2018年5月4日金曜日

ひったくりに遭ってしまったら①予感があった?


こんにちは、ヒナタです。

今日は重い腰を上げて、ひったくりの経験について書こうと思います。

ブログを始めた当初からこのテーマは必ず書きたいと思っていたものの、
詳細を書こうと思うとまたあの嫌な一部始終を詳細に思い出さなければならないので、
なかなか書く気になれなかったのです。

もう7年になりますが、それくらい犯罪の被害に遭うということは精神的な後遺症を残します。

皆さんが同様の被害に遭わないように、或いはすでに遭ってしまったのなら、なるべく早く元の生活に戻れることを祈って書いて行こうと思います。

今日はまず、私がひったくりに遭ったケースと、結果論ですが、ではどうすれば遭わなかったのかについて書いてていきます。

嫌な予感がしたー無理矢理なチケット手配
時は遡って2011年2月の旧正月のことです。

私には付き合いの長い香港人の友人がいました。
その友達は数年前に上海に移住して行ったのですが、久々に連絡を取り合い、お互い旧正月に何も予定がないことから台湾へ一緒に旅行でもしようかと言う話になりました。

しかし旧正月を目前に、飛行機のチケットは取れるはずもありません。わずかに残っている席はバカ高い値段で、どうしようかと二人で悩み、それでも香港にいてもつまらないし何がなんでも行こう!と決断しました。そしていざチケットを買おうと思ったら、友達は台湾へ行くにはビザが必要だから今から申請をしていたら間に合わないと言い出しました。今でこそ香港人はインターネット上で台湾のビザが取得できるようになりましたが、当時は事前に準備が必要だったと記憶しています。
(現在なら香港人は台湾着いてから入国審査をする直前にビザを取得できます)

とにかくそう友達が言うので、目的地の台湾は消えました。そして別の行き先として候補にあがったのが海南島でした。前々から「中国のハワイ」という噂は聞いていて私は興味があったし、友達も行ったことが無いというので次は海南島のチケットを探しました。しかし台湾同様、どの航空会社も満席でした。もう今回の旅行は準備が遅すぎたと諦めるしかないかと思っていた矢先、友達から広州経由ならチケットがあるという連絡が来ました。ちょっと遠回りになるけれど、広州空港だって私にとっては初めての場所なのでいい経験になるかもしれません。とにかく香港出発は無理なのだから、広州出発に決めました。チケットは普段の倍以上はしたと思います。

さてチケットが取れたものの、同様にホテルもどこも満室で、高級ホテルから民宿まで色々な宿泊先を当たりましたがどこもいっぱいでした。こんなハイシーズンに残っている部屋なんていうのは、ろくなものではありません。それなのにハイシーズンの料金なのですから、なかなか納得が行く部屋が見つかりませんでした。色々な情報を参考に、ようやく三ツ星ホテルを予約できました。

全部を通して、何もかもが無理やりでした。納得がいかない料金でもしぶしぶ受け入れ、チケットとホテルを手配しましたが、なんだか行きたくないなあという気持ちがずっとありました。

嫌な予感がしたー海南島に上陸
この嫌な予感ですが、それが海南島へ向かう飛行機の中でもずっと感じていました。
香港から深セン、広州空港を経由して海南島へのフライトというかなり面倒くさいルートだったのですが、それで疲れていたせいかもしれせんが、旅行する時のわくわくした気持ちが全然湧いてきません。なんだか、気が進まないという気持ちばかりが心に広がっていました。

今でも覚えていますが飛行機の上から海南島を見下ろした時も、空港から出た最初の瞬間も、旅行だというのに全然楽しさが沸き起こってきせんでした。なんだかテンションが上がりきらないままでした。

空港に着くと当然のように白タクの運転手が群がってきて、自分のタクシーに乗れと言ってきます。こういう交渉は日本人の私よりも香港人であり上海住まいの友達の方がスムーズなはずですから、友達に任せたのですが、なぜか友達が選んだ運転手は前歯が抜けたホームレスのような身なりの中年の男でした。それもまたテンションが下がりました。

ホテルまで行ってもらうにしても、そんなホテルは知らないだの自分の紹介するホテルに行った方がいいだの、東南アジアのタクシーにありがちな営業をしてきて、それも気にいりませんでした。友達がそこはなんとかかわしてくれたので良かったのですが、最初に接した現地人がこういう輩というのはさらに海南島へのイメージダウンにつながりました。

 どうしてそこまでして行ったのか
出発前の話だけで長くなりましたが、要はずっと「なんだか嫌な予感」がしていました。

これは結果論でしかありませんが、どうしても気が進まない時というのは、やはり第六感が何かを感じているのかなと思ってしまいます。

普段でも嫌な事というのはまとめてやってくると思いませんか?

私はだいたい、何かツイてないことがあったらその日のうちにあと三つは嫌なことが起きます。
例えばなぜか今朝はバスがなかなか来なくて会社に遅刻ギリギリで着いて、そんな時に限って社長がいる日で、電話に出たら自分の担当している仕事でトラブルが起きていて、同時に別件で自分の書類ミスが発覚し、同僚とランチに出たら自分の分だけ待てど暮らせどなかなか来なくて・・

などなど、大したトラブルではないにせよ、日常のちょっとしたツイてないことって同時に重なって起こる気がしてしまいます。私はそういう時、一つめでだいたい今日の風向きを予想します。会社に行くとか、誰かと約束したり、どうしても外出しなければならない時は仕方ありませんが、もしそうでなければなるべく外出せずに家でおとなしくするようにしています。

この時の海南旅行は、旅行を中止するタイミングは何度かありました。台湾旅行が無理だと分かった時、海南島もチケットが買えないと分かった時、など旅行自体をやめる選択肢はいくらでもありました。むしろ私の旅行を阻むかのように、チケットが無い、香港出発便が満席、という状況でした。
それでも、もう友達とも話を進めているし乗りかけた船というか後に引けない気持ちもあって、半ばもう何が何でも無理やりにでも行くしかないという気持ちで準備をしていました。

今から思えば、そうまでして無理に行く必要は無かったと思ってしまいます。

もちろん結果論です。

それでもやっぱり今の私は、痛い目に遭っているからこそ、保守的に考えます。
もし嫌な予感がするなら、何だかわからないけれども乗り気になれない時は、
出来る限りやめておくのが賢明です。

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