2018年2月11日日曜日

非喫煙者にやさしい香港のタバコ事情


こんにちは、ヒナタです。

今日はちょっとバスで外出していました。
帰りのバス停がビルの入り口の近くだったので、タバコを吸っている人が多くいました。
タバコの煙から逃げたいけれど、バス停の列にならんでいたため、そこを動くわけにもいきません。
久々にタバコの煙を我慢しました。帰ってきたらコートや髪にタバコの匂いがついていました。

今日は香港と日本の喫煙事情について書いていこうと思います。

香港のタバコは高い
香港のタバコは高く、60HKD(1000円)前後します。結構高いですよね。
日本と同様に香港でもタバコによる健康被害が懸念されており、タバコの値段には多額の税金が含まれています。こんなに高かったら自ずと本数も減りそうですし、いっそ禁煙しようかなという気になる人がいるかもしれませんね。そう思うと日本はまだ安い方で、気軽に楽しめます。

また、仕事で香港から中国に出張がある人は、免税範囲(19本)までタバコを持ち込めるので、出張のたびに購入しているそうです。19本というと少ないでしょうが、実際はそこまで細かくチェックされないので大胆にもカートンで持ち込んでいる人もいるようです。ただしチェックが入れば課税されますので、やはり免税範囲は守った方が無難でしょう。

ついでに香港のタバコの箱のパッケージですが、かなりグロテスクです。
正面の半分以上の面積をとって、喫煙がもたらす健康被害の写真が印刷されています。
黒くなった肺、痩せこけて肌がボロボロになった女性、ガイコツなど、本気で怖い写真です。
「喫煙は死に至る」とまで書いてあります。ここまで警告されても喫煙者はタバコを吸うのかと気になりますが、喫煙者はあんなパッケージでもいつも見ているため見慣れてしまうのだそうです。

屋内は全面禁煙
香港は屋内全面禁煙です。

レストランも、バーも、オフィスも、ショッピングセンターも、屋内で喫煙すれば罰金となります。
喫煙は屋外に限りますので、どんな天気であろうがとりあえず外に出て吸うことになります。
香港の街中の至る所にあるオレンジ色のゴミ箱の上の部分は灰皿になっていますので、ゴミ箱を囲んでタバコを吸っている人の姿をよく見かけます。そのためにレストランの前やビルの前には、喫煙者が集まりやすくなるのです。

屋内全面禁煙というのは、私のような非喫煙者には大変ありがたい条例です。喫煙者の方にとっては面倒だし、肩身が狭い思いをするのかもしれません。しかし昨今やはり副流煙による健康被害が騒がれていますし、妊婦さんや子供の健康には特によくありません。非喫煙者を守るために全面禁煙は必要な対策だと思います。

日本は大きく遅れている
屋内全面禁煙の香港での環境に慣れてしまうと、たまに日本に帰るとカルチャーショックを受けてしまいます。日本でレストランに入ると禁煙席というものはありますが、実際は喫煙席と同じフロアですから、いくら禁煙席にいてもタバコの匂いはしますよね。どうして非喫煙者なのに副流煙を吸わせられないといけないのか、理不尽だとさえ思ってしまいます。あまりにタバコ臭いレストランは入店をためらって別の店に行ったこともあります。

日本の方が色々な面で進んでいると思いがちですが、こういう部分では香港の方が進んでいます。WHOも分煙は意味がないとして日本には全面禁煙を勧めているようです。東京五輪までに屋内全面禁煙となってくれれば非喫煙者としては嬉しいのですが。

女性は特に敏感
非喫煙者の中で、女性は特にタバコの匂いに嫌悪感を示します。私も以前の会社にいた時、工場にいるとシンナーや化学薬品の匂いがたちこめていることがありました。私はこういう匂いを少しでも嗅ぐと、息を止めていたくなりました。一口吸い込んでしまったのは仕方がないとして、二口目、三口目は絶対に吸うもんかと我慢します。これは私だけでなく、女性はこういった鼻をつく有害な匂いには敏感に反応し、嫌がるのだそうです。確かに、そういう場面でもなぜか男性は平然としていられるのです。シンナー臭いなあと言いながらもその場に身を置き続けています。女性のように一刻も早く出たい、という反応はしないのです。これは女性特有の生まれ持った防衛反応なのかもしれませんね。本能的に女性は子供を身籠る可能性のある自分の身体を守ってしまうのかもしれません。

他人の自由を侵害しない社会
昔勤めていた会社の社長はヘビースモーカーで、とにかくずっとタバコを吸っていました。その社長と出張などで移動すると、いつでもどこでもすぐにタバコ休憩になりました。内心、こんなもの吸ってなにが楽しいのだろうと冷ややかな気持ちで社長がタバコを吸い終わるのを黙って待っていました。そんな時、社長はこう言いました。「タバコを吸わない人って何が楽しくて生きているんだろうと思うよ。タバコほどいいものはないのになぁ」

まだ20代だった私はショックを受けました。タバコが好きな人の気持ちって、ここまで強いものなのかと衝撃を受けました。それまではせいぜい、「身体に悪いってわかっているんだけどねー」くらいの気持ちかと思っていたのですが、そんなこと全然気にしていませんでした。むしろ非喫煙者に対する憐れみを込めて、タバコを吸ったらこんなに良いのにとまで言っていました。今だにこの時の言葉を忘れることができません。

それから、吸いたい人がここまでタバコを生きがいとしているなら、たとえ病気になろうが寿命が縮もうが、本人がそうしたくてやっているのだから幸せなんだろうと思う様になりました。

しかし、それはそれとして、非喫煙者にしてみればタバコの煙は自分の健康を害する無差別な攻撃としか受け取れません。吸いたい人が吸うのはともかく、吸いたくない人が吸わされる副流煙は迷惑そのものです。これを解決するにはやはり屋内全面禁煙という対策がベストなのでしょう。

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