2018年2月7日水曜日

やっぱり大雪でも出勤する日本人


こんにちは、ヒナタです。

日本はここ最近毎日寒く、記録的な積雪が報道されていますね。
前回の記事では台風時の香港と日本の違いを中心に書きました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/#!/2018/01/blog-post_28.html

大雪の中を出勤する日本人を見ていると、何時も複雑な気持ちになります。
そして、日本人の中にも危険を冒してまで出勤することに疑問を抱いている人もいます。

結局のところ、どうするべきなのでしょうか。
例えばこういうケース
「電車通勤で片道2時間ほどかかる場所に住んでいるAさんが、大雪のため30分ほど早めに家を出たら電車が時間通りに来なくて結局遅刻した。他の社員はそれほど遠くない場所から来ていて定時に出勤しており、上司にはもっと早く家から出るべきだと叱られ納得がいきませんでした。」
大和魂派
地震は仕方ないとして、台風や大雪は前もってある程度は準備ができるものなので、定時通りに出勤できないのは本人の準備不足と見なされてしまいます。前日に会社近くのホテルに宿泊するなり、交通機関の乱れを想定していつもより2時間は前もって家を出るなど、あらゆる手段を使ってでも定時で出勤するのが正しいという考えです。

この例の上司もそういうコンセプトのもと、Aさんが30分しか前もって出勤しなかったことは本人の落ち度であるとみなします。もちろんAさんが早く出ただの、大雪だから仕方がないだの言い出したとしても、それは全て言い訳にしか聞こえません。定時で出勤するのは社会人として当然のこと、リスク回避はできて当然、それが社会人というものだと言います。

私たちは小さい頃から、この大和魂を持った大人たちに囲まれて育ってきたと思います。異常なまでに厳しい部活やブラック企業でも頑張ってしまうのは、そういう厳しい環境に耐えてこそ成長するのだと思ってしまうからです。最近になってようやく見直されて極端な意見に疑問を抱く人も増えましたが、厳しさの線引きは難しく、無理をしてしまうのが私たち日本人なのです。

今になって行き過ぎた考えただと言うのは簡単ですが、こういう大和魂がこれまでの日本を発展させてきたのです。世代の上の人ほどこの気質が強く、無理をしてでも社会や人々のために貢献してこそ美しいと思っていたからこそ、今の日本があるのです。
新時代派
では、こちらのAさんですが決して大雪に便乗してちょっとくらい遅刻してもいいやといういい加減な気持ちはなく、普段から真面目な人だとします。本人なりに30分ほど前もって家を出て、そこへ交通機関の乱れが予想より大きく遅刻をしてしまったとします。

大和魂派に言わせればAさんは読みが甘かったの一言に尽きます。しかし、新時代派の考えを持つ人であれば、ちょっと納得がいきません。そもそも、大雪で交通機関が乱れているのに多少の遅刻したという結果にここまで常識外れだと言われないといけないのでしょうか。せめて「大丈夫だった?」なり「大変だったね」くらい言ってもらいたいものです。「社会人なら普通は遅刻しない」などと
バッサリ言われるほどのミスなのでしょうか。

特に若い人はまだ社会の非常識な常識を刷り込まれていないので、疑問を持つでしょう。それから海外帰りの人も、海外では許されたことが日本では許されず理不尽な思いをすると思います。

実際のところ、大雪の日に無理をして出勤することは危険を伴います。それにわざわざ2時間も早く家を出て、いつもより長い通勤時間をかけて会社に到着することは効率的なのでしょうか。今度は帰りに電車が止まってしまったなどという事態になれば、無理に出勤したがために別の問題を抱えることになります。

新時代派の考えを持つ人は今後増えると思います。何もかも「社会人だから」という精神論で片づけることが実は理にかなっていないと言う人が増えてくるでしょう。
では、どうすればよいのか
難しいのですが、これはその職場によるところが大きいと思います。
上司が大和魂派であれば、やはり何が何でも定時に出勤しなければ怒られます。転倒してちょっとくらい怪我をしても定時で出勤すれば、笑ってくれて飲み会のネタに使われると思います。

もし上司や会社の方針が新時代派で、社員の安全を第一に考えて融通をきいてくれるのであれば、遅刻してもAさんのように怒られることは無いでしょう。
正解は無い
こういう議論になると、結局どちらが正しいのかという話になって決着がつきません。
「海外では」などと言い出すと「ここは日本だ、海外がいいなら海外へ行け」と言われます。

大事なことは、「社会人だから普通でしょ」と言っている大和魂派の人と
「大雪なんだから仕方ないでしょ」と言っている新時代派の人は
全く別の次元にいるので、相容れないということです。

答えはありません。その職場、その会社、その上司に正解があるのみです。
ちなみに残業は
私は以前ものすごい残業地獄でした。夜12時くらいまで会社にいて働いているので、プライベートは土日のみで平日は会社と家の往復だけでした。

その時のことを思い返す度、洗脳されていたような気持ちになります。
「昨日は12時まで残業していた」と上司に言えば、「俺は2時までやっていた」と返されたのです。
12時ではまだ甘いんだ、まだ早い方なのだ、もっと頑張らなくてはと思いました。

社員の中には必ず定時で帰っていく人がいました。それでも、クビになることはありません。
その会社はもう辞めてしまいましたが、あの時、もし残業をきっぱりやめて毎日定時で帰っていたらどんな結果になっていたのだろうと思います。おそらく、私にやらせても進まないので任される仕事が減ったんじゃないでしょうか。
日本と香港の違い
香港社会は、上の分類では新時代派の社会です。他の海外諸国に多くみられるように、自分を犠牲にしてまでその会社に貢献をする習慣はありません。大雪は降りませんが、台風など悪天候だったり、子供が病気になったり、家庭の事情によって遅刻や欠席をすることも許されます。

それでも一人くらい、一日くらい誰かがいなくても仕事は回るので、そういうのを見ていると日本もこういう会社が増えればいいのになと思ってしまいます。

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