2018年2月16日金曜日

意外と違う、香港人の時間の概念


こんにちは、ヒナタです。

日本人に比べ、ほとんどの外国人は時間にルーズというのは有名な話ですが
実際に異国に住んでしばらくしても、時間の概念の違いを把握するのは結構難しいものです。

トラブルを未然に防ぐためにも、今日は香港人の時間の概念について書こうと思います。

会社に朝の遅刻は当たり前
例えば9時始業の場合、香港人は9時から9時15分くらいの間に出社して来ます。

日本の会社は基本的に遅刻は許されませんよね。
日本の場合、9時出勤なら8時半に出勤している人もいますし、8時50分に行っても遅い方です。
少しギリギリになってしまい8時55分に席につこうものなら、しばらく周りが気になってしまいます。

香港では多少の遅刻は多めにみてもらえます。というか、9時15分までに出社すれば遅刻と思っていないようです。出勤してすぐに仕事をはじめるわけではなく、デスクで新聞を読みながら朝ごはんをゆっくり食べて、トイレも行って、だいたい9時半くらいから徐々に業務にとりかかります。
もちろん香港人の上司はそれについて咎めることはありません。

私が勤めていたのは日系の会社で上司は日本人でしたが、こういう習慣だと受け入れていました。郷に入れば郷に従えというか、香港人のスタッフが堂々と9時を過ぎて出社してきても、他の管理職クラスの香港人スタッフは何も言いませんから、こういう文化だと理解するものなのです。

ただし退勤する時は時間厳守です。定時が6時なら、5分前からデスクの上を片付け、パソコンの電源も切って帰る準備をします。6時になったらすぐに席を立って帰っていくのが普通です。

9時出勤は守らないのに6時定時はきっちり守るのはおかしいかもしれませんが、
香港人に言わせれば9時出勤なのにわざわざ早めに出勤して、6時に帰らない日本人の方がちょっと理解できないのだそうです。

<対策>
ちなみに私はやっぱり日本人ですし、日本人の上司の目も気になってしまうので10分~15分前には出社していました。ちょっと遅れても9時前には出社していました。日本人として採用されているのですから、ここは日本人の感覚でいけば良いと思います。その上で香港人の習慣は受け入れるのが得策かと思います。

 待ち合わせは遅刻が当たり前
例えば友達と10時に約束したら、もちろん10時より少し前に到着するように行きますよね。日本人同士なら、向かっている途中から連絡を取り合い、10時になる前には会えているものです。もし1分でも遅れそうなら、途中でそのことを相手に連絡しますよね。

香港の場合、これほどきっちり約束の時間を守る人はまずいないと思って良いでしょう。
10時といえば、5分や10分の遅刻は当たり前です。それくらいは遅刻のうちに入っていません。
それに、10時きっかりに待ち合わせをしたのではなく、10時をすぎた頃という概念なので、はっきりと10時に現れることはないのです。

だいたい真面目に10時に待ち合わせ場所に行くと、相手の香港人は来ていません。
連絡をしてみると、まだ途中だと返事がきます。それも、だいたいあと1駅だとか、もう少し、もうすぐ着く、という風にいかにもすぐ到着するようなことを言ようなってきます。しかし実際はあと3駅も前だったり、まだだいぶと時間がかかる地点にいたりします。なぜ期待させるようなことを言うのか私にはいまだに理解できませんが、もうすぐ着くから、と大げさに言うのです。

<対策>
これで無駄にイライラしないためには、相手を良く知ることが大切です。
人によって時間厳守の人、普通の人、大遅刻の人、といますので分類が大切です。

・時間厳守の人は、日本人の感覚とほぼ一緒で良いと思います。10時に約束すれば10時~10時すぎには現れますし、あとどのぐらいで到着するか連絡してくれると思います。

・普通の人の場合は、10時15分くらいまで待ってみると現れると思います。連絡を取っても、今どこであとどれくらいかは返事をしてくれますが、あまり信頼できる情報ではない可能性があります。じっと待っているのもバカバカしいので、私はその場を離れて近くのショップを覗きに行きます。相手が到着したら連絡してくると思うので、それから待ち合わせ場所に戻れば良いでしょう。

・いつでも大遅刻の人というのが一定の割合でいます。10時に来てもいないので電話をしたらまだ家にいたとか、家から最寄りの駅に着いたばかりだとか、とんでもない場所にいたりします。何回か待ち合わせをしてみて、そういうことが続いたらもうそういう人だと思うしかありません。そして次回から待ち合わせ時間を1時間前倒しで伝えておきます。9時と言っておくと、だいたい10時~10時半頃に会えます。もちろん、何時に来るか把握できないので付近のショップを覗くなり、本人が到着するまではのんびり自分の時間と割り切って過ごしましょう。なんなら、本人が着いたと連絡して来た時に「今どこどこの店にいるから来て」と呼び出しても全く嫌味ではありません。

パーティにも遅刻が当たり前
大勢で集まるのが好きな香港人ですが、その集まり方も独特です。

私もBBQなり誕生日会なりパーティを企画したことはありますが、皆もちろん遅刻が基本です。
たとえば19時からパーティだと告知をしていたら、19時前に集まってくれるのは日本人だけです。みんなドタキャンなのかと不安になりますが、香港人はだいたい19時半~20時の間にパラパラと集まり始めます。そして20時を過ぎるとようやく人数もそろってパーティらしくなるのです。

だいたい出欠もあいまいで、パーティに招待すると「行く」「いけない」の返事よりも「行けたら行く」という返事が大多数です。主催側としては人数確認もしたいので、行けないなら行けないと言ってくれた方が助かるのですが、それでも「まだわからない、行けたら行く」と言うわけです。
デートやイベントなど、私のパーティよりも優先順位の高い予定が入っていて、それがキャンセルになったらこっちのパーティに来るのかな、優先順位が低いんだろうなと想像しますが、必ずしも何か予定がすでにあるとは限らないのです。香港人はチャンスを掴んで生きていく刹那的なところがあるので、1か月も先の予定に今から縛られたくないという気質もあるようなのです。

そしてパーティ当日、ようやく出欠がはっきりします。当日のパーティ開始直前になってから行く、行かない、と連絡が来ます。ドタキャンも結構な人数で現れます。そしてお約束ですが、全然知らない人を連れて来たりします。これでは事前に人数の把握なんてできるはずがないのですが、彼らはこうして集まっているのです。

<対策>
主催者側になると、パーティの予算に影響するので人数確認はできるだけ正確にしたいですし、しかし対象の増減があっても良いように柔軟に対応したいものです。
私が取っていた対策は、例えば30人のパーティとしたら多めに声をかけ、出席可能の返事を40人もらっておきます。食べ物は分けられるものを30人~40人分を用意します。椅子ではなくソファがある会場にします。とにかく30人でも40人でも対応できるようなセッティングをします。だいたいプラスマイナスで40人以内で収まります。

荷物の配送や修理
香港に住んでいると大型の家具を買って配送してもらったり、水回りや電気の修理に修理屋さんに来てもらうことがあります。ある程度は時間指定なので、ドライバーさんから到着前に電話連絡が来るものですが、日本ほど正確には来てくれません。

荷物の配送の場合、14時~15時の間に到着すると言われても、その時間に必ずしも来てくれません。せっかく外出を控えて家で待っているのに、待てど暮らせど来てくれないということは多々あります。こちらから連絡をしても「もうすぐ、今すぐ」という返事が返ってくるだけで、ずっと待たされます。ようやく到着したのは18時、なんてこともザラにあります。あちらも道路状況や他のお客さんとの兼ね合いがあって事情はあると思いますが、日本の感覚で待っていると疲れますよね。

<対策>
これは、もともと期待しないことに尽きます。時間通りに来ないと最初から思っておくのが得策です。荷物の配送は最近はわりと正確な人が増えてきたので、基本的には家で待っていて良いと思います。じっと待っていても仕方ないので家の掃除なり、他のことをして気を紛らわしましょう。時間通りに来ないと分かっている業者さんなら、こちらはこちらで近所くらいは出かけてしまっても構いません。到着したらむこうも連絡をしてくるので、「今から戻るから待ってて」と逆に待たせるくらいでも問題ありません。慣れないと思いますが、イライラしても始まりませんからね。

いかがでしたか、とにかく日本の概念とは違うということを肝に銘じて、細かいことを気にしないようにしましょう。逆に、香港式に慣れて日本人同士の待ち合わせなどに遅れないよう気を付けましょう。

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