こんにちは、ヒナタです。
今や日本でも香港でも、誰もがスマホを片手に生活していますよね。
電車の中でも、歩きながらでも、食事中でも、家族や恋人と一緒に過ごす時でも
気づいたらスマホを取り出して見てしまいますよね。
私もスマホは必需品ですが、子供が生まれてからはスマホを触る時間が減りました。
意識して減らしたというより、触っている暇がなくなりました。
基本的に子供が起きている間は子供から目が離せないし、
私がスマホを触っている短い間でも、子供は付いてきますし、呼びかけてきます。
それを無視してまでスマホをいじることに私はどうしても罪悪感がありました。
どうしても大事なメールの返事をしたいがために、
私の服の袖を引っ張る子供を無視して作業を続けたこともありますが、
子供は泣きわめいてしまい後で慰めるのに一苦労しました。
もちろん、子供は悪くないですよね。
それに大事なメールの返信が本当に「今」必要なことなのかって考えたら
少し待って子供がお昼寝してからでも、
夜に子供が寝てからゆっくり返信しても、別に差し支えない用件だったりします。
さて、先日のEテレ「すくすく子育て」はテーマが「大丈夫⁉スマホ育児」でした。
親が子供の前でスマホを触るというだけでなく、子供のスマホ使用についても
取り上げられるということで、私も興味深く視聴しました。
「スマホは子供に良くないから遠ざけましょう」という内容を予想していたのですが
そういう切り口のアドバイスは一切なく、全体的にポジティブな内容でした。
今日はスマホ育児が本当に大丈夫なのか!?について
番組の内容に沿って、スマホ育児を考えてみたいと思います。
子育てに便利なスマホ。使い続けて大丈夫?
8カ月のお子さんがオムツ替えの間、じっとしてくれないのでスマホを見せているママが紹介されていました。
それについて専門家の先生方は、「オムツ替えはコミュニケーションの時間なので、スマホを見せて黙々とオムツ替えをするのはもったいない。でも困った時はスマホを使っても良いと思います」と言うアドバイスでした。
最初から、かなり前向きな回答でびっくりしました。
確かに寝返りし出すと、オムツ替えって本当に大変ですもんね。
その子はテープのおむつをしていたのでまだつかまり立ちができないのかもしれませんが、つかまり立ちができるようになったらパンツタイプのオムツを検討しても良いと思います。
うちは、オムツ替えの時はおもちゃで気をひいたり、本を持たせたりしています。
番組の中で卓上電気スタンドにスマホを取り付けていましたが、鏡でも良いと思います。
スマホ以外にもオムツ替えの時に使える物があるということも紹介してほしかったです。
ちなみにうちは、リモコンを持たせていた時期もありましたが、一切やめました。
普段はリモコンを触っていたら取り上げるのに、オムツ替えの時だけ持たせたりすると
子供にしてみれば結局リモコンは触っていいものなのか、ダメなのか、区別がつかず混乱しますよね。今ではリモコンはどんな時にも与えず、近くに置かず、もし手に届くところに置いてしまって子供が勝手に触っていたらすぐに取り上げます。
1日に何度も動画を見たがる。見せる時間を減らしたい!
6か月から動画を見るようになり、1歳ごろから自分で動画を再生してみるようになった子が紹介されていました。踏切の動画が好きで、いつでもどこでも見たがるそうです。
先生のアドバイスは、「イヤイヤ期に入って自己主張が強くなっているのかも、他のものに興味を移させて、踏切の動画を卒業させましょう」とのこと。
もう一人の先生は、「5分だけという約束が守れているので自分の行動をコントロールできています。自分で時間を調整させるためには10分でも良いでしょう。一日二回などにして、他の遊びにも誘いましょう」ということでした。
またまた、とても前向きな回答でびっくりしました。
まず6か月頃から動画を見せていたママですが、そんな小さい頃から見せていたなんて時代は変わりましたね。1歳ごろから自分好きな動画が見れるようになったら、楽しくてしょうがないでしょう。
「イヤイヤ期に入っているから見たがって騒ぐ」のでしょうか。
ではイヤイヤ期を過ぎたら、取り上げても素直に言うことを聞いてくれるようになるのでしょうか。私はイヤイヤ期かどうかは、あまり関係がないと思います。
動画の視聴を卒業するのは、大人である私自身の経験から難しいと思います。
Youtubeなどの動画を見始めると、次から次へと関連動画を見てしまうものです。
踏切の動画を卒業したら、今度はトーマスや仮面ライダーの動画を見るでしょうから
動画を見ることを卒業できるのか疑問です。
また、5分という約束が本当に守れているかと言うと、先生の言う通り、この年の子は
5分という時間の長さは理解していませんよね。
私も小学校1年か2年で時計の読み方を習うまで時計が読めませんでした。
幼稚園のころは、長い針が12のとろこまで来たら出掛けるよ、あるいはテレビが始まるよ、という言い方をされていましたが、だからといって時間配分を調整して何か行動をすることはできなかったと思います。夢中で動画を見ている子供が、時計の針を気にしながら、この動画は3分だからもう一回見られるぞ!なんてできるのでしょうか。まあ、専門家の先生がそう言っているのですから、やらせたら案外できるのかもしれません。
スマホのアプリで一緒に遊ぶパパ。スマホで遊ばせ続けても大丈夫?
7カ月の子供とスマホのアプリで一緒に遊ぶIT関係のお仕事をされているパパが紹介されていました。
先生の回答は、「パパの得意分野で育児に関わっていて良い。アプリで遊びながらコミュニケーションを取るともっと良い」でした。
もう一人の先生の回答は、「パパが一緒に楽しんでいてとても良い。楽しい気持ちを子供と共有することが大切。何のアプリで遊んでいるかママも情報共有をした方が良い。」でした。
こちらのママは「パパはもっとスマホ以外の遊びで子供と関わった方が良い」という回答を期待していたんではないでしょうか。想像なので分かりませんが、私は期待していました。
しかし、先生方はやっぱりスマホ使用にとても前向きな回答でしたね。
うちの場合、パパに子供の相手を任せると一緒におもちゃで遊んでくれる時もあるし、
子供を膝の上に乗せて長時間ずっとテレビを観ていることもあるし、
パパがスマホを触っていて、子供が一人でおもちゃで遊んでいる、のいずれかです。
(ちなみにママがスマホを触っていたら邪魔しにくるのに、なぜかパパだと邪魔しない)
IT関係のこちらのパパは、質の良いアプリを厳選して使用していると自信ありげでした。
確かにスマホで遊んでいても会話は弾むし、スマホを渡して一人で遊ばせるよりは良いですよね。こちらのパパ流の子供との遊び方なんだろうと思います。
個人的には、この質問にある「スマホで遊ばせ続けても大丈夫?」について
「スマホも良いですが、スマホだけで遊ばせ"続け"ずに、他の遊びにも誘いましょう」のようなアドバイスを期待していました。
パパに子どもを任せるとスマホばかり。これでいいの?
先ほどの質問のように、「子供とスマホで遊ぶ」のではなく、
こちらはパパ自身がスマホに夢中で子供の面倒を見てくれないという状況です。
先生方の意見は、
「一緒に遊んで、おもしろさを共有しましょう。子供の気持ちに応えましょう」
「自分の子という責任感を持って接しましょう。ママもあまり結果を求めすぎないように」というものでした。
パパがスマホ"ばかり"でいいのか?について明確な回答はありませんでした。
確かに日本では子供の面倒を見ることに慣れていないパパは多いみたいですが
子供と二人きりにされてスマホに夢中になれるパパは、自分の子供という責任感が足りないのかもしれません。責めているわけではなく、自分で意識しないと他人事になってしまうというか、パパとは元来そういうものなのでしょう。
すでに述べた通り、うちのパパも育児に協力的な方だと思いますが、
さすがにずっと遊んでくれることはなく、スマホ片手に同じ空間にいるだけの時もあります。
そしてパパの目の前で子供がこけて泣いたりすると、スマホを置いて慰めてくれます。
監督不行き届き・・いえ、そこは責めません。誰が目の前にいてもこける時はこけます。
結果を求めすぎないようにしましょう、という言葉は心に響きました。
パパは子供を放ったらかしてスマホも見るけれど、
スマホを見ないで遊んでくれる時もあるのであれば、十分なんだと思います。
将来はスマホを使わせたい! どんなコンテンツなら大丈夫?
遠く離れたおじいちゃん、おばあちゃんとビデオ通話をするとき、写真をママやパパと一緒に見るときにスマホを使うというママが紹介されました。動画やアプリなどは見せていませんが、そのうち興味を持ったらどんなコンテンツを見せたら良いでしょうか、という質問でした。
先生方の回答は「親が見て違和感のないアプリを厳選しましょう。広告がスキップできないものは避けましょう」「おじいちゃんおばあちゃんなど、双方向のコミュニケーションのツールとして使うことは良いです」という回答でした。
実はうちも、質問者と同様にビデオチャットにスマホを利用しています。
パソコンでもビデオチャットをしますが、スマホを使うこともあります。
確かに双方向のコミュニケーションなので良さそうですよね。
番組では取り上げられませんでしたが、うちは一緒に写真を見ることはありませんが、子供の写真を撮影するためにいつもスマホを使っています。私がスマホに夢中になるでもなく、子供に使わせるでもないので、写真くらいどれだけ撮ってもいいのでしょうかね?
視力への影響について
番組の中では、子供の視力への影響を懸念して注意点が紹介されていました。
- 長時間見せない。
- おすわりした姿勢で画面から離し正面から見せる。
- 横に寝そべった姿勢で見せない。
- 振動のある場所で見せない。
- もし極端に近距離で画面を見たり、横から傾けて見ている場合は目の病気を疑う。
ちなみにうちは、パソコンもスマホもブルーライトカットのシートを貼っています。
ビデオチャットをする間(月1回あるかないか)に子供が直接画面を見ることになるからです。たまに置きっぱなしにしたスマホを子供が勝手に触ってロック画面をじっと見ていることもあります。ブルーライトカットのシートは一枚5000円くらいで結構高いのですが、これをしておくだけでも気持ちが楽になります。一度買えばそうそう買い替えが必要なものでもありません。子供の目への影響はもちろん、親の目にも影響が少ないなら購入して損はないと思います。
香港のスマホ子育て事情
ここ香港ではどうかというと、おそらく日本と変わらない風景です。
私にまだ子供がいない時、子連れの香港人の友達と外食をしました。まだ2歳にもなっていなかった子に、スマホで動画を見せていました。英語教育も盛んなので英語のアニメを見せていました。私は子供がいなかったので、最近の親はこんなに小さい時からスマホを持たせるんだなあと漠然と思ったものです。子供がスマホに夢中になってくれていたから、私たちもゆっくりおしゃべりができたのでしょう。最近は便利だなと思ったものです。
ちなみに香港人の友達が私の子供に会った時も、スマホで子供向けの動画を探してきて見せてきます。親戚の子が好きな動画だとかでお墨付きのようですが、私は見せないようにお願いしています。
スマホ子育て論についての正否
さて、今回の放送で私は少なからず衝撃を受けました。
我が家はスマホは子供に与えない、親もできるだけ子供の前では触らない、という方針できているのですが、世の中のスタンダードが変わりつつあることを知りました。
もちろん今の時代、スマホ接触をゼロにすることは無理だし、私も時代の変化を受け入れているつもりです。その上で、いずれ子供はスマホ(あるいはそれ以上に進化したもの)に接する時が必ず来るので、成長に合わせて与えていければと思っています。
私たちがテレビを観たり、漫画を読んだり、ファミコンをした時も、上の世代の人たちは弊害を心配して取り上げようとしましたよね。でも結果的に、それらがマイナスだったかというとプラスになった印象の方が強いです。新しく登場した文明の利器を受け入れ、うまく付き合うことがいつの時代も必要だと思うのです。
先生のアドバイスのひとつに「まだスマホの影響について科学的な定説がないので良し悪しは分からない」 というのがありました。たかだか数年前に登場したばかりのスマホです。赤ちゃんの頃からスマホを使っていたらどういう大人になったかというと、結果はまだ早すぎてわかりませんよね。今はあくまで懸念として、目に悪いんじゃないか、親子のコミュニケーションが減るんじゃないか、などと言われているだけです。
別にスマホを見ていても目が悪くなるとは限らないし、アプリを使って親子で楽しく遊ぶこともできますよね。今回の放送の反響をみましたが、同じくポジティブな反響が多く見られました。
結局は、スマホとどう付き合うかに正解は無く、それぞれの家庭での方針によるのだと思います。そして、それをよその家庭に押し付けないことも大切だと思いました。
うちの様にスマホを持たせていない家庭は、スマホを持たせている家庭のことを批判的に考えてしまいがちですが、よそはよそなのです。うちはまだスマホを見せたくないから見せていない、それだけのことなのです。同時に、早くからスマホを見せたいという家庭も世の中にはあって、どちらの家庭の方針も尊重されるべきだと思うのです。