こんにちは、ヒナタです。
以前、せっかくの休みなのでと旧正月の休暇中にヘアサロンへ行くと
お店は開いているものの、お客さんがほとんど入っていないことがありました。
よく見るとお客さんは日本人ばかり。
美容師さんによると香港人はお正月期間中は髪を切ってはいけないのだそうです。
香港では、この期間にやってはいけないという禁忌事項があります。
最近の若い人はあまり厳密に守っていないようですし、外国人が守る必要はないかもしれませんが、どんなものがあるのか見てみましょう。
年初一(元旦)
元旦にあたる年初一は、最も禁忌が多い日でもあります。・朝はお風呂に入ったり、髪を洗ってはいけません。前日の大晦日の夜に済ませておきます。
これは「洗(サイ)」と「死(セイ)」の発音が近いので忌み嫌われているのです。
それに前の年の汚れは前の年のうちに洗い落として新しい年を迎えるのは理解できますね。
・朝は他人を起こしてはいけません。起こされると、人にせかされる一年になるからです。
・昼寝をしてはいけません。これは農村のいわれで、居眠りをしてサボることを意味します。
・相手が寝ているところに新年の挨拶をしに行ってはいけません。相手が起きている時に訪問します。そうしないと寝ている人が寝床にいる一年、つまり病床に伏せることを意味します。
・殺生をしてはいけません。そのため元旦は精進料理を食べることになります。また、お粥や甘くない湯丸(伝統的なお団子です)を食べると、貧乏な一年を過ごすことになるので避けなければなりません。甘くない湯丸は「咸湯丸」と言いますが、別名「乞丐飯」(物乞いの飯)とも言われており、商売人などは特に避けるべきものなのです。
年初二
元旦は殺生しないため精進料理で質素に過ごすため、お正月の二日目にようやく豪勢な食事を囲むことができます。また、二日目は嫁いでいった女性が実家に帰って新年の挨拶をする日でもあります。元旦は嫁ぎ先で過ごし、二日目にようやく実家に挨拶をしに行けるというわけです。元旦の他にも、お正月の四日目と五日目も嫁の実家の運気が下がると言われ相応しくありません。
帰省時に持っていくお土産は偶数にする必要があり、奇数は避けなければなりません。奇数は葬式の時にのみ使用するからです。
年初三
・この日は「赤狗日」と言い、挨拶には適していません。・「ネズミの嫁入り」と言われ、早置きして、家の中に塩を米を撒きます。
年初四
財神(お金の神様)を迎える日です。
年初五
・元旦から四日目までゴミは「金運」とされ捨てないのですが、五日目以降は「貧乏運」となります。そのため五日目になると貯めたゴミをきれいさっぱり捨てます。
・五日目のことを「破五」とも呼び、元旦からの四日間の禁忌事項を破る日です。
・この日はご飯ではなく餃子を食べます。
年初七
・この日はひとりひとりの誕生日という日です。・外出せず、家の中でゆっくり体と心を静めます。
・この日は「人の日」でもあります。古代中国の神話によると創世者は七日間のうちに生物を作り出したとされ、最初の六日間のうちにニワトリ、犬、豚、羊、牛、馬が誕生し、七日目に人が現れたというのです。そのためこの日が誰もの誕生日となるのです。
年初八
・七日目に心身ともにお休みしたことに続き、この日は仕事へ復帰する準備をします。
年十三
・新年を迎えて豪華な食事をしたあとなので、あっさりしたものを食べて胃腸を休めます。いかがでしたか。日本にはない独特の禁忌事項がありますね。
この上記以外にも、お正月の期間中は「破」、「死」、「病」、「輸」、「敗」などの不吉な言葉の使用は避けるべきです。もしうっかり言ってしまったら、すぐに唾を吐き出して「童言無忌」と言うと無かったことにできます。
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