こんにちは、ヒナタです。
9月末のニュースですが、日本人のストリートミュージシャンが旺角の繁華街で演奏中に騒音の苦情を受け警察沙汰になりました。旺角といえば賑やかな場所で、路上で大声でカラオケを歌っている中年の人がいたり、プロバイダーがキャンペーンをやっていをやっていたり、とにかくうるさい場所です。近隣の住人が騒音で苦情って今さら・・・という気もしますが。たまたま日本語が耳障りだったのかもしれないし、そのミュージシャんは香港の若者には支持されているようですが、近隣には迷惑だと思う人がいたのでしょうね。
その日本人は「ワーキングホリデービザを持っている」と主張したらしく、
警察は「IDカードを持っていないから、ここで演奏してはダメだ」と言ったらしいです。
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ちょっとおかしなやり取りです。
ワーキングホリデービザは3ヶ月以内の就労は認められていますが、路上で歌って騒音の苦情が出てもお構いなしになるビザではありません。たとえ観光ビザでも、就労ビザでも、配偶者ビザでも、投資ビザでも、永住者でも、もちろん香港人でも、合法的に香港に居住しているからといって他人に迷惑をかけて良いはずがありません。ビザと騒音は別です。
また、有効なビザがあるのにIDカードを持っていないわけがないでしょう。ワーホリビザだとIDカードが発行されないのかと思って調べてみましたが、やはりIDカードは申請できます。IDカードと言ったら、香港での身分証明書ですから、どこへ行く場合も携帯が義務付けられています。まずIDカードが無いならそこを問うべきだし、この日本人もおそらくIDカードを持っていたのではと思います。
などなど、香港人にも今ひとつはっきり認識されていないビザとIDについて今日は説明したいと思います。
ビザとIDカード
・観光ビザ
通常の旅行者は、香港入国の際にパスポートに90日間の観光ビザがもらえます。事前申請は不要です。以前はハンコでしたが、大きいハンコだったのでパスポートのかなりのスペースが埋まりました。最近は小さい紙切れになりました。入国の際にその紙をもらい(パスポートにぺらっとはさんでくれますので失くさないようにしましょう)、出国の際に返却するだけです。観光ビザの場合はIDカードは不要です。その代り、香港滞在中はパスポートの携帯が必須です。
・その他のビザ
ワーホリビザ、就労ビザ、配偶者ビザ、投資ビザ、など観光ビザ以外のビザは、ビザの申請が取ったらすぐに香港IDカードを申請します。これから香港に居住するにあたって自分の身分証明となるカードなので、必ずすぐに申請しましょう。職務質問をされて携帯していないと違法となります。
ビザって?
香港人でさえよく分かっていない、むしろ香港人だからこそ外国人の必要な手続きは分からないのでしょう。日本に住む外国人のビザについてはもちろん、彼らが健康保険や年金を払う義務があることまで知っている日本人はほとんどいないのと同じです。ですのでビザのことで香港人に質問をしても、あまり頼りにならないかもしれません。人事部で長年駐在員のビザ手続きをしてくれているスタッフなどは別ですが、やはりビザホルダーである在住日本人に相談するのが近道です。
ビザというのは香港の滞在許可ということになります。日本人なら香港に入国しただけで90日の観光ビザがもらえるので、90日過ぎる前に香港から出国してマカオや深センなどへ行き、また香港に戻ってくれば新たに90日の観光ビザがもらえます。それを繰り返せばいつまでも香港に滞在できると勘違いしている人がいますが、入国管理局は90日ごとに入出国を繰り返す人を見ています。観光ビザは就労ができませんので、もし香港内で仕事をしていたら違法です。それと知らずにやっていた日本人が最近警察に捕まっていました。罰金で済んだようですが、下手をすれば今後入国拒否ということになってしまいます。香港に来れなくなったら困りますよね。
ワーホリで来たならワーホリビザ、仕事をするなら就労ビザ、香港人と結婚したら配偶者ビザ、投資目的なら投資ビザ、それぞれの目的に合ったビザをきちんと申請しましょう。海外にいるからこそ公的な手続きはきちんとやっておくべきです。コソコソ変な事をして捕まったら、香港の法律で裁かれることになります。香港のルールに従いましょう。
申請が通ったら最初は1年のビザがもらえます。翌年、継続が必要であればビザの期限が来る1か月前までには延長の手続きをしに入国管理局へ行きましょう。
私の場合、最初は1年、続いて2年、さらに2年、次は3年、と言うように延長するたび有効期限が長くなりました。手続きに行くのも手間だし、ビザも数百ドルかかるので長いに越したことはありません。私は大体、延長申請した日のうちに新しいビザがもらえましたが、人によっては延長申請から1か月待たされたり、追加書類を要求されたり、また1年しかもらえなかったり、色々です。
ビザはパスポートに張り付けるものですが、IDカードにもその情報がリンクしています。私はビザが切れるのに気づかず、有効期限が切れる直前に旅行に行って、戻って来たらビザが切れていたことがありました。香港に入国する際にIDカードを機械に通すのですが、その時に自動ゲートが開かず、係員に連れられてオフィスに行きました。わざと不法滞在をするわけではない事情を説明し、その時にいくらかお金を払って3日ほどのビザを発行してもらいました。そしてすぐに延長手続きをしに入国管理局へ行きました。
IDカードって?
IDカードはビザが通れば必ず申請してもらえるものなのでビザほど心配はいりません。
香港にいる際にとても大事なものなので失くさないように気を付けましょう。また個人情報ですので他人にむやみに預けたりするのも良くありません。IDカードの番号は色々な場面で個人を照合する際に使いますから何時でも言えるように暗記しておく必要があります。
香港人の中には、在住外国人はIDカードを持っていないと思っている人がいます。IDカードは香港人だけに与えられたものという考えです。外国人でもIDカードはあります。ただ、香港人のIDカードは裏に永住居民という意味をもつ三つの星が描かれているのに対し、外国人のIDカードの裏には何も書いてありません。ですが、外国人でも7年以上居住すれば永住居民の申請をすることができ、その場合はIDカードの裏に星が三つ入ります。
IDカードがあると星の有無は関係なく、公立病院の安い医療費で医療を受けることができます。刊行者などIDカードを持たない場合、数百ドルで済む医療費が桁違いで請求されます。観光客は必ず海外旅行保険に入っておくことをお勧めします。保険に入っているなら私立病院を受診する選択肢もあります。
いかがでしたか、香港で働くにあたってビザとIDカードについての理解は必須ですので参考になればと思います。
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