こんにちは、ヒナタです。
ここ数日、久々の雨でだいぶ涼しくなりました。
11月も中旬に差し掛かっているというのに、香港はずっと暑かったですからね。
私も10年住んでいますが、香港は暑い季節が本当に長いなぁと思います。
今日は香港の気候についてご紹介したいと思います。
亜熱帯性気候に属する香港は、日本のように明確な四季はありませんが、ぼんやりとした四季は感じることができます。春から夏は季節風と熱帯低気圧の影響で高温多湿、秋から冬は温暖で乾燥した気候です。一年を通して気温の高い時期が長く続きます。
よくガイドブックには香港の気温と降水量のグラフが出ていますよね。あれを見ても今一つピンとこないのは私だけでしょうか。香港は湿度が高いので、日本と同じ気温でも体感温度や快適さがかなり異なります。私の個人的な体験も交えながら具体的に見て行きましょう。
<春>3月~5月頃
日本のように3月の中旬くらいまではまだ寒い日が続きますが、3月の終わりごろから暖かくなります。いわゆる小春日和のような穏やかな気候はほとんど感じることなく、4月に入ると気温が上がっていきなり暑くなります。4月になると白人さんがビーチで泳ぐのを見かけます。先週までヒートテックやコートを着ていたのに、今週からは半袖という、合服の出番が非常に短い衣替えです。しかし夜になると肌寒い日もまだありますので上着を持ち歩くと良いでしょう。
また、4月~6月頃は湿度が上がり、湿度計が90%を指します。日本の梅雨とは比べ物にならない蒸し暑さが続きます。この時期の蒸し暑さを例えるなら、風呂場の熱気です。温泉などで脱衣所から引き戸をガラガラと開けて大浴場に一歩入った時の、あのモアったとした湯気の中で生活しているようなものです。当然色々なものがカビます。私も皮のチョーカーや鞄や靴が白いカビで覆われた時は唖然としました。長い間片づけておいたものではなく、毎日ではないにせよ時々使うので部屋に置いてあったものばかりです。チェストの後ろの壁も青いカビが生えました。ポテトチップなどは開けてすぐに食べないと瞬く間に湿ってしまいます。私がこの時期に一番困るのは髪がどうにも収拾つかなくなることです。なんせ風呂場の熱気の中にいるので、朝せっかくストレートにスタイリングしても、すぐに湿気でクルクルくせ毛が戻って、ベタッとなってしまうのです。それから私は経験したことがありませんが、新界の場所によっては家の床に水たまりができるそうです。
<夏>6月~8月頃
6月頃まで蒸し暑さは続きますが7月頃から少し湿度も落ち着き、夏の到来を感じるようになります。スコールのような通り雨が降ることも多く、雷雨の日は夜中でも稲妻が光ります。日本の場合は大雨注意報、大雨警報などと表現されますが、香港は「黄雨」「赤雨」「黒雨」という警報が天文台から発令されます。「黒雨」になると台風のシグナル8が発令された時と同様に、出勤前なら自宅待機、会社であれば帰宅(会社にいる方が安全であれば会社に留まる)となります。
夏は暑いと言っても最高気温が35度を超えることはあまりありません。日本のニュースを見ていると日本の気温の方が高いと感じます。それに香港は冷房文化なので、夏が本当に暑いかというと、地下鉄で通勤し、オフィスで働いている時は逆に冷房が寒くてカーディガンを着ていました。自宅にずっといると冷房無しでは耐えられないし、夜にぐっすり眠ることもできません。私はエアコンは26-28度くらいに設定しますが、香港では普通エアコンは19-23度くらいです。彼らも寒いとはいいますが設定温度を上げることはしません、お湯を飲んだりしています。
<秋>9月~11月頃
香港へ旅行に来るならこの時期がベストだと思います。9月はまだまだ暑いのですが、10月から12月にかけては湿度が低く、洗濯物も除湿器なしで乾きます。この時期は最も雨が少ないので、好天のもと観光できる貴重な時期です。香港の夜景も雨や湿気の霧で全然見えないなんてこともありません。気温はまだ10月いっぱい28-32度はあり、海で泳いでいる人もいます。
そしてこれを書いてる今まさに11月ですが、この時期からようやく涼しくなります。日本の秋は肌寒くて夏が終わる寂しさもあり、こんなに早く夏が終わってしまうんだと寂しい気持ちになりました。香港はこれでもかというくらい30度越えの日が続きますし、衣替えをする楽しみもなく毎日毎日同じような服を着まわしていい加減飽きてしまいます。日本にいる時は夏を待ちわびていましたが、香港では秋を待ち侘びるようになります。
また、夏から秋に台風がやってきますが今年は10月にも台風が来ました。日本にも来ていましたね。香港の台風はシグナルで表示され、シグナル1や3程度ならそれほど心配いりませんがシグナル8や10になると会社も休みになり、交通機関も動かなくなるのでホテルなり自宅なり早めに安全な場所へ避難してください。
<冬>12月~2月頃
一度だけ半袖でクリスマスを過ごした暖冬がありましたが、普通はクリスマスの頃には寒くなっています。1月~2月頃の旧正月を挟んで、冬は寒くなります。本当に寒さのピークは2週間くらいですが、普段10度以上ある香港が、その時期には10度を切ることもがあります。私は3度を経験した時、頬に当たる風が刺すような冷たい風で、久々に日本の冬を思い出して懐かしくなりました。寒いと寒いで、空気が澄んで気持ちがいいものです。
しかし郷愁に浸っている場合ではありません、日本と違って暖房設備がないので10度以下でも重ね着でやり過ごさなければならないのです。10度以下といえば冷蔵庫の寒さです。以前は厚着で頑張っていましたが、ここ最近はオイルヒーターを買ったのでなんとか暖を取れます。ヒーターなんて、狭い住居に住んでいると一年のほとんどは邪魔な存在ですが、この時ばかりは重宝しています。しかし空気が悪くなるイメージがあるのか香港人はあまり暖房器具は好きではないようで、冬でももちろん冷房を付けています。オフィス内でもダウンを着たまま、かじかむ手に手袋をはめてパソコンのキーボードを叩いていました。
12月に日本に帰った時は、日本は寒いのですが店の中や家の中、車の中などどこも暖房で暖かくて香港より日本の方が環境的にあたたかくさえ感じました。香港の寒い時期は短いとはいえ、本当に忍耐あるのみです。
いかがでしたか。香港は気温だけではなく湿度も大事なファクターです。旅行で香港にくるなら秋が断然おすすめです。
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