こんにちは、ヒナタです。
前の記事で英文レジュメの書き方について紹介しました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/02/blog-post_27.html
その中でも触れましたが、香港ではレジュメに希望給与を書いておきます。
いきなり自分で給与を決めるのも難しいと思いますので、コツを書こうと思います。
どうして給与額を書く必要があるのか
日本では会社側が給与を決め、募集要項に書いて提示しますよね。香港を含め、海外では給与は応相談ということが多いです。
もちろん企業側にも目安となる給与額がありますが、それは決定ではありません。
面接に来た人物を見て、その人と給与交渉をして決めるのです。
募集要項に書かれた金額をそのままレジュメに書いて提出しても良いのですが、
企業側が若干低く提示していて、それを鵜呑みにしてしまってはバカを見ます。
商売の世界と同じく、最初に売る側は高く、そして買う側は低く希望を出して、
その間で両者が妥協しながら決着をつけていくのが当然の交渉法です。
まずは人材紹介会社と相談する
ではいくらと書けば良いのか、自分で自分の給与を決めるのは難しいですよね。香港で就職したいと思っている日本人なら、人材紹介会社を経由して仕事を探す人がほとんどだと思います。給与面に関しては、人材紹介会社も協力的なはずですので大いに相談しましょう。
なぜなら彼らの受け取る紹介料は、紹介した人の給与の1か月分など、
その人の給与をベースに算出されるからです。
紹介した人の給与が高ければ高いほど、紹介料も高くなります。
しかし企業側が値切ってきた場合、それに応じなかったため採用見送りになっては本末転倒です。
そのため、企業側の出せる給与と応募者の希望給与の折衝をするのが紹介会社の仕事です。
同様に、応募する側としても自分の中で最低どのくらい欲しいか決めておく必要があります。
希望給与を下回っても内定をくれれば良いと言えば、いくらでも足元を見られてしまいます。
希望給与を下回っても行きたい会社なのか、本当に納得できるのかが問題です。
実際に内定をもらった後で、給与額に満足できずすぐ辞めてしまっては意味がないですよね。
例えばこういうケース
例えば初めて日本人が香港で就職する場合、仮に何も特別なスキルがないとしましょう。どの業界でどの職種かによって、ある程度の相場があるので人材紹介会社に聞くと良いです。
応募するのが日系商社の事務職として、HKD15Kくらいが相場としましょう。
(Kというのは給与などでよく使われる1000の略です、つまり15KはHKD15,000となります。)
まず15Kかそれ以上を自分の希望給与と決めます。
人材紹介会社もそのくらい出してくれる企業を探して、数社ほど紹介してくれます。
その中から興味を持った企業に応募しました。
面接の結果「語学力やパソコンなどスキルは若干不足しているが人柄が気に入ったので採用したい」と言われ、給与は最初14Kスタートでどうかと言われたとしましょう。
<受け入れる場合>
もし他に内定をもらえそうな企業がなく、とりあえず香港で仕事ができれば構わないと思っていて、
さらにその面接の雰囲気も良くてその企業で働いてみたいと思えたなら、14Kで納得するかもしれません。企業の成長にもよりますが、多少は昇給しますので、給与はいずれ15Kにもそれ以上にもなりますので、少し低いところからスタートすると思えば良いでしょう。
<受け入れられない場合>
もし他にも内定をもらえるアテがあったり、急いで仕事を探しているわけではないという場合は無理に妥協する必要はありません。最低でも15K欲しいと思っていれば、まずは人材紹介会社を通して企業側に希望を伝えて交渉してもらいましょう。図々しいと思うかもしれませんが、企業の言いなりでは足元を見られてしまいます。1000HKDくらい別にいいかと思いがちですが、毎月の給与ですから一年で12Kになるのです。交渉の余地があるのか確認しましょう。もしどうしても14Kしか出せないと言われてしまえば、こちらも断る権利があります。
交渉することが当たり前
日本と違うのが、企業も応募者も同じ立場で駆け引きをするというところです。日本の場合は、採用するかどうか選ぶのは会社側で、応募してくる人よりも立場が上ですよね。香港だと、応募者も仕事や企業を選ぶ権利があるというのが全面に出ています。
日本の感覚だと給与交渉はガツガツした印象がありますが、香港では遠慮する必要はありません。むしろ企業の言いなりになって低い給与で受けいれてしまっては企業側としては安い買い物をしたことになりますが、同時に交渉力が無いバカだという印象がつくことも否めません。
何でも交渉すればよいというものではありませんが、自分の納得のいく給与額に近づける努力は惜しまないでほしいと思います。
私の例
私の場合、一番最初はなかなか仕事が決まらなかったので内定をくれた会社には藁をもすがる気持ちで入りました。もちろん給与は希望給与以下でしたが、採用してくれるだけでも有難かったので気になりませんでした。むしろこんな私を採用してくれたことに感謝していましたし、実際に自分のスキルは低かったから妥当といえば妥当な金額でした。給与も1年ほどで希望給与に届きました。次に転職した時の希望給与は妥協しませんでした。
前の会社で働いてスキルも伸びて、企業の方が自分を欲しがっていることが分かっていました。
他にも内定をもらっている会社があって、そっちの給与の方が高いから迷っていると人材紹介会社を通して言ってもらったらその給与に合わせて上げてくれました。
また、私も面接する側に立った時、募集しているポジションにぴったりの人が現れても
その人が他の企業に行ってしまったら結構ショックなものです。給与だけがネックで、お金のことだけで解決できるのなら、企業はある程度は給与を上げてもぴったりの人材に来てほしいものです。
よほど余裕のない企業でない限り。
いかがでしたが、自分の価値を金額で決めるのは難しいと思いますが、経験すれば慣れるものです。最初は人材紹介会社とよく協力してやっていってほしいと思います。