こんにちは、ヒナタです。
占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」、当たるとは限らないものと言いますよね。
この「八卦」という言葉ですが、広東語ではよく使われます。
「八卦(パッグア」と発音し、「噂」だとか、「ゴシップ」の意味で使われます。
今日は香港人の「八卦」について書こうと思います。
八卦(パッグア)について
噂やゴシップという訳に当たるような言葉ですが、はっきり直訳できる日本語がありません。「八卦雑誌」というと、「ゴシップ誌」というような意味になります。
日本のいわゆる週刊誌、芸能人のスクープが載っているような大衆雑誌のことです。
また、根掘り葉掘り人のことを聞いてくる人のことを指して「八卦」とも言います。
例えば、オフィスで普段からあまり親しくない同僚からこう話しかけられたとしましょう。
同僚「ねえねえ、昨日尖沙咀であなたを見かけたわよ。男の人と一緒にいたわね」
私「ああ、うん・・」
同僚「ねえ、あの人誰なの?前に写真で見た彼氏とは違う人だったみたいだけど」
私「あなたって何でも聞いてくる人ね」
ここで「你 好八卦」を使用します。
日本語だったら、答えたくない質問は曖昧に回避しますよね。
広東語の場合は、ちょっと嫌味っぽく相手の性格をズバリ言うわけです。
どこからが八卦な人?
香港は基本的に噂好きな人が多い印象ですが、やはり全員そうではなく個人差です。オフィスなどで同僚と世間話などを話していると、とにかく香港人は皆声が大きいので会話の内容は周りの人に聞かれてしまいます。私は別に隠すほどの内容でなくても、目の前の相手に聞こえる程度の声で話しますが、相手は他の同僚が話に入ってきやすいように考えているのか?それとも単に声が大きいのか?とにかく遠慮なしに大きな声で話すのです。
他の同僚は、知らない顔をして仕事をしていますが、実はよく内容を聞いているものです。
まあ、そっちに聞こえるように話しているので、聞かれてしまうのは仕方ないですよね。
そして、そのちょっと耳にした内容について、後からコソコソと聞いて来る人がいます。
「彼氏できたんだって?」「上司のこと嫌いなの?」「最近ダイエットしてるって?」
そういう人に限って不思議と自分のプライベートはあまり明かさないのです。
プライべートや個人情報に詳しい
香港人は不思議と同僚の給料の額を知っています。給与なんて人事と経理と上司くらいしか知らない機密事項なのに、なぜか香港人は知っているのです。私はもちろん給与額を誰にも明かしていなかったのですが、上司のミスで給与額が同僚にバレてしまったことがあります。その後も少しづつ昇給しましたが、バレた時点から何年たっても、だいたいどのくらい昇給して、と考えるとおおよその見当がつきますよね。また、人のプライベートに平気で口を挟んできます。彼氏がいないというと、「彼氏を早く作りなさいよ」とか、「彼氏できた?」とか、「もう30過ぎてるのにヤバいんじゃない?」「子供産むなら早い方がいいよ」など、そういうことを男女問わず、年齢問わず、職位を問わず、ずけずけと言ってきます。日本では結構なセクハラになると思いますが、香港ではそれが普通になっています。
私は言われて嫌な気分でしたが、私の他に言われている子はどう思っているんだろうと思って聞いてみたことがありました。その女性は36歳で30代に入ってから一度も彼氏ができておらず、半分からかわれているような口調で「早く彼氏作りなよ」と言われていました。そこで聞いてみたところ、「別に嫌ではないけど、ちょっと恥ずかしい」と言っていました。意外でした。本人がそれで嫌な思いをしていなければセクハラにはならないので、これはこれで良いみたいです。
ともかく、それ以上もう質問に答えたくないという時は「你 好八卦」と言えば良いのです。
これが結構、威圧感のある言葉で相手も苦笑いしてそれ以上は聞いてこなくなります。
まあこちらは外国人なので「そんな言葉よく知ってるね」と変に感心されるかもしれませんね。
何でも聞かれることにいちいち正直に答える必要はありません。
給与だって、家賃だって、プライベートのことだって、何でも遠慮なく質問してきます。
香港人てこんなことまで聞いてくるんだなぁ、と素直に答えていたら馬鹿を見ます。
香港人は何を聞かれても言いたくないことは答えないものなのです。
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