こんにちは、ヒナタです。
香港へ来て本格的に住むことが決まったら、日本の手続き関係を済ませておかなければなりません。私もネットで色々と調べたり人に聞いたりして何とか済ませましたが、初めての方はやはり戸惑いますよね。どこまで日本と同じように考えていいのか混乱すると思いますので、個別に書いていきたいと思います。
住民票
まず住民票ですが、基本的に海外で居住する場合は住民票を抜きます。日本人が日本国内で引っ越しをする場合、住民票を移しますよね。今まで住んでいた市町村から住民票を抜き、新しく住む市町村に住民票を置きます。その感覚で言うと、海外へ行く場合は海外に住民票を移すのかなと思うかもしれませんが、海外に住民票を置く受け皿はありません。お住まいの市町村役場に、海外に居住する旨を伝えて住民票を抜けば完了です。住民票を抜くと、年金の支払い、国民健康保険の支払いは基本的に不要となります。
また、住民票はいつでも作ることができます。海外から戻ってまた日本に住む場合は最寄りの市町村役場で住民票を作ってもらいましょう。
健康保険
住民票を抜くと、国民健康保険の支払いは不要となります。保険証も返却しなければなりません。そしてまた将来、香港から戻って日本に住む場合には住民票の作成と同時に健康保険も支払い義務が発生します。そして保険証も新たに発行されます。
香港に長く住んでいる日本人で、一時帰国すると毎回その期間だけ住民票を作る人も少なからずいます。保険証を得て医療機関にかかって、また香港に戻る際に住民票を抜いてくるのです。そうすれば滞在中は日本に居住していた時と同様に医療費は3割負担で済むわけです。もちろん保険料も発生しますが、それでも医療費が3割で済んだ方がトータルの出費は少なくて済むのです。
制度上は可能でも、毎月まじめに保険料を払い続けている日本居住者の皆さんになんだか悪い気がするので私はやったことはありません。(その代り香港で海外旅行保険をかけて日本に帰っているので、病気をしたらそちらへ請求できます。)短い一時帰国の滞在中、前後2回も市役所に行くのも面倒だし、窓口の人にも、短い滞在中に医療費を安く済ませようというこちらの魂胆が見え見えで気まずいのではないかと思ってしまうのです。でも、実際そうしている人の話を聞くと窓口の人も慣れているようで「一時帰国ですね、転入届と転出届の両方に記入して下さい、後はやっておきますので」という対応なのだそうです。市町村によるみたいで、都市部や海外転出者の多いところでは、こういう対応もあるようです。
国民年金
住民票を抜いたら健康保険は支払えなくなりますが、国民年金は任意で支払い続けることもできます。任意ですので、日本国内居住者のように義務ではなくなります。年金は10年(昔は25年)1か月も飛ばさず連続して払い続けなければ受給資格がなくなります。しかし海外へ出た場合は空白期間としてカウントされるので、支払った期間が10年未満であっても受給することができます。そのかわり、その支払った期間相当の受給額になります。
昨今、国民年金が実際どのくらい受給されるのか不安なところですので、任意にしてまで支払わない人も多くいます。一方で、自分たちが将来きちんと受給できるかはともかく親世代への仕送りのつもりで任意で払い続けている人もいます。
戸籍
あなたが日本人であれば日本に戸籍があるはずですよね。これは未来永劫、変わりません。海外へ出ようとも、住民票を抜こうとも、戸籍は日本の市町村役場に刻まれています。海外へ出ても、パスポートの新規申請や結婚などで戸籍謄本が必要になる場面があります。その時は、市町村役場で戸籍謄本をもらいます。私も親に取って来てもらい国際郵便(EMS)で送ってもらったことがあります。
戸籍は日本独特(韓国もあるらしいですが)のもので、海外には戸籍制度はありません。国際結婚される方はよく混乱すると思いますが、日本人女性が外国人男性と結婚する場合、親と一緒の戸籍から自分が独立して世帯主となります。相手の男性には戸籍がないので、自分が世帯主の戸籍に注意書き/Remarkとして相手の男性の名前が記載されます。子供ができて日本国籍を取る場合は、子供はその戸籍に入ります。
いかがでしたか。初めての時はややこしいと思いますが、実際に手続きをしながら確認していけば徐々に分かってきますので市町村役場の人にもよく尋ねて手続きを済ませてくださいね。ちなみに私の実家は田舎なので市役所の人も慣れていない様子で、何度も上司や他の人に確認しなければならず、とにかく時間がかかりました。
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