2018年2月25日日曜日

日本人と香港人、飲茶の違い


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港ならではの飲茶のお話です。
香港に来たことがある人なら、誰でも一度は飲茶をしたことがあると思います。

私も初めて香港に来た時、ガイドブック片手に飲茶をしたものです。
旅行者にありがちなのですが、最初は夜ごはんに飲茶を食べに行こう!と思ったものの
夜にやっている店はありませんよね。

今でこそカジュアルな飲茶の専門店ができましたが基本的に「飲茶屋さん」というのは無く、「○○酒楼」など中華料理のレストランで朝から夕方までの間に提供されています。夜は潮州料理なり、広東料理なり、火鍋なり、それぞれのレストランごとのお料理を提供しています。

日本人の飲茶の定番メニュー
日本人が頼みがちな飲茶のメニューは下記です。

叉焼包(チャーシューバオ)
燒賣(シュウマイ)
蝦餃(海老餃子)
小龍包(ショウロンポウ)
春巻(春巻き)
腸粉(ライスペーパー包み)
芒果布丁(マンゴープリン)
蛋達(エッグタルト)
芝麻球(胡麻団子)
糕(マーラーカオ)

これらは日本でも人気のある点心です。
日本人に馴染みのあるものばかりですね。

香港に住んでいて、日本人と飲茶に行くと大体こういうメニューに偏ります。

香港人の飲茶の定番メニュー
ところが、飲茶の本場の香港人と一緒に飲茶に行くと、ちょっと違った頼み方をします。

叉焼包(チャーシューバオ)
燒賣(シュウマイ)
蝦餃(海老餃子)
小龍包(ショウロンポウ)
春巻(春巻き)
腸粉(ライスペーパー包み)

これらは香港人もよく頼むのですが、日本人に人気のデザート系はあまり頼みません。

それから、まんじゅうや餃子など個別につまめる点心以外にも、
おかずとして取り分けて食べるようなメニューも好きです。

鼓汁蒸鳳爪(鶏の足の黒豆ソース蒸し)
糯米鶏(鶏肉入りのおこわ)
蘿蔔糕(大根餅)

それから、日本人があまり頼まない(馴染みのない)下記の点心ですが、
香港人と一緒に行くとよく頼みます。

鮮竹巻(湯葉包み)
山竹牛肉球(ビーフボール)
 鹹水角(ひき肉入り揚げもち)
 糯米鶏(ローマイガイ)
蘿蔔糕(ローバッコウ)

さらに、野菜とご飯ものが欠かせません。

点心を頼んだら、必ず茹で野菜(レタスやガイラン)か、炒めた野菜(空心菜など)を頼みます。
ご飯ものは炒飯と炒麺(焼きそば)をひとつづつ頼むのがよくあるパターンです。

お茶の気配り
飲茶の作法の基本中の基本ですが、お茶を注ぐことを忘れてはいけません。

日本人同士で行くと、どうしても点心を食べることばかりに夢中になってしまいます。
お茶は無くなったら自分で入れるか、或いは気の利く人が気を遣ってたまに入れてくれます。
入れてもらったら「あ、すみません」などどいちいち言わなければならないしちょっと面倒ですね。

しかし香港人と行くと、両隣の人のお茶は常に満タンでなければなりません。
言うならば上司のビールが空になる前に注ぐように、湯飲みからお茶が半分もなくなる前に
誰かがサッとお茶を注ぎ足してくれます。そのため、お茶は常になみなみと注がれているので気づいたら結構お茶を飲んでいるものなのです。これが飲茶の飲茶たるゆえんなのかもしれません。
香港人は注いでもらっても恐縮することはありませんので、テーブルに指をコツコツと鳴らしながら「むごーい」と言います。

日本人はつい食べる方に走りがちですが、お茶を注ぎ合うことも忘れないでほしいですね。

いかがでしたか。書いているだけでも飲茶に行きたくなってきました。
ぜひ、香港で飲茶に行くときは、変わったメニューにトライしてみてくださいね。

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