める人が増加しました。
日本でも、民泊法案について何度も議論され、法改正は今後も見込まれます。
そういった方の縛りが面倒で撤退していく人も絶えません。
ところが香港では、そういった法案については日本ほど神経質に議論されません。
これもビジネスチャンス、資金のある人がどんどん参入して市場を盛り上げています。
Airbnbは宿泊先の選択肢の一つ
香港人のような暮らしを体験したいから、Airbnbを選んだとしたら残念ながら間違いです。
香港人の自宅の一室を客室として与えてもらい、
お風呂やキッチンを住人と共有し、
時には住人の食事に呼んでもらって家庭料理をご馳走してもらう・・
なんてことはまずありえません。
そもそも香港の住居環境は劣悪です。
もちろん貧富の差が激しいので、金持ちは豪邸に住んで毎晩夜景を眺めており、
収入が少ない家庭は公営住宅の狭い1DKに家族四人が住んでいたりします。
30代でも兄弟と二段ベッドで寝ている、なんて人はザラにいます。
香港映画で見たような一般家庭にお邪魔しようものなら、
他人に貸せるほどの空いているスペースなんてまずありません。
なので、香港のAirbnbはまず利益目的のために作られたものと言えます。
内装も、特に香港らしさを意識したタイプのものはなく、
IEKAなどの家具で無難にコーディネイトされています。
逆を言えば、宿泊客をちゃんと意識したつくりになっており競争も激しいので
それなりにちゃんとした設備・清潔さのお部屋になっています。
香港らしさはありませんが、ホテルよりちょっとリーズナブルに抑えたいという時
利用してはいかがでしょうか。