2017年11月5日日曜日

香港で働きたい人へのアドバイス


こんにちは、ヒナタです。

今日は香港で働きたい!と夢と希望でいっぱいのあなたに向けて書きたいと思います。

といっても、そんな人は十年ほど前の私くらいで、実際に香港に住んでみて周りを見渡してみれば香港を目指してきた人は本当に、ごくごく少数です。

それでもきっと香港が好きで好きでたまらない、一度きりの人生に悔いを残したくない、香港に行きたい気持ちが溢れて今置かれている環境に集中できないっていうあなたがこれを読んでくれていると信じて書きますね!

まずは私の例ですが、香港に自ら来て現地採用で就職する場合のケースです。
最初に「香港が好きだから住んでみたい」というのが理由でした。そして住むためには働かなければならないので、仕事を探すという順でした。だから海外で〇〇の仕事がしたいという人と違って、私の場合オフィスワークの仕事が見つかれば業種や職種は問いませんでした。

そして香港への渡航を悩んでいた時、ネットで知り合った香港で実際に働いている年上の方たち数名に相談をしました。予想以上に厳しいことを言われ、その言葉は今も忘れることができません。

「そんなに甘くない、雑草のような性格じゃないとやっていけない」
「香港の公用語は英語、北京語ができても英語ができないと話にならない」
「日本で三年以上はしっかりキャリアを積んでからじゃないとダメ」
「将来どうしたいのかという明確なビジョンが必要」

まだ大学を出たばかりの私は完全にお呼びでないという反応でした。
メールの文面から「お前は来るな」という威圧感まで感じました。

香港に来たくてたまらないという時期に、応援してもらうどころか早速出鼻をくじかれ、それなりに傷つきました。彼女たちは、香港に来て働きたいという後輩にどうしてこんなことを言うのだろう、香港の限られた日本人社会に新しい人間が来るのを良く思っていないのだろうか。私も香港で働いたら、いつかその気持ちがわかって同じようなアドバイスを誰かにするのだろうか。

そこで、あの時言われた言葉の真偽を検証してみようと思います。

雑草のような性格

確かに昔読んだ本「香港で働くOL」とか、雑誌で「香港で働いている日本人にインタビュー」とかに登場する方たちは素晴らしい経歴の持ち主ばかりでした。ちなみに当時ネットはありましたが今みたいにスマホで手軽に調べる時代ではなかったので、そういう本も数年前の本で、掲載されている方たちも一昔前のファッションでした。欧米圏に留学経験があって英語は問題なしの社長秘書や、MBAを取得した後に香港で起業した女社長などなど。彼女たちは特殊なスキルがあってコミュニケーション力も高く、性格も前向きで心が強く、容姿端麗で完璧な女性ばかりでした。

私はそういうタイプではありません、どちらかというとおっとりしていましたし、辛い壁にぶち当たって泣いてしまう時もありました。それでも香港で働いてこれました。周りを見渡しても、雑草のように強くたくましい人ばかりかというと、全員にあてはまるとは思えません。メディアで紹介されるような方たちは、優秀だからこそ取材されるのであって、大勢の中のほんの一部の人だということです。香港に来たいと思って行動に移せる気持ちがあれば、どんなにおとなしい性格でも関係ないと思います。

英語が必須

この答えはノーです。職種にもよりますが、日本語プラス英語か北京語ができれば良いはずです。
その当時相談した方たちは、私よりも10歳以上年の離れた方ばかりでした。つまり香港返還前かその少し後に香港に来られた方たちです。その当時は確かに英語ができないと就職なんて無理だったと思います。ですが、時代は変わりました。私が就職した頃には北京語ができることは大きなアドバンテージになっていました。それに英語は自信が無かったのですが、日本人で大卒なら読み書きくらいはできるし十分基礎はあります。あとは仕事をしていれば、嫌でも英語を使う機会はありますので自然に覚えられます。

三年以上のキャリア

これはビザの申請条件に関わってくるので、三年以上あればベターだと思います。しかし三年以下だからといって申請できないという話ではありません、実際に三年以下のキャリアで香港に来てビザが通った人を私は知っています。理想を言えば、日本の会社で三年くらい働いて、日本の社会を知っておいた方が良いと思います。日本で当たり前のこと、例えば電話の応対とか、上司からさらに上司へ書類が回って承認のハンコが押されていくとか、そういう基礎的な日本の会社文化を知った上で海外へ出る方が後々役に立ちます。日本人である限り、やはり海外でも日本人と関わっていかなければならないし、日本人らしさが求められます。

将来のビジョン

私は香港に来たいというのが全てで、それさえも実現するか分からないという時に、この先のビジョンなんて頭にありませんでした。今でもこの質問は現実的ではないと思います。おそらく相手の期待した回答をするなら「これから日本で数年働いて社会経験を積んで、そしてその分野で香港の会社に転職してキャリアを積んで、ゆくゆくは独立して香港あるいは日本で起業したい」と言う感じでしょうか。もっと付け加えるなら「渡航前にTOEIC満点を取って、起業前にはMBAも取る」でしょう。これくらいの計画があれば回答として完璧だと思います。

ただ20代前半でここまで計画をして将来像を描けている人って少数だと思うのです。

香港に行って働くことで今は必死なのに、いつどうやって日本に戻るか、香港にいつまで住むのかなんて考えられませんでしたし、人それぞれだと思いますが、将来のビジョンはあるに越したことはないと思います。でも、無くてもいいでしょう。人生なんて計画通りにいかないし、いくら計画をしたって数年で政治も経済もITも激変します。香港にいるうちに考えて、その時その時に最善の選択をして動けば良いと思います。

ただ会社の面接では何年くらい香港にいるつもりなのか必ず聞かれるので、回答は用意しておいた方が良いと思います。


今日はとりあえずここまで。いかがでしたか、香港に飛び込んで就職したいあなたの参考になったでしょうか?

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