2018年1月30日火曜日

今だから気になる!子どもの英語教育


こんにちは、ヒナタです。

先週土曜のEテレ「すくすく子育て」のテーマは「気になる!子どもの英語教育」でした。

こちらの番組はいつも痒い所に手が届くというか、日ごろから気になっていることをテーマに取り上げてくれるので、さすがEテレ!と思ってしまいます。

日本では英語学習の需要が年々ますます高まっていますよね。
英会話教室も増えましたし、大人も子供も英語を勉強している人が本当に増えたと思います。

私も海外に住んでいるので英語の必要性はひしひしと肌で感じています。
子供の教育については誰しも悩んでしまいますよね。なにせ自分が子供だった頃とは時代も環境も違うのですから、昔と同じように考えることはできません。

香港は英語と広東語と北京語が使われている場所ですので、
香港ではどのような言語教育をしているかも含め、英語教育について考えていきたいと思います。

日本の英語教育の早期化
日本はこれまで長い間、英語は中学生から勉強するものでした。
それが2008年に小学5,6年生を対象に外国語活動としての英語教育が始まり、2011年には小学5年生から必修となりました。そして2020年からは小学3年生から必修化、と英語教育はここ最近になって早期化してきています。

突然、小学校で英語を学んで英語に馴染めるのか、英語に苦手意識ができてしまわないか、最近の親はその辺を心配してしまいます。そのため、学校で習うよりも前から英語に親しみをもってもらおうと英会話教室や英語で遊ぶグループなどに早くから参加させる傾向にあるようです。

赤ちゃんからの早期教育、早すぎる?
「すくすく子育て」の番組内でも、ネイティブスピーカーによる英語の歌遊びなどをする無料クラスが紹介されていました。1歳に満たない赤ちゃんが参加していましたが、赤ちゃん本人はあまり理解していない様子でした。それについてママは、赤ちゃんが英語を理解していないようだけれど、日本語もままならないうちから英語をはじめるべきでしょうか?という質問をしていました。

専門家の先生にればママが話す言葉(母語)を取得する方が自然で、感情や思考の基礎になるので英語は後からでも遅くはないというコメントをしていました。

確かに、日本語をまずしっかり覚えさせたいというのは最もな気がしますね。親がどの程度の英語レベルを求めるかによって違うと思いますが、こちらの家庭のように小学校からいきなり英語を勉強させる前に英語に馴染ませておきたいというのであれば、そこまで今から心配する必要はないと思います。11ヶ月の赤ちゃんが英語クラスに集中しないのは当たり前のことで、例え日本語でもそういうクラスには集中力がもたないものです。クラスに通わせ続けていたら、そのうち自然に慣れると思います。

言語習得はいくつまでなら間に合う?
そもそも、英語を勉強させる親の中に言語と教育についての知識を持っている人はどの程度いるのでしょうか?番組に出ていたママは自分自身は英語が苦手で、将来のために子供には早くから英語を身につけさせたいと思っているようです。

ところで、言語をネイティブ並みに身につけるためには、12~13歳までが限度と言われています。
それまでは頭で考えなくてもすっと吸収できるというわけです。
今まで日本の英語教育は中学生からスタートしていたので、そういう意味ではもう少し早くから始めた方が有利になりますね。ですので、小学生低学年からスタートするのは十分に意味があります。

また、3歳まで外国に住んで英語が話せたのに、日本に帰ったらすっかり忘れてしまったという話をよく聞きませんか。小学生くらいまで外国にいたら、もちろん使わなければ退化しますが、ある程度は覚えていられるものです。幼いうちは覚えることも忘れることも早いのです。

香港では当たり前のように早期教育をしている
ここ香港は英語と広東語が公用語で、レベルに個人差があるものの基本的に誰でも英語が話せます。イギリス領だったこと、世界各国からの外国人が多いこと、など様々な要因で英語は浸透しています。

香港人の英語はお世辞にもうまいとは言えません。留学など特殊な環境の人を除いて一般的な香港人家庭で育った子供の英語は、文法も発音も、香港英語だとすぐ分かります。ただ日本人と違うのは、英語に対して物怖じしない姿勢です。英語があまりうまくないから・・と謙遜している人でも、たどたどしくも英語で意思を伝えることができます。日本人が文法や発音を気にして、ネイティブを目の前にして緊張してしまうことを考えれば、香港人はとても堂々としています。

そして香港は近年、社会的にエリート教育の風潮があるため誰もが赤ちゃんの頃から英語を勉強しています。おもちゃにしても、国産はほぼありませんので欧米製のおもちゃで遊びながら英語に親しんでいます。ディズニーのDVDは英語のまま見ますし、子供同士で遊べる場所に行っても、色んな国籍の子がいるので英語で遊んでいる様子をよく目にします。2歳から幼稚園のお受験も始まるので、受験準備のテキストやフラッシュカードをバスの中でやっています。またアマさん(フィリピン人)とも英語で会話をするため、日ごろから英語を話す機会があるのです。もっと熱心な家庭では親が英語で子供に話しかけています。

広東語は教えなくてもいいのかと思いますが、とりあえず英語ができることが何より優先なのでそこまで母語にこだわりがないように見えます。もともと香港は色んな人種の人がいて、中国語にも広東語や潮州語、福建語など様々な方言がある場所なので、母語だけがしっかりできるよりも色々な言葉が分かる方が大切な風潮にあります。

結局、いつから始めれば良いの?
私は18歳から大学で北京語を一から学び、中国に留学しました。広東語は24歳から香港に来て、独学で話せるようになりました。どちらもビジネスレベルですし、初対面の人と電話で話していても私が日本人だと分からないまま会話できます。私の経験から言うと、20代から始めてもまだまだ伸びしろはあると思います。

ただ社会人になってからスタートするには時間的な制約もありますし、学生の頃のように自由でいられません。私は最終的には大学を卒業するまでに英語なり中国語なり、目指す語学が身についていれば理想的だと思います。

英語も大事ですが、社会人になると日本語力の方も気になります。外国語が上手くても日本語の語彙が乏しかったり、うまい言いまわしができない、敬語が上手く使えないというような大人を見ると残念なものです。日本は日本語ができることも大切な社会です。見落としがちですが、子供の頃は日本語もきちんと勉強させたいものです。

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