こんにちは、ヒナタです。
前の記事で香港に住むメリットを書きました。
https://hidamarihk.blogspot.hk/2017/11/blog-post_19.html
一度に書ききれなかったので、今回は仕事に関するメリットを書こうと思います。
税金が安い
言わずと知れたフリーポートの香港ですが、税金が本当に安くてびっくりします。まず消費税なんてものはありません。そして所得税ですが、毎年若干違うものの、大体15%ほどです。さらに基本控除、配偶者や子供などの家族控除、両親分の控除、住居控除、などなどを差し引いたあとの金額に15%ほどを課税するのです。日本は累進課税なので稼げば稼ぐほど税金を納めなければなりませんよね。日本の場合、例えば30代サラリーマンなら年収330万~695万円くらいの方が多いと思いますが、この範囲の所得税率は20%です。900万円以下なら23%、1800万円以下なら33%、1800万円を超えると40%です。医者、弁護士、芸能人・・稼いでいる人は4割も税金を納めているんですね。
注意したいのは、香港の所得税は日本のように給与から天引きされません。年度ごとに自分で計算して申告をし、税務署からの通知を受け取ったら期日までに納付します。一度にまとまった額を納めるので多く感じますが、日本で毎月引かれる所得税の合計よりはかなり少なく済みます。
休みが取りやすい
香港の職場ですが、多少は社風にもよりますが、日本に比べれば断然休みが取りやすいと思います。日本で有給が消化できていない人って本当に多いですよね。私も有給を申請したことがありますがよほどの理由でもない限りものすごく後ろめたい感じがします。私がいない日の業務を他の人に頼んで、それで周りに迷惑をかけるのも申し訳なく感じます。でも、香港なら当たり前に有給を消化して良いのです。香港人のスタッフを見ていると、みんな当然の権利として有給を申請して月1-2回くらいは休んでいる気がします。その間の最低限の仕事やその日でないとダメな業務はもちろん前日に同僚に頼んで置いたりするのですが、それもお互い様です。それに仕事は基本的にチームではなく個人で抱えているので(それが良いか悪いかはさておき)、その人しか対応できない件なら、翌日に対応するだけのことです。
また、香港の会社は有給以外にもSick Leaveという病欠があります。病気などで欠勤した時、診断書があれば有給日数も給与も削られません。日本だったら有給が削られる会社が多いと思います。それもそれで、よく考えたらおかしいですよね。有給を病気をした時のために残しておくとすれば、よほどの理由が無い限り有給を取ろうなんて思いませんよね。香港人はSick Leaveを本当によく取ります。仮病なんじゃないかと疑っているわけではありませんが、日本人なら無理をして出勤するくらいの体調不良でもすぐ休みます。これもまたお互い様なので、Sick Leaveで休んでいた人が翌日出勤してきてピンピンしていても、みんな深くは追及しません。
定時で上がりやすい
これも多くの会社で見られる現象なのですが、定時になるとみんな蜘蛛の子を散らすように帰っていきます。人によっては定時10分前くらいから鞄を出して帰る支度を始め、トイレに行って、そして時計の針が定時を指すのを待って定時ジャストで帰ります。
私は転職を経験しているのですが、どの会社でも定時にだいたいみんな帰っていきます。その中で、必要であれば残業をしている人ももちろんいます。残っている人はほとんど同じ人で、それは業務上の問題というより性格の問題のようです。それに残業代がつかないとなると、残る人は本当に少数で最低限の仕事が終わったらすぐに帰ります。日本では残業代がつかなくても、定時を過ぎてもほとんどの人は残っていますよね。最近は残業を減らす傾向にあるようですが、それでも定時前からソワソワして定時ぴったりに帰ると白い目で見られるし恥ずかしいですよね。
ちなみに出勤時間もみんなギリギリです。私は10分前くらいに着くようにオフィスに行っていましたが、当然日本人しか来ていません。香港人なら出勤時間ちょうどに席について、新聞を読みながら朝ごはんを食べ始めます。
上下関係が希薄
日本の会社って、本当にタテ社会ですよね。社長、部長、課長、という役職層は当然ながら、平社員同士でも入社した年度によって先輩後輩の層があります。年下でも先に入社した方が先輩、年上でも後から入って来たら後輩、敬語も使わないといけないし、本当にややこしいです。
香港は、というか海外では、年齢や社歴っていうのはあまり関係ないんですよね。例えるならクラスに転入生が入ってきただけのことで、新しく入って来た社員ともともといた社員の間に上下関係はありません。仕事や社内のことを教えてあげるのは先輩としてではなく、同僚としてです。役職の肩書がある人にも敬語なんて使いません。英語にしろ中国語にしろ敬語表現が無いからカジュアルに話すしかないのですが、平社員が上司に多少はハッキリ意見をしても構わないのです。
日本だったら、お土産に頂いた菓子折りのお菓子を配るにしても上の人から配っていかなければならなくて苦労しました。効率が悪いなぁとよく思ったものです。もちろん日本ではそこは重要なのですが、ところ変われば気にしなくて良いのです。
飲み会やカラオケがない
日本人って本当に飲み会とカラオケが好きですよね。私もお酒が飲めるので基本的に会社の飲み会も好きなのですが、やっぱり中には参加したくない飲み会もありました。上司に相談に乗ってもらったり、仕事のことを教えてもらう良い機会でもありますが、単に相手の武勇伝、自慢や愚痴を聞いて終わりということもありました。日本人は真面目で控えめな分、お酒が入ったら普段抑えている感情が出やすくなります。だから飲みにケーションって大事なのでしょうね、同じ釜の飯を食う、でもありませんがやはり飲食を共にしてこそ気持ちが共有できるのでしょう。
香港では、会社内での飲み会と二次会のカラオケはありません。会社を出てまで仕事の話なんてしたくないし、仕事が終わればプライベートの時間なのです。自分の時間を潰してまで仕事でもないのに上司や同僚と付き合う必要はありません。もちろん個人的に仲良くなって食事に行ったりすることはありますが、同じ部署の人で親睦を図るために全員参加で飲みに行こう!なんてことはしません。
香港のやり方に慣れてしまうと、日本にいた時はいた時で楽しかった飲み会が、つまりは付き合いだったのかなと思う時があります。飲み会の席で聞いた話が仕事に役に立ったかといえば、人間関係の構築には役にたったと思います。しかし二次会のカラオケは全くの無駄だったと思います。会社の人は趣味が合う友達ではないので、本当に好きな曲を歌って楽しむこともできないし、大半は他の人が歌っているのを盛り上げるためにその場にいるようなものでした。自分が歌うにしても、万人に受けるような歌を選曲するしかなく、その選曲も外してしまえば白けるだけです。それにカラオケの音がうるさくて深い話もできないし、酔っているから雰囲気だけ楽しい気持ちになりますが、結局何も得るものはありません。香港に来て分かりましたが、日中の付き合いだけでも十分社内の人間と仲良くなれるし、仕事も円滑にいくものです。食事を共にしたいなら、たまにランチを一緒にすれば十分なのです。
いかがでしたか。今日は仕事関係での香港のメリットを挙げてみました。
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