草津白根山が噴火して騒然となっていますね。
天災を避けることは本当に難しく、被害が最小限となるよう祈るばかりです。
日本は地震の活動期に入ったと言われていますが、当然火山活動も活発になります。
東日本大震災以降、日本人の地震に対する恐怖も一段と高まったんじゃないでしょうか。
地震予測の研究が急がれる中、今だに確実に地震を予測することは困難です。
たとえ地震予測のアラートが鳴っても、発生数秒前のアラートは恐怖を煽るだけですよね。
日本は日に日に防災意識が高まっていますが、ここ香港はどうでしょうか?
私が初めて香港にツアーで来た時、ガイドさんが「香港は地震が無いから、こんなに高いビルを作ったり、古いビルに増改築をしたりできる」と言っていました。本当にそうなのでしょうか?
香港で地震はゼロ?
この世界中で、地震が起きないと言われている国(場所)でも、ゼロということはまず無いようです。ただ「少ない」と言われている場所はいくつかあり、香港もその一つです。香港天文台(香港の気象庁)によると、1979年-2016年で身体に感じる揺れがあったのは計70回と報告されています。平均すると年2回の計算になります。香港で地震はあってもほとんど体に感じない程度(震度1など)の揺れなのです。
日本、台湾、フィリピンなど 地震が起こりやすい地域というのは大陸プレートの端に位置する地域であって、香港はプレートの端ではありません。そのため香港は地震が起こりにくいのです。
香港で実際に起こった地震は?
香港で身体に感じる地震が起こっても、多くの場合の震源地は香港以外です。台湾、中国広東省、フィリピンなどが震源地の比較的大きな地震の揺れが、香港まで影響したというケースがほとんどです。
1979⃣年に香港天文台が計測を始めて以来、香港内が震源地の地震は計7回ありました。
1982年(2回)、1983年(1回)、1995年(3回)、2014年(1回)で、いずれも揺れの小さな地震だったということです。
香港のビルの耐震構造は?
では高層ビルが立ち並ぶ香港は地震対策が皆無なのかというと、そうでもありません。香港は台風も来ますし、高いビルが強風(風速250㎞/h)でも耐えられるように近年建てられた高層ビルは耐震設計がされています。日本の耐震構造に比べたら不安に思えるかもしれませんが、日本の建設会社が請け負っているビルも実は多くあります。
ちなみに香港の海底トンネルも日本の大手建設企業が参画して建設されました。
香港に住めば安全?
この世の中で絶対に安全と言い切ることは何事も難しいのですが、香港に住むと日本に比べて地震に遭う可能性は随分と減ります。日本にいる時は、いつでもどこでも頭のどこかで「地震が来る」ということを意識して日々を過ごしていました。そういった緊張感や不安感は香港ではありません。私も阪神大震災は経験していますので、大地震を体験された方は特にちょっとした揺れでも敏感になっているんじゃないでしょうか。例え小さな地震だったとしても、揺れている最中は気が気ではありませんよね。おさまってからも、さっきのは大地震の前触れで、後でもう一度揺れるかもしれない、などと想像してしまうのではないでしょうか。私は学生時代、誰かが消しゴムでノートをゴシゴシやっている時の机のガタガタと揺れる音にびくっとしたことが何度もあります。
香港に住んでいると、どんなにガタガタという音を聞いても、大きな音を聞いても、びっくりしなくなりました。香港で地震はまず起こらないと思っているだけで、いちいちビクビクしなくて済むようになります。
移住のすすめ
日本に住んでいる限り、地震と共存していくのは避けて通れないことです。防災意識を高めて、日ごろから防災訓練をしたり被災時の準備をしておくことが身を守ることに繋がります。そして、香港など地震の少ない国(地域)へ移住することも、実は選択肢の一つです。移住すれば、いつ起こるかわからない地震に怯えながら過ごす必要がなくなります。私はもともと香港が好きで香港に来たので、地震から逃れるために移住して来たわけではありません。しかし住んでみて
つくづく、地震が少ない場所は余計な心配をしなくて良いなと実感しています。
香港への移住を検討されている方は、ぜひ前向きに検討してほしいと思います。
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