2017年11月17日金曜日

香港で就職、MPFって何?


こんにちは、ヒナタです。

前の記事(https://hidamarihk.blogspot.hk/2017/11/blog-post_16.html)で年金について書きましたが、今日は香港のMPFについて書こうと思います。
海外に移住しても日本の年金を任意加入で払い続けるかどうか悩むところですが、実は香港にもMPFという年金制度があります。香港で働いている間はMPFに加入するので、日本の年金は払わないというのも、選択肢の一つです。

MPFとは?

MPFはMandatory Provident Fundの略で、漢字では「香港強制積立基金」と呼ばれています。香港で2000年より導入されました。日本の年金制度に相当するものです。MPFは日本でいう「確定拠出年金」のように運用するのです。18歳以上65歳未満の正社員・パートタイム問わず、雇用開始から60日以内にMPFへの加入が義務付けられています。

積み立て金額は?

積み立て額は給料の10%です。会社が5%、従業員が5%負担します。
強制的にMPFに差し引かれる対象額は上限30000HKDとなっており、毎月の給与が30000HKD以上であれば、最大で1500HKDまでしか自動的に差し引かれることはありません。また、もっとMPFに積み立てておきたければ、積立額を増やすこともできます。

例えば給与が20000HKDだとすれば、5%は1000HKDですね。
会社が1000HKD、従業員が1000HKD負担して、毎月合計2000HKDを積み立てます。
給与から強制的に天引きされますので、手取りの給与は18000HKDとなります。

ちなみに、給与の内訳には基本給、交通手当、残業代、など様々な項目があると思いますが、それらすべての賃金の合計が対象額となります。

どうやって加入するの?

日本の年金機構と違い、MPFは保険会社や銀行がMPF商品を取り扱っています。どの会社を通すかは勤め先で決まっていると思います。香港で企業に就職すると総務課・会計課・人事部等のスタッフが教えてくれると思います。

私は香港内で転職をしましたが、前の会社で加入していたのは保険会社Aのもので、新しい会社で加入したのは保険会社Bでした。その場合、保険会社AのMPF口座を解約する必要はありません。積立金は増えませんが、残高だけで運用され続けます。保険会社Bの方はこれから毎月の給与から積み立てていくので、積み立てながら運用できます。そしてその後、勤務先の会社が保険会社のMPFをやめ、銀行のMPFに変えました。そのタイミングで今までの保険会社AとBの残高を全て銀行のMPF口座に移行しました。やはり口座が転職の度にあちこちにあるより、1つの口座に全て入っている方が管理しやすいです。

また、MPFに入ったらお金を積み立てておくだけではなく、最初に自分で運用先(つまり投資先)を選択して選ぶ必要があります。100%全てを一つの運用先につぎ込んでも良いし、20%づつ5社に分けても良いです。運用方法は貴方次第です。ネット上で簡単に変更できますので、もし運用成績に不満があればいつでも運用先を変更することができます。

自分で運用した結果なのだから、損しようが得しようが、結果は受け入れるしかありませんね。
私も時々見ては元本割れしていたりしますが、増えている人は増えているようです。私のように放ったらかしの人もいれば、香港人の中にはしょっちゅうネット上で運用状況を見て、運用先を変更している人もいます。

どうやって受給するの?

MPFは老後のための年金制度ですので、65歳から受給開始されます。ただし、日本人を含め外国人が香港で就労していて、65歳になる前に香港から完全に去ってしまう場合は、香港を去る時点でMPFを解約して口座の残高を受取ることができます。この方法は一度のみ有効で、もし再度その日本人が香港で働くことになって再度MPFに加入すると、二度目のMPFは65歳まで解約ができません。

実際に香港で数年働いて日本に完全帰国した人を見ると、大体みんなMPFは解約しています。

いかがでしたか、今日はMPFについて説明しました。ご参考になればと思います。

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